Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

ばい菌と戦う

2005-12-22 | everyday
学校の衛生環境は、日本人の私にとって劣悪です。
砂だらけ、ごみはそこら辺に捨てられてるし、水は2日に1日は断水。停電が起きると扇風機が回らずに、学校中の空気がよどみます。

そんな中、私の必需品は・・・、
ハンドソープ、うがいぐすり、水筒にお水(飲み水および断水時のうがい用)、水なしで手の殺菌ができるハンドジェル。

教員室に入ってホッとする前には手とのどをきれいにしたい。
手洗いうがい。

先週から、新しい先生がきました。医大を卒業して国家試験を受験中の女性です。
わたしの手洗いうがいを見て言いました。
「ゆみ、手洗い・うがいは控えないと、ばい菌と戦う力がなくなっちゃうのよ」
私はばい菌と一緒に自分の免疫力まで退治してるとの事。
手は水であらって、うがいなんてしなくて大丈夫だって。

子どもたちは、汚い手で御飯たべるもんなあ。
それでもへっちゃらだもんなあ。

生き物としての私は、スーダン人よりずっと弱いんだなあとしみじみ感じました。でもあたしの免疫力、日本人としてはずいぶん頑張ってくれてると思うのですが。
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外国人滞在者

2005-12-21 | everyday
スーダンはムスリム国家のため、レイプとかエイズとか、そういったことはタブーで、政府も敏感に反応します。
レイプ事件があっても徹底的に情報を隠そうとする。

そんなスーダンで、数ヶ月前になりますが、国際機関に勤める人がエイズで亡くなったとの情報がひろまりました。
その影響か、外国人に対する取り締まりが強化されました。
日本人は免除なのかどうかわかりませんが、知り合いのエチオピア人やフィリピン人は、エイズ検査を強制されました。受けないと、ビザが打ち切られるとのこと。

エイズ検査は自分で費用を負担しなくてはならず、受けない人も多いようです。で、政府は取り締まりにでました。

学校にも政府の役人がやってきて、外国人がいるかどうか校長室に確認にいきました。
私は特に問題はないとは思ったのですが、ちょっと心配になってその役人が帰ったあとに校長先生に尋ねると、「ああ、あの人知り合いの友だちだったから、お茶を飲んだだけで帰っていったよ。ゆみの名前も聞かずに帰って行ったよ」
あら、そんなもんでいいの???

「最近は、たくさんのフィリピン人が不法滞在でつかまってるんだって」とフィリピン人の友人。
「どこでつかまっちゃうの?」と聞くと、「AFRAに入ろうとすると、外国人はパスポートチェックがあるんだって。それでエイズ検査をしてなかったり、ビザの期限が切れてたりすると牢屋にいれられるんだってー!!」

AFRAってスーダンで唯一の大型スーパーマーケット。そんなところの前で取り締まりですか。。。。

ちなみに私は日本人だからか、何なのかわかりませんが、パスポートの提示を求められたことすらありません。よくわからん。

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憧れのcafe

2005-12-20 | everyday
数ヶ月前、学校のすぐ近くに、とってもお洒落なオープンカフェができました。

ほぼコッペパンしか売ってなかったスーダンに、美しいデニッシュや美味しそうなフランスパン。本物の味がすると評判のカプチーノ。色とりどりのジェラート。
cafeの横はお花畑。夢のような場所です。

ただ、このカフェ、スーダン人にとってはとても高い。
デニッシュは200円くらい。カプチーノは250円くらい。ジェラートも小さいサイズで250円くらい。

私のスーダン人の友人たちは、決してお金持ちとはいえない人たちばかり。
だから、いつもその横を通りすぎるときに、「すてきねー」「お誕生日にはいこうね!」と眺めつつ一度も中に入ったことがありません。

憧れのcafe。
お給料日にでも、先生仲間をさそってみようかな。
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お葬儀

2005-12-18 | everyday
先生仲間のセルマのお父さまが昨日、逝去されました。
「長い間、ガンとの闘病生活だった」というので、何年もご病気だったのかと思いきや、ガンと診断されてから、たったの3週間で亡くなってしまったとのことです。

今日は日曜日で学校は休みだったのですが、他の先生たちと皆でセルマの家に行きました。私は一応黒い服を着ていったのですが、スーダン人はいつもどおりのカラフルなトッブを着てました。途中で、お砂糖20kgをみなで買い、セルマの家へ。
家の前に着くと、大きな声で泣く人々の声がします。笑うときも泣くときも、ここの人たちは全力です。

敬虔なムスリムの人々は、なくなると最長でも1時間以内に遺体を埋葬してしまいます。遺族は約40日間、毎日1時間程度コーランを一緒に読みます。それに100日間は喪に服すために、仕事以外の外出、他人との接触をさけます。

キッチンへ行くと、大量の野菜、紅茶、お砂糖、それに羊が。
女性が大勢でお料理をしていました。
私もモロヘイヤの葉っぱをむしる手伝いを少しだけして、セルマに「がんばってね」って言って帰ってきました。

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トイレに1時間

2005-12-18 | everyday
学校ではなるべくトイレに行かないようにしてます。
汚いし、水はほとんどながれないし、便座のない便器の使い方は未だに不明。

今日は手を洗いたく、トイレにはいりました。
ドアは閉めていなかったのですが、風がふいて鉄の扉が変な音とともに閉まってしまいました。まさか・・・!と思ったらトビラが開かなくなっている。

閉所恐怖症のわたしは、パニック
「だれかー、ドアあけてー」

外では生徒の声。
ノブをまわしたり、トビラを何かで激しくたたく音。
「ゆみ先生がとじこめられたー」

鉄の扉は手ごわくなかなか開きません。
せまい・きたない・くらい。

「せんせいがんばってー」と言いながら、5年生女子が歌を歌ってくれる。英語の授業で歌ったyour my sunshine。
あたし、そんな気分じゃないんだけど・・・・。

修理屋さんが来て、ドアを壊してあけてくれたのは1時間後。
汗だく、半べそで外に出ると、子どもが30人以上も外で待っててくれた。

「いえーい!!」といって、拍手喝さい。
あたし、全くそんな気分にはなれないんだけど・・・・・・。
ぐったり。



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ヌリの家

2005-12-17 | everyday
ハミッドとともに私の生活をいつも助けてくれるヌリ。
正直で真面目で、みんなから信頼されています。

彼の家族はハルツームから車で4時間の所に住んでいます。奥さんと8人の子どもたちは、壊れかけた空家に無断で住んでいるんだって。ヌリはひとりで出稼ぎ。モナの住んでいるマンションの屋上に住んでます。
彼をかっている人は多く、毎日多くの人が仕事を依頼しています。ガードの仕事、引越しの仕事、荷物のお届け、買い物、修理。

先日、モナがおんどを取って、ヌリにお世話になっている人々が話し合い、彼の奥さんと8人の子どもたちに家をプレゼントすることになりました。無理のない範囲で協力。もちろん私も参加させてもらいました。目標金額1400ドル。1200ドルの募金が集まったところで、最後はモナが200ドル追加で募金!!

今日ヌリが家を決めて帰ってきました。とっても嬉しそうに!
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また小火

2005-12-15 | everyday

朝、いつものように電気ポットに水を入れてお湯を沸かしていたら、ボン!っていう音がして電気ポットがはねた。
「あら?」と思って良く見ると、コードから小火が出て、横においてあったティッシュの箱が燃えている。
「またか・・・」ついに小火がでても、「きゃあ!」とも言わなくなった私。

そのままキッチンへ行き、フキンをぬらして消火活動。
小さい声で「きゃあ!」って言ってみる。(練習

コーヒー飲むのも諦めて、そのまま学校へ。

スーダン人の先生たちと立ち話。
「電気ポットから火が出たの。何でだろう・・?」って言った
「なぜなら、ここはスーダンだからよー!!」と大笑い。

そうだった。ここはスーダン。慣れてきたからって油断しちゃだめなのです。


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24

2005-12-14 | everyday
日本でもおなじみのアメリカのドラマ、「24」。
テロと戦うアメリカの正義を描いたドラマ。私も日本に帰国した際にまとめて見たのですが、ドラマとしては面白いし、続きを見たくなるのは確か。でも内容としてはひっかかる事が多々ある。

ムスリムの人、アラブの人、頭にターバンを巻いた人
それが、テロリストのアイコンのように使われる。
「これみたら、スーダン人おこるだろうなあ」って思っていた。

それなのに、先日近所の家に衛星放送が入り、近所の人たちがあつまってはテレビを見ている。
「ゆみ、面白いドラマがあるから毎日7時に家においで。みんな来るから」って言われて、何のドラマかと思ったら、「24」。

「あのドラマって、アラブの人たちのこと悪人にしてるじゃん!」って言ったら、
「アメリカ映画とかドラマの中では、アラブのひとたちはみーんな悪人!!!」
っていって、みんなで声をあげて、わっはは、わっはは、笑う。

「いいの?怒らないの?」って言うと
「人生短いんだよ、怒ってる暇なんてないよ、それにアメリカになんて勝てません」とまた笑う。

あきれてあたしも笑う。笑ったら、大したことない気がしてきた。

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お昼寝

2005-12-13 | everyday
幼稚園のお昼ねの時間。
丸い大きなテーブルに臥して眠る園児たち。

かわいそうー。って思うのはわたしだけでしょうか?毎日こんな姿勢でお昼寝してて、体に悪くないのかな??
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国際人権デー

2005-12-12 | everyday
国際人権デーのイベントへ行ってきました。
いつも通っているダンスのレッスンのチームが、パフォーマンスをするからです。(もちろん私は観客)
会場は、オムドゥルマン住宅地。私の住む町からナイルにかかる橋を渡った対岸にある街です。インターナショナルシアターという名前の会場は、大きいからすぐ分かるはずって思って出かけたのが間違いでした。

ナイル沿いの「この辺だな」って思う場所で車を降りて、にぎやかな会場の入り口で、「ここはインターナショナルシアターですか?」って聞くと、人々が「どうぞどうぞ!!」といって中へ通される。すると知らない人の結婚式。
そんなことが3回もあり。やっとたどりついたインターナショナルシアター。車を降りてから、30分以上。
もともと8時っていわれてたのに、9時を目指して会場へ向かったので、会場に着いたのは9時半。さすがにもう終わっちゃってるかもなあって心配しながら到着。
すると、彼らのダンスパフォーマンスはまだまだ先。やっぱりスーダン。

結局、みんなが踊ったのは11時過ぎ。途中、停電があったり、ヒューズがとんだり、ハプニングだらけ。
でも、この日は様々なチームが音楽や歌や踊りを披露し、とっても素敵な舞台でした。人気歌手が登場したときには、会場総立ちでした。
平和な社会への祈りを込めて。基本的人権が守られる社会を願って催されたこのイベント、こうして外国のNGOの力を借りながらも、スーダン人が自分たちで作ったイベントでした。

人権侵害の多いスーダン。スーダンの国民たちも様々な問題と戦っています。
この日も、6歳の女の子が、割礼によりハルツームの病院で亡くなったとの事。割礼は、表向きには禁止されていますが、まだ90%を超える女性が割礼を受けているとの事です。

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