Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

突然の休日

2006-03-30 | everyday

ハルツームでは月曜日から「アラブサミット」が開催されました。
前回の「アフリカサミット」に続き、スーダン政府の力の入れようったらほんとにすごい。この数ヶ月でハルツームの町中に、どれ程花壇が増えた事か。。。
学校の先生たちの間でも、近所の人たちとの間でも、「アラブサミットの間は休日になるに違いない!」って噂。
なぜなら、「一般市民を外国の偉い人たちの目から隠したいから」ってスーダン人はいいながら、怒ってないし、むしろ休日の発表を楽しみにしている。

それなのに、前日の9時過ぎになっても発表されない。
ようやく私が知ったのは、夜の11時。「月曜日と火曜日の2日間は休日です」と同僚の先生から携帯にメッセージが入った。
こんなに夜遅くになってからの発表なんて、生徒たち全員にも情報がまわるのか???
そこが、口承社会のスーダン。
ラジオやテレビでニュースが発表されるや否や、あっと言う間に情報がいきわたる。
おしゃべりなおじさん、おせっかいなおばさんがそこら中にいる。

朝起きたら、携帯の着信履歴が6件。わたしにニュースを伝えようとしてくれてた人たちからでした。

という事で、突然の休暇をつかってスーダンの田舎へ小旅行=写真。
どこへ行っても子供たちは元気です。
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スーダンのスマップ

2006-03-27 | everyday
もうすぐ学芸会。学校では、子供たちが出し物の準備をはじめました。私が担当するのは、担任をもっている5年生の男女と、1年生の男の子たち。
何をやろうかって相談したら、日本の歌が歌いたい!っていうので、1年生はSMAPを歌うことに。
子供の耳ってすごいよ。さびだけだけれど、すぐに覚えちゃいました。もちろんフリつき。向かって左から2番目の子はキムタク。(でもキムタクより踊りが上手!)衣装は、私がつくりました。宇宙人みたいだけれど、子供たちは喜んで、汗だくになりながらも授業中にも着て叱られてます。
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110歳

2006-03-24 | everyday
スーダン人の平均寿命は、40歳代とか50歳代とかって言われてる。
幼児死亡率が高い事が、平均寿命を下げているのでしょうけれど、40代50代の方でもまるで老人みたいに見える人もいるから、長寿の国ではないと思っていました。何歳ですか?って聞くのも気が引けるし、近所のおじいちゃんおばあちゃんに年齢を聞いた事もなかった。

今日、路地裏を歩いていてたまたま通りかかった家。
よく家の前でサッカーしてた子供たちがいたので挨拶すると、お父さんと思われる人が「おいでおいで」って言う。
いつもの事なのですが、知らない方の家に図々しくもお邪魔すると、おじいちゃんの写真を撮ってほしいと言う。

「うちのおじいちゃんは110歳なんだよ」って言われて、間違ってると思った。
「110歳?」って何度も確認。
家族みんなで大きな声で笑いながら、110歳110歳という。
110歳の方なんて、日本でもテレビでしかお目にかかった事ない。

おじいちゃんは家の中心にある部屋にベッドを置いて、寝たり座ったりしている。
おじいちゃんと、おじいちゃんの子供夫妻、おじいちゃんの孫夫妻3組が一緒に暮らしている。
子供の数は全部で、16人。家族みんなで24人。
おじいちゃんがひとりになる事は決してない。

若い頃は4人の奥さんがいたんだって。自慢。
もう一人募集中だと、にやっと笑った。
「まだまだ生きるね」とまたみんなで笑った。

写真とブログのホームページはじめました!! http://web.mac.com/yu37mi/iWeb/
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学校にお客様!!

2006-03-23 | everyday
NGOの「医師、学生交流プログラム」の一環で、日本より医学生3名がスーダンに来てました。
今日は彼らのスーダン最終日。夕方のフライトまで時間があったので、私の小学校のプチ遠足に一緒にきてもらいました。元気な大学生くんたちは直射日光の下、子供たちと元気にサッカー。
外国人の大きなお兄さんたちと、一緒にサッカーできるなんて、子供たちにとっては夢のような話です。
それはそれは喜んで、時間がない彼らを引き止めて、授業にまで招待。
子供たちの「うれしくてうれしくてうれしくて」が伝わってきて、わたしまで嬉しくなっちゃう一日でした。

大人でも本気で一緒にサッカーしてくれる人がいるって自信をつけて、日本人は男女が友達になってもいいのだと知り(私の友達ですって言って紹介したから)、いつもは座ってられない子供も彼らがいるから一生懸命ノートをとり、休み時間には肩車をしてもらって、日本語で挨拶ができるようになって。ジャッキーチェーンは日本人じゃないと知って。
子供の心や能力ってほんとうにスポンジのようで、信じられない程たくさんの事を吸収します。

「ゆみ先生、来週もお友達来てくれるよね?また会えるよね?」って何度も何度も聞くので、「そのうちみんなで日本に会いに行こうね!」っていったら、「スーダン人が日本に行ってもいいの??」ってきくから「もちろんだよー!」って言った。

この子たちに世界中に友達がいっぱいできますように。
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裸足で遊ぶ子供たち

2006-03-21 | everyday
 
お茶に呼ばれて、通りをわたって花町へ。いつもの場所にいつもの子供たち。
裸足で、建築現場に置かれているレンガの山の上で遊んでいた。
「ゆみも遊ぼうよー」って言われて、写真を撮りながら一緒に遊ぶ。日本人の子供なら絶対に遊ばないような場所。しかも彼らは裸足。

そこに通りかかった英語を話すスーダン人。
カメラをぶら下げてる私に向かって、とても失礼な言い方で写真を撮るのをやめろ言う。
写真を撮るなら自分の家か庭か、もっときれいなところで撮れと命令口調。

普段だったら言い返したりしないわたしも、その後に子供たちに向かって家のなかに入れ!って彼が怒鳴ったので、切れた。

「子供がここで遊ぶ事も、私が何をきれいって思って写真を撮るかも、あなたには全く関係ないでしょ!」

もうここから先は価値観の問題。
彼にとっておそらくスーダンのこうした現状は隠したいものなのだろう。
だけど、私の目には、裸足で駆けまわる子供たちは輝いて見えるのに。
こういう事があるたびに悲しくなる。おたがいにないものねだりなだけなのかな。

写真とブログのホームページはじめました!! http://web.mac.com/yu37mi/iWeb/
しばらくの間はこちらのブログも同時にアップします。 
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朝ごはん

2006-03-18 | everyday
スーダンの人たちのご飯の時間は、日本や欧米のそれとは全く異なります。

朝ごはんは、10時とか11時ごろ。
昼ご飯は、3時とか4時(お昼ご飯の後には昼寝)
夕食は、9時、10時。

スーダン人は朝、出かける前には紅茶とビスケット程度を食べるようですが、食事は一日が始まってから。
学校でも生徒たちは10時に朝ご飯休みがあって、持参してきてるサンドイッチや、売店で買ったポテトチップなどを食べてます。
先生たちも、10時休みにはみんなで集まったりしてスーダン流の食事をします。もちろん男性と女性は別々の輪。みんなが交代で朝ご飯を準備します。学校のガードマンや、通りにいる誰かに食事を買ってくれるよう依頼します。だいたい毎日フールというお豆の煮込み。その上に、トマトや緑の野菜が少し、チーズが少し。その上にタミアというお豆の揚げ物を散らして右手のパンで挟んで食べます。


私がこんな暑いスーダンで、やせない理由は、一日5食以上食べてるから。
朝ご飯は家でしっかり食べる。2度目の朝ご飯は10時に先生たちと一緒に。
お昼ご飯の時間には、自分が家から持ってきてるサンドイッチやフルーツ。
スーダン人のお昼ご飯の時間にもつまみ食い。(いらないって言っても無理矢理さしだされます)
夜ごはんもさらに食べて。
お腹いっぱいのまま、次の日が始まる感じ。

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うちはお茶屋?

2006-03-17 | everyday

今の家は、イブンシーナ病院というハルツームの中でも比較的大きな病院の前にあります。
病院の前に住んでいると、停電もほとんどないし、断水もないし、つまりライフラインがほぼ確実に確保されてるので安心です。

でもひとつだけ困っているのは、面会にくる家族や親類の人たち。
スーダンの病院には待合室なんてありません。面会に来た人たち、家族の手術待ちをしている人たち、なんだかよくわかりませんが、みんな病院の外で地面に座ったり、お茶を飲んだりして待っている。
で、先日、うちの玄関のポーチに面会待ちをしているおばあちゃんがふたり座ろうとしてました。

庭に水をまいたばかりで、コンクリートのポーチもぬれてたので、下に敷く段ボール箱を差し出すと、「ありがとう」とにっこり。座るのもつらそうな程、高齢のおばあちゃん。
ちょうど紅茶を煎れてた所だったので、お砂糖をいっぱいいれて二人のところへもっていきました。

そして、今日。
何もいわずに、元気いっぱいのおばちゃん二人がポーチに座ってる。
玄関から「何かごようですか?」って言ったら、
「ここに座ってたら、お茶が出てきたからって聞いたのよ!」って大笑い。
「えー!!!」っていいながら、私も大笑い。

お茶を煎れて、さしだすと、「あなたも一緒にすわりなさい」といわれ。
私も午後の直射日光があたる玄関のポーチに座っておしゃべり。。。

「たまにだったらいいけれど、みんなが毎日お茶のみに来たらこまるなあ」っていったら
「明日からは、もう大変よ。仕事から帰ってきたらひとだかりができてるよ」って言われた。
冗談だけれど、ほんとに来そうでこわいぞ。

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ほんとうの強さ

2006-03-15 | everyday
2時半頃に学校から戻って、昼食を食べてNGOのofficeへ行かなくちゃって思ってたら、玄関でハミッドが誰かと話をしている声が聞こえてきた。声の調子からいって穏やかな感じじゃない。

気になって出て行ってみると、どうやらとても偉い軍人さんが家の玄関の前に車を駐車したらしい。で、ハミッドは、ここに駐車しないでくださいって言ったみたい。近所の野次馬たちもぞろぞろとよってきた。
その後の会話のやりとり。

「ここに駐車して何が問題なんだ!」
「あなたの家の前に誰かが同じように駐車したらどうするのですか?」
「駐車するなと看板がでてないだろう!」
「私はこの家で働いてますので、必要であれば24時間ここに立って駐車しないでくださいと言います」
「お前は誰と口を聞いてると思ってるんだ。俺はお前を捕らえることも可能なんだぞ」
「私は神以外は恐れません」
「俺はこれから重要な仕事があって時間がないんだ」
「私の仕事も同じように重要です」

で、最後はなんだかわからないけれど、二人は和解して握手してた。
軍人さんは、車を移動(うちのすぐ隣は空き地なので、ちょっと動かせば問題ない)。


あー、ハミッドはこんな気持ちで私の家を守ってくれてるんだなあと思い、感動した。
本当に強い人。
軍人さんも、ああやって最後には素直に謝って。
人は何歳になっても、それに誰からでも学ぶ事っていっぱいあるなあと思わされた出来事でした。
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謎の中央分離帯

2006-03-13 | everyday
どんどん新しくなるハルツームの道路は、どうしてこんな風にめちゃくちゃに作るのかとあきれる程のデザインです。

もともとここの人たちって、運転マナーがめちゃくちゃで事故は日常茶飯事。
そもそも、横断歩道がないから大きな国道のような道路も人が車の合間をぬってわたってます。それに、車線もその時によってまちまちなので、 突然前から車が突進してくる事もある。。。ぶつかりそうになったら、クラクションを大きくならすくせに、ドライバー同士で目があって人間同士のコミュニケーションが生まれると、突然親切になり「どうぞお先に!」とブレーキを踏んだりするからこれまた本当に危ない。

スーダン政府は税金が余ってるのかなんなのか、年中道路の補修をしてます。
突然どうろに多きな穴があいてたり、通行止めにしてみたり、掘った穴から水があふれてたり。
まあそこまでは我慢できたのですが。

今の私の家は、大きな幹線道路を左折して20m程度の所にあります。立地てきにはものすごく便利な場所。
それなのに!!彼らはなぜか私の家の通りに曲がれないような、中央分離帯をつくりました。
幹線道路をしばらくまっすぐいって、交通量の多い中めちゃくちゃなUターンをして家の前の道まで戻らなくてはなりません。
ほんとに、この中央分離帯。色んなところにでき始めてるけれど、何が目的なのか、さっぱりわかりません。
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子守唄

2006-03-13 | everyday
モナが、娘ナダと孫のサラをつれてイギリスから帰ってきました。
私の今の家は、モナの大きなアパートを二つに分けて、つまりもともとはモナが全部使ってた家を半分借りてる形なのです。

玄関など、すべて別々なので、たまに声が聞こえてくる以外は、彼らの存在を感じる事はありません。

今日は学校が休みだったので、部屋の模様替えや、修理が必要だったドアや棚の修繕をしていたら、モナが歌う声が聞こえてきました。
あんまり楽しそうな歌声と、サラの笑い声が聞こえてきたので、家にお邪魔。

アラビア語の子守唄は、何とも変な歌詞。

「ねむれ、ねむれ、ねむれ、かわいい娘。古き良き心があなたにやどりますように。あなたの旦那様は、正直者で、お金もないのでタクシーには絶対にのりません」

後半の歌詞、おかしいよね。。
私のアラビア語の理解が正しくないのかと思い、モナに確認したら、その通りだといって大笑い。
昔話とか、童謡っておもしろい。
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