Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

野菜の値段

2005-06-29 | everyday
先日、野菜の値段の高騰についての説明が足りませんでした。

キャベツが普段でも500円なんて、驚きですよね。
でも、本当にそのくらいの値段です。
ジャガイモ、たまねぎ、にんじん、唐辛子、などは安いのです。なぜなら、スーダンで栽培できるから。でも、輸入物は、本当に高い。夏の季節に、入手困難になるのは、主に輸入物の野菜です。キャベツ、白菜、レタス、インゲン、果物だと、いちご、メロンなどなど。
恐らく、入手困難になるのは、輸送に問題があるからじゃないかなあって思います。クール宅急便でもない限り、この暑い中お野菜や果物を運ぶのなんて無理ですから。


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近所の住人

2005-06-28 | everyday
家の向かいにある広場の片隅に住んでいる、南部出身の大家族。
おばあちゃんおじいちゃん、子供たち、またその子供たちと、全部で20人くらいが一緒に住んでいます。
瓦礫とワラで作った一間の家。広さは、6畳程度。
男の子たちは、日中、近所の家のごみをあさったり、工事現場を手伝ったり。女の子たちは赤ちゃんの世話をしています。
お父さんは見たことがありませんが、恐らくどこかへ働きに出ているのでしょう。

私が彼らと仲良くしているのは、大家のおばちゃんや、近所のお友だちたちにあまり歓迎されていないのですが、ハルツームに居るときは、毎日少しずつでもお話するようにしています。子供が病気になったり、薬が必要になったり、何か本当に困ったときに、私の家のベルを押してくれるように。

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野菜不足

2005-06-26 | everyday
夏になって、めっきり野菜の種類が減ってしまいました。サラダになりそうなものは殆ど売っていない。ジャガイモ、にんじん、たまねぎくらいしか手に入らなくなってきました。
きゅうり、ピーマンも売ってはいるけれど、痛んでたり、フニャフニャだったりして、ちょっと買う気にならない代物だったりします。

近頃何より驚いたのは、中くらいのサイズのキャベツが、1つ2000円くらいで売っていたこと。もともとキャベツは高いけれど、4倍になりました。

みずみずしい野菜をバリバリ食べたいなあと思う、今日この頃です。
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サンちゃんの話

2005-06-25 | everyday
サンちゃんのことが気になり、ちゃんとお返事をしなくちゃと思って会いに行った。「週に一度だったら、お手伝いしに来て」って言おうと思って。
午後3時。サンティーノはこれから学校へ行くところでした。
サンティーノはほぼ坊主頭なのに、何故か念入りにクシで髪の毛をといている。
学校で何かあるのか、私の話をほとんど聞いていない、上の空。

挙句の果てに、「Yumi, Times up!」 と言ってまたねって笑って学校へ行ってしまった。
自分で仕事のお願いをしておいて、返事をしに言ってるのに、「はい、時間切れです」なんて言う?
英語の使い方を間違えたのかもしれませんが、なんともサンちゃんらしい、行動です。
まあ、若者らしくて良いのかもしれないけれど。
また家でお手伝いしてもらうことになったら、こうして振り回されるんだろうなあ、私。
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脱毛

2005-06-25 | everyday
スーダン人女性の肌はつるつる。これだけ紫外線の強い国にいるのに、すごいことです。
スーダン式サウナに入ったり、ローションを自分で作ったり、それから脱毛WAXも自分でつくって、足や腕の無駄毛をきれいに処理します。

そのWAXがすごい。
お砂糖やレモンを混ぜたものをぐつぐつ煮詰めて、べたべたした物体をつくる。
それを腕や脚にのばしては、バリ!っとはがす。
そのWAXをみんなでまわして使うのです。
はじめは抵抗がありましたが、最近は私もバリバリやってもらいます。
終わった後は、お砂糖で体がべたべた。でもそれも肌にはいいんだって。


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物を大切に

2005-06-23 | everyday
でこぼこ道をあるいていたら、サンダルの鼻緒がとれた。履いて歩くことも出来なくなって、片足はだしで、サンダルをぶらぶら下げて歩いていた。

「はやくラクシャー拾って、お家に帰ったら捨てちゃお。気に入ってたのに残念」なんて思ってあるいてたら、色んな人が見せなさいって声をかけてくる。

時間もないし、暑いし、こんなところで止まりたくないなあって思って、「でも時間がないの!」って挨拶だけしてあるいてたら、あっという間に5人の男の人たちに囲まれ、「1分で直るからちょっと待ちなさい」って言って、別々の道へ走っていく。一人の人が「いたいた!」って言って連れてきたのは、道具箱をもって道を歩いてた少年。タコ糸と針で私の革のサンダルを見事になおした。
所要時間はほんとに一分。料金は、わずか30円程度。

簡単に捨てようって思っちゃいけないね。
物には魂が宿ってるって、日本人なのに忘れてました。反省。
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結婚式前夜祭

2005-06-23 | everyday
明日は近所のお友だちが嫁ぐ日です。
今日は町をあげて、結婚式の前夜祭でした。パーティーは夕方の4時から始まって、夜中までずっと踊り続けるそうです。。(私は砂と暑さに耐えかねて、3時間でリタイヤ)

前日から、路地裏に仮設テントが設営されて、スピーカーや椅子が並べられます。
プラスティックの容器に入ったお弁当は、女性たちの手作りです。
町内の人たちが総出でお手伝い。

今日は、砂嵐が今年一番って言っていいほどひどいけれど、そんなことには負けず、女性はお洒落をして出かけて来て、バンドの音楽にあわせて踊り続けます。

子供たちは当たり前の様に、お手伝いをする。
食事やジュースをを運んだり、ごみを捨てたり、机や椅子を並べたり。

男性はテントの外で、お茶を飲んだり、話をしたり、騒いだり。

不思議なのは、花嫁さんの姿が見当たらないこと。
「花嫁は今日は来ないよ」っていわれた。

これじゃあ、町内会の大宴会みたいじゃない。

ちなみに、音楽はいつものスーダンミュージック。演歌に似たリズムの歌をアップテンポで、ねっとりと歌います。

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サンちゃんの話 

2005-06-21 | everyday
ハルツームにサンちゃんが帰ってきたという噂を聞いてから、数週間、サンちゃんと連絡が取れずにいました。
サンちゃんが働いてるという、ファティアの家に行くといつもお使いに出ていたり、休みだったり、帰った後だったり。
「帰りに家に寄るように、サンティーのに言って!」って何度も伝言してもなかなか顔を出さない。
しばらく仕事を休んでたし、もうすぐ学校も始まるし、忙しいのかな?それならいいなって思ってた。

今日、朝からファティアに用事があって、ファティアの家に行くと、玄関にサンちゃんが立っていた。
「おー、ユミ。元気?どこに行ってたの???」
「サンティーのがどこへ行ってたの?でしょ!!」

南部の家族はみんな元気だったという。ただし、やはりお金がない。
弟、妹たちを学校へ行かせたい。自分が稼がなくてはどうしようもない。
迷ったけれど、再びハルツームへ戻ってきた。
でも2ヶ月以上もハルツームを離れてしまったから、仕事がなかなかない。
我が家も今はハミッドに週2回、お手伝いをお願いしている。それで十分。正直にいうと、ハミッドの方がサンちゃんの10倍以上お掃除が上手。私が出来ないことをやってくれる。

サンちゃんは何度か、我が家に来たけれど、大家のおばちゃんが、「ユミはいない」って言ったとのこと。
私は、夕方5時過ぎには大抵家にいる。
サンティーのが家に来たのは、仕事が終わってからの5時以降。
やっぱり私が南部出身のサンティーノを懇意にしているのが、気に入らないのかなあ。
何度こういう事が起きても、どうしていいかわからない。差別はとても根が深くて、東京でのほほんと育った私にはどうしても理解できない。大家のおばちゃんはきっと私のためを思って、サンティーノを追い返してくれたのだろう。それにしても、一言いってくれてもいいのに。

「ごめんね、出かけてたかもしれない」とサンティーノには言った。
「今度来るときは、ファティアの家で電話借りて、電話してから来てね」

ファティアは、サンティーのが突然休暇をとっても、帰ってきても、必ず引き受ける。
「自分の息子と同じように思ってるからね」っていう。
それにしては、かなり扱いがひどかったりするけれど、見捨てはしない。
ファティアの家にはサンティーノの仕事がいつだってある。お使い、お掃除、お洗濯、お買い物。
でもファティアのところのお給料だけでは足りないのだろう。

帰り際に、サンティーノがたどたどしい英語でお手紙をくれた。でも、以前よりずっと上達している。かなり勉強してるんだなあって感心した。

「Dear Yumi, まずはじめに、神のご加護がありますように。アーメン。南部から、ハルツームに戻ってきてから、僕は難しい状況にいます。また、あなたの所で働きたいです。近日中にお返事ください。サンティーノ」

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ハブーブより大きな砂嵐

2005-06-20 | everyday
一ヶ月前くらいまで、砂嵐がくると「ハブーブだハブーブだ」って言っていたのに、最近の砂嵐のことをみんな「オバーブ」って呼ぶ。ハブーブよりも大きな砂嵐をそう呼ぶらしい。

ハブーブでさえうんざりしてたのに、オバーブがくるとうんざりも出来ないほど苦しい。
今朝も朝起きたら、床に数ミリの茶色い砂が溜まっていて、空気はちゃいろい。お水も茶色い。逃げ場所がない。

はぁぁぁ。
昨日は日中、ずっと停電。
今日は、ずっとオバーブ。

雨が降ると、道路が水浸しになって嫌だって思っていたけれど、今日は雨が降らないかなあって思ってる。私ってわがままです。


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人の国で暮すということ

2005-06-19 | Weblog
外国人がどんどんどんどん増えて、道路が大きくなって、空港も綺麗になった。空港ではVIPルームを新しく作っている。上空を飛ぶ飛行機の数が増えて、高級な車の数も増えている。

外国人の私がこんな事を言うのは、何だかおかしいけれど、外国人はスーダンに土足で入ってきているような気がしてならない。ハルツームの文化が急速に変わっていくのがよく分かる。

たとえば・・・・・・・・・、
先日、外国人の人たちと夕食をしている際に、スーダン人は図々しいっていう話になった。お金も物ももらって、あたりまえだと思っている。ちゃっかりしてるって。
彼らの言っているスーダン人は、外国の組織や、会社で働く一部のスーダン人のことです。

その話を聞いて、私は、スーダン人を、そういう風に変えてしまったのは、われわれなんじゃないかなあと思った。
外国人と接する場所に居るスーダン人は、圧倒的な経済力の違いを知ってしまうんだもん。
オフィスでは当たり前のようにクーラーがついていて、みんなミネラルウォーターを飲んでいて、綺麗な服を着て、いい車に乗っている人もいれば、見たこともないようなビデオカメラを持っていたり、ipodで音楽を聴いていたり。
そんなの見てたら、少しくらい、もらって当たり前だって思っちゃうのかもしれない。

私の住んでいる花町の人たちは、もっとずっときちんとしている。花町の人たちと一緒にいると、スーダンの文化って古い時代の日本に似てるなって、たびたび思います。
私は、ここでお金を貸してなんていわれたことはないし、日本のお土産をあげても、ちゃんとお返しをしてくれる。写真一枚を上げただけでも、ありがとうっていう気持ちをちゃんと表現してくれる。遊びに行くと、「よく来た!」って喜んでくれて、自分の子供たちには飲ませないのに、私にはペプシを買ってきてくれたりする。私がケーキを焼いて持っていけば、夕飯のおかずを持たせてくれる。

スーダンという多くの問題を抱えている国を助けるために、たくさんの外国人がここへ入ってくる。それは素晴らしい事なのかもしれない。私も、ありがとうって思う。花町の人たちもそう思ってくれている。だけど、威張っていいわけじゃない。私たち外国人は、一時的にこの国に住まわせてもらってるのだから。

「おじゃまします」っていう言葉って、英語にないなあって最近考えました。
「いただきます」って言う言葉もないなあ。

変えてはいけない物、変わって欲しくないもの。この国にはそういう大切なものたたくさんある。私はそんな国に住むことが出来て、幸せだなあって思う。
祈るような気持ちで、今日も私はスーダンの人たちと一緒にいる。

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