Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

声をかけあうこと

2006-03-12 | Weblog
しばらく体調が悪くて(もう良くなりました!)、あまり人に会ってませんでした。
そしたら、今日はだれに会っても、みんなが「大丈夫?」って声をかけてくれる。
ハミッド、リクシャーの運転手さん、学校へ行けば子供達が、帰ったら近所の人たちが家の前で待っててくれて、NGOへ行ってもみんなが心配しててくれた。
「もう大丈夫。ありがとう」って今日一日で何人の人にありがとうって言って心からそう思っただろう。
引っ越した先にはまだ電話がなくて、インターネットできません。
忙しいので、ネットカフェに行く時間もなくて。来週中には電話も開通する予定ですので、ちゃんとブログアップします。

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ひらけゴマ!

2006-01-30 | Weblog
「ひらけーゴマ!」ってどういう意味井なのか、ゴマをいりながらずっと考えてました。

市場で買ってくるゴマは相変わらず泥だらけで、ほかの穀物やわらの屑が混入してます。きれいに洗って、小さなゴミを手で取って、天日干し。
乾いたら、ゆっくりゆっくり煎ります。ゴマが煎れてきたら、うちわであおいで、手ではとれなかったゴミを飛ばします。
自分で煎ったごまは、香ばしくてほんとにおいしい。

ごまって日本のものみたいに思ってたけれど、「ひらけゴマ!」っていうアラジンの一節を考えると、アラブの国原産なのかな。スーダン人は、ゴマそのものよりもゴマはごま油として利用します。ゴマを煎らずに油をしぼるので、日本のごま油のように香ばしいごまの香りはしません。ごま自体はお料理にではなく、お菓子などに使ってます。ごまがこんなにあるのに、ゴマを使った家庭料理は食べた事ないなあ。

「ひらけゴマ!」の意味。明日にでも誰かに聞いてみよう。
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恩返し

2006-01-27 | Weblog

ハルツームにすんでると、ここが内戦の国だなんて事忘れてしまう程私はのんびり生活してます。
近所のお友達は貧乏だって楽しそうに生活してるし、子供たちはわんぱくで、このままこの時間が永遠に続くならば、何の問題もないな、なんて感じてしまう事すらある。
でも、ここはスーダン。本当はみんながいろいろな思いを抱えて生きている。

大使館に勤めてる人、国連に勤めてる人、大きなNGOにつとめてる人たちはおそらく日々、現地から国内の情報が入ってくるのだと思うけれど、私の地元密着型の生活の中では、そんな話は殆ど話題にもなりません。
政府が情報をコントロールしてるから国内の暗い話題は隠されてしまうし、それにみんなそれぞれの日々の生活で精一杯だから。

スーダンにいても日本にいても、アンテナしっかりたてて、知らないうちに人を傷つけてしまう事がないように、
自分にできる事があればいつでもできるように、きょろきょろしてないと。
去年はスーダンに、ほんとにお世話になった。スーダン人にとってもよくしてもらった。
きっと後ここには1年くらいしかいれない。
だから今年はできる限り恩返しをしたいと思う。

「世話になったら、その分は必ず返しなさい」とおばあちゃんに言われてますから。
半分もお返しできないかもしれないけれど、がんばろう!





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人の国で暮すということ

2005-06-19 | Weblog
外国人がどんどんどんどん増えて、道路が大きくなって、空港も綺麗になった。空港ではVIPルームを新しく作っている。上空を飛ぶ飛行機の数が増えて、高級な車の数も増えている。

外国人の私がこんな事を言うのは、何だかおかしいけれど、外国人はスーダンに土足で入ってきているような気がしてならない。ハルツームの文化が急速に変わっていくのがよく分かる。

たとえば・・・・・・・・・、
先日、外国人の人たちと夕食をしている際に、スーダン人は図々しいっていう話になった。お金も物ももらって、あたりまえだと思っている。ちゃっかりしてるって。
彼らの言っているスーダン人は、外国の組織や、会社で働く一部のスーダン人のことです。

その話を聞いて、私は、スーダン人を、そういう風に変えてしまったのは、われわれなんじゃないかなあと思った。
外国人と接する場所に居るスーダン人は、圧倒的な経済力の違いを知ってしまうんだもん。
オフィスでは当たり前のようにクーラーがついていて、みんなミネラルウォーターを飲んでいて、綺麗な服を着て、いい車に乗っている人もいれば、見たこともないようなビデオカメラを持っていたり、ipodで音楽を聴いていたり。
そんなの見てたら、少しくらい、もらって当たり前だって思っちゃうのかもしれない。

私の住んでいる花町の人たちは、もっとずっときちんとしている。花町の人たちと一緒にいると、スーダンの文化って古い時代の日本に似てるなって、たびたび思います。
私は、ここでお金を貸してなんていわれたことはないし、日本のお土産をあげても、ちゃんとお返しをしてくれる。写真一枚を上げただけでも、ありがとうっていう気持ちをちゃんと表現してくれる。遊びに行くと、「よく来た!」って喜んでくれて、自分の子供たちには飲ませないのに、私にはペプシを買ってきてくれたりする。私がケーキを焼いて持っていけば、夕飯のおかずを持たせてくれる。

スーダンという多くの問題を抱えている国を助けるために、たくさんの外国人がここへ入ってくる。それは素晴らしい事なのかもしれない。私も、ありがとうって思う。花町の人たちもそう思ってくれている。だけど、威張っていいわけじゃない。私たち外国人は、一時的にこの国に住まわせてもらってるのだから。

「おじゃまします」っていう言葉って、英語にないなあって最近考えました。
「いただきます」って言う言葉もないなあ。

変えてはいけない物、変わって欲しくないもの。この国にはそういう大切なものたたくさんある。私はそんな国に住むことが出来て、幸せだなあって思う。
祈るような気持ちで、今日も私はスーダンの人たちと一緒にいる。

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引越しおわりました!!

2005-03-07 | Weblog
やーっと引越しがおわりました。
手書きの契約書のドラフトができたのが、木曜日。アラビア語で書いてあったので、すぐにアラビア語の先生の家に行って、契約書を読んでもらいました。
問題なかったので、その日のうちにパッキング。翌日、40度をこえる気温の中、大きなペットボトルの水をがぶ飲みしながら、引越しをしました。

サンちゃんは結局まだ姿を見せないので、心配。サンちゃんは新しいお家の場所も知らないので、ちょこちょこ見に行かないと。

新しい家は、ちゃんと鍵がしまります。
キッチンの窓にも鍵があります。
お風呂の壁に穴がありません。
でも、水がすでに一度とまりました。停電だって、やっぱりあります。
でもねー、壁があって、屋根があって、鍵がしまるので。それ以上のわがままは言わないようにします。

いつもの八百屋さんや果物屋さん、雑貨屋さんからちょっと離れてしまったので、「暑い中歩くのやだなー」って思ってたら。「卵ー卵ー」っていうアラビア語が聞こえてきました。窓から外をのぞくと、ロバ馬車の卵屋さんが路地裏をゆっくり歩いているのが見えました。どうしようか考えているうちに、どんどん遠くへ行っちゃって、あーあ。って思ってたら、今度は、「じゃがいもー、じゃがいもー!!」っていう声。慌てて走っていって、トラック八百屋さんから、真っ赤なトマト1kgと、バナナ1kgを買って、80円なり!

またここで、新しい生活がはじまりました。


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