写真は2014年12月18日(木)に新宿駅徒歩圏で開催されたマルエツ(8178)の臨時株主総会の模様
今回は臨時株主総会ということで、通常の定時株主総会と違ってお土産はありませんが、自宅から比較的近いので行ってきました。
なぜ臨時株主総会を開催するのか。
簡単に言うと、マルエツは上場廃止となり新しく設立する持ち株会社の傘下に入るからです。
臨時株主総会に行ってみて、色々と経営統合の内容を把握したので簡単に紹介いたします。
その新しく設立する持ち株会社を2015年3月2日(月)に東証一部に上場させて、マルエツは2月25日をもって上場廃止にして持ち株会社の傘下に入ります。
新しく設立する持ち株会社の名称はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社と言います。略してUSM・HDと言います。大株主はスーパーマーケット大手のイオン(8267)、その次に大手総合商社の丸紅(8002)です。マルエツは古くはダイエー系列でしたが今はイオンや丸紅から役員を受け入れて、イオンと丸紅主導で落ち込んだ業績を復活させた経緯があります。もちろん両社から役員として派遣を受け入れており、新しく設立するUSM・HDにも役員を受け入れます。
マルエツの他に傘下に入るのは同業の食品スーパーマーケット2社です。北関東が地盤のカスミ(8196)と千葉が地盤のマックスバリュー関東(非上場)の計3社です。
店舗の屋号はそのまま継続となるので、来年3月の経営統合後もマルエツはマルエツ、カスミはカスミで営業をしますので、株式に興味がない方々には表向きは何も変化は無いように思います。マルエツとカスミを合わせてマスミになる? という訳ではありません。
マルエツ 1株 → 持ち株会社USM・HD 0.51株となる旨の説明が有りました
株式移転比率はマルエツ0.51、カスミ1、マックスバリュー関東350となっていたのですが、株主からの質問でその算定方法を詳しく説明して欲しいとのことで、古瀬取締役から説明がありました。
時価総額(株価×発行済株式)がマルエツの2倍近いカスミなので、マルエツ0.51でカスミ1とのこと。マックスバリュー関東は非上場なのでデューデリジェンス(資産価値査定)を行ったとのこと。マックスバリュー関東の査定を第三者機関や証券会社が行ったようです。類似している会社との比較をしたり、現在の資産や今後の業績予想を見極めてそれぞれの役員で話し合って決めた株式移転比率のようです。
気になる平成27年2月期の配当金予定は3円/1株、株主優待は継続とのことで一安心で帰ってきました。
しかし現在1000株保有している私は0.51を掛けると、新しく設立する持ち株会社のUSM・HDの株を510株保有することになります。すると配当金は1530円(以下すべて税引き前)になり、年間3060円。
現在のマルエツからの配当金は通期・半期それぞれ3円/1株なので、2月期で3000円、8月期で3000円の年間6000円の配当金を得ています。
あれ、ほぼ半減では?と思って招集通知書を詳しく読み直すと、3円の配当金はマルエツとして出すようなので、平成27年2月期の配当金は従来通り1000株×3円で3000円のようです。
その先の平成27年8月期以降は業績次第となっていくのでしょうね。
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