新宿の虎

大都会・新宿で自由気ままに生きています。投資(株主優待・株主総会等)の情報や、街の情報・グルメ情報などを書き綴ります。

アベノマスクに関して、政府は積極的な情報公開を!

2020年04月24日 | 日記
リーマンショック後から日本経済の立ち直りは、安倍総理が在任中の経済政策が実を結んだ?のか、米中を中心とする世界経済が立ち直ってその勢いに引っ張られたのかの、どちらが合致するかの議論はさておき結果的には日経平均株価は大幅に上昇しました。安倍総理はそれを自ら自画自賛して「アベノミクス」と呼びました。
今月に入って新型コロナウィルスの感染予防に政府が各世帯に2枚ずつの布マスクを配ることを表明していますが、国民の一部はそれをアベノマスクと呼んで揶揄しています。
足元ではマスクが不足しているので、マスクの配布は喜ばしいことであるのに、なぜか揶揄される訳ですが、それは理由がいくつかあります。

まずマスクのサイズが小さくて、「鼻を隠すと口が出て、口を隠すと鼻が出る」と大げさに言う人もいました。
マスクのサイズだけなら大した批判ではありませんが、既に届いた布マスクの一部には毛が混入していたり、黄ばんでいたりとの報告が約8000件あったようです。約50万枚しか配布していないようですが、かなりの不良品率です。「今時、どんな品質管理をしているんだ」と批判されました。配布予定だった布マスクは配布を一旦中止して、検品体制を立て直してから配布するようです。また時間とお金がかかりそうです。

そもそも布マスクに関しては予算や発注先も小出しに公開して、我々が納めた税金に対しての政府の姿勢が問われています。これは大きな問題です。
布マスクを2枚ずつ配布する事業に菅官房長官は「1枚200円程度と承知している」と説明しておきながら、後に事業総額466億円とマスクの単価がさらに上昇。これには私を含めて、国民の多くがビックリしたと思います。


立憲民主党の蓮舫議員が受注した企業を明らかにするように問い合わせましたが、厚生労働省は当初はだんまりで無回答でした。
批判が高まる中、社民党の福島議員が厚生労働省のマスク班に文書で問い合わせて、ようやく文書で布マスクの受注企業を回答をしてきました。
それによると興和、伊藤忠商事、マツオカコーポレーションの3社で、契約額はそれぞれ約54.8億円、約28.5億円、約7.6億円で計約90.9億円でした。



上記は2020年4月23日付・日本経済新聞朝刊より。

厚生労働省のマスク班は、3社に発注したマスクの枚数については「マスク単価を計算できることになり、今後の布マスク調達や企業活動への影響を及ぼす恐れがあり、回答は差し控える」としていますが、これもおかしな話。枚数が分かれば企業活動に影響など及ぼすのでしょうか?

政府は布マスク配布に充てられる予算額は約466億円で、内訳は配達費128億円、マスク調達費338億円と説明しています。しかし3社に約90億円で契約しているのに、調達費で4倍近くの338億円となっていて、梱包費用などの内訳や各社が受注した枚数などをもっと丁寧に説明する必要があると思います。国民が納めた税金ですよ!

福島議員はツイッターに「3企業を合わせても90.9億円で少ない。また、4企業と言っていたのに3企業という疑問はある」と書き込んでいます。
政府は情報を小出しにしていて、不透明で非常に印象が悪いです。私達が収めた税金は政府や省庁の物ではない事を、もっと肝に銘じて欲しいです。
コメント
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