越後製菓の勝訴確定！切り餅特許訴訟（最高裁）

2012年9月20日(木)

切り餅をきれいに焼くための切り込みをめぐる特許権を侵害されたとして、越後製菓（新潟県長岡市）がサトウ食品工業（新潟市）に商品の製造差し止めと損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁は19日付で、サトウ食品側の上告を棄却する決定をしましたた。特許権侵害を認め、製造差し止めと約8億円の賠償を命じた二審知財高裁判決が確定しました。

越後製菓は切り餅の側面に切り込みを入れることで、焼くときれいに膨らむ技術で特許を取得したのですが、側面に加えて上下に十字型の切り込みを入れた「サトウの切り餅」の一部商品が特許権を侵害しているとして提訴しました。


両社ともに側面に切り込みを入れるので、切り込み方が違うだけではダメですよ！という判決です。まあ仕方無いというか、妥当という判決に思いました。サトウ工業が勝訴すると、微妙に変えた切り方でも「何でも有り」になってしまう可能性が有りますからね。

しかし一審東京地裁は、上下面にも切り込みがあることを理由に特許権の侵害を認めなかったのですが、二審知財高裁は侵害を認め、サトウ側に製造差し止めと約8億円の損害賠償を命じており、最高裁の判決が注目されていました。

サトウ食品工業の話　最高裁から正式に送達を受けていないので現時点でコメントできないが、既に切り餅の設計変更を行っており、商品の製造販売に影響はない。
とのことですが、8億円ものお金が動くのは大きいですね。


別の会社の話ですが「柿の種」を販売する亀田製菓が似たパッケージで「柿の種」を販売する会社を提訴しました。こちらは1000万円の損害賠償を求める訴訟です。同じ9月20日に報道されていましたが、米どころ「新潟」が熱いですね！