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ギャルゲーレポート:『Ever17』(Xbox360)

2013-05-13 | ギャルゲーレポート
今回プレイするゲームソフトなんですが、
まさか、再プレイする機会が出てくるとは思いませんでした。


『Ever17』です。

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(C)2011 CYBERFRONT/5pb.


Ever17 2011年 5pb.
海に浮かぶ近未来的なアミューズメント施設・海洋テーマパークLeMU(レミュー)
そこへ遊びに来た倉成武と、記憶を失い施設内を彷徨う少年はそれぞれ
突然起きた浸水事故により施設内に閉じ込められてしまう。
施設が完全に崩壊するまで170時間17分。
その間に同じように取り残されたココや優らと共に、この施設からの脱出を試みる。
彼らは無事にこの施設から脱出することができるのか・・・。

2002年にPS2とDCで発売され、その巧妙なトリックが話題を呼び人気を博した作品が、
一部のシナリオをリメイク・補完してXbox360に移植。

10年ぶりに再会する神ゲーは、
どのような進化を見せてくれるのだろうか。



いや、これはオリジナル版を当時やったんですが、感動しましたね。
これ以上のものなんて出ないんじゃないかと思ってたけど。


ほんとに出ませんでしたが。


Remember11をはじめ、I/Oだの12だの15,18、√とかも出たけど
すべてが撃沈しましたね。


さ、そんなEver17ですが、
自分はもうオリジナルをプレイしているので、
ネタバレはしませんが、オリジナルとの違いを中心に見ていこうと思います。

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まず、OPムービーは完全リメイク。

えー、『LeMU~遥かなるレムリア大陸~』は名曲だったのに。。。




しかし、何度も見てるうちになぜかCDを探し出すまでに嵌ってしまう。
ゲームサイズでは出てこないんですが、歌詞の中にこのゲームのキャッチフレーズ「かつて交わした約束と、いつか還るべき場所へ」が組み込まれてて、
この作品のイメージぴったりな感じになっています。
しかも『Ever17』作品の中で唯一カラオケで配信されています。


さて、見た目でわかるリメイクとして、キャラクターの立ち絵がすべて3Dモデリング化されてます。
もう売れるとわかってる作品はお金のかけ方が違いますね。
しかし、これには世間では賛否両論あるようですが、
やっぱり実際にゲームやって動いてるところを見ないとなんとも言えませんよね。

ってことで結果

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な ん で 3 D に し た。

いや、なんだろ。
もともとの立ち絵ポーズをただ単に3Dに起こしただけ感が拭えず、
動きや表情の変化もどことなくぎこちない。


というか、はっきり言って

変。



というわけで最初は
テキスト表示エリアから上は見ないようにプレーすることに。

まさか神ゲーをこんな風に扱わなくてはならないとか・・・。




しかし、2時間ほどプレイした結果、
なんだか慣れてきた。
人間の感覚は恐ろしい・・・。




さて本編へ。
船に揺られてのどかにLeMUに向かう倉成武。
と、そこで武に話しかける鈴木、佐藤という男性。

お前ら誰やねん。


と、この人たちは武と一緒にLeMUに向かう友人らしいですよ。

そうなんだ。

私は今までずっと武は一人でLeMUに来たのかと思ってたよ。

いや、友達と来てるんだっていう台詞があったけど、
ただの強がりだったかもしれないじゃん(無い)


そんな感じで、一部シナリオの追加・変更があります。


そしてココ登場。
コメッチョが懐かしいw(ぇ

ふと、手元のコントローラを見る。
・・・ドリームキャスト版ではゲーム中、
ビジュアルメモリ画面でココがコメッチョしゃべってる姿がずっと見られたんだよなぁ。


・・・・10年後もセガのアイデアはどこも採用せず。


閑話休題



そして、もう一人の主人公である少年視点になり、また武視点にもどったりしながら、
LeMUの事故に巻き込まれる。

ここで武視点、少年視点を選ぶことができるはずだったのだが、そのまま武視点で進行する。
360版では1週目は必ずつぐみルートになるように設定されているようだ。

そして、同様に取り残された優と少年、ガイドの空と合流。
状況を確認するため制御室に行き、施設の限界が170時間であること、
そして地上への脱出不可能と判断、不自然に動く生命反応まで分かる事がオリジナルと一緒。

しかし、そこでふと武が見たLeMUのパンフレット。
そこに書いてあったのはコズミッシャーバルという、
クジラの形をした海底遊覧船を利用したアトラクションだった。

・・・・

あれ、
これ使えば脱出できるんじゃね?


そんなわけで、オリジナルでは八方塞だったが脱出方法が唯一見つかり、
脱出のためみんなでそこを目指しす目的が追加され、救助が来るまでのんびりしてた中だるみが無くなる形に。
これは良改変ですね。
しかし、そこに行くまでには途中の水没区画を丸1日かけて排水しなければならなかったりと、
一応オリジナルで発生したイベントはしっかりと回収できる仕様になっています。

途中の食料は倉庫から調達することに。
主に魚肉ソーセージを挟んだホットドッグですが、ちくわがあったりと様々なものを食べてます。
オリジナルでは唯一の食事処であったタツタサンド売店が削除され、3食タツタサンドの地獄は無くなったようです。
(そこでちょっと少年の癇癪発生時におかしいところが出てきましたが・・・)


みんながよく集まってるスタッフ待機室では飲み物のほか、シャワールームやランドリーも備わっているということ。
オリジナルでは表現が無かったので、
実はこの空間異臭漂ってるんじゃないかと思ってた。


あと、なんだか知らないが地熱を利用した温泉が追加されています。
まぁ、温水プールの変わりみたいです。

あまり面白くないです。


だってハプニングも何も無いし!(ぉぃ)


・・・ごめん、なんか10年の間に
エロゲのやりすぎでおかしくなってるんだ。



いくつかの改変がありつつも、つぐみルートはオリジナルとあまり変わらない展開でした。



続いては空ルート。
2週目なので武・少年の視点選択が出るが、武視点で進行。
こっちも基本的には変わっておらず。
ただイベントが追加されて、空とバーチャル空間を利用して恋愛アドベンチャー体験。

amarec20130224-224456.jpeg

制服姿の空とか見られます。
ただ、空の年齢って24歳なんだよね。

・・・・

ふ、

深く突っ込むのはやめておきます。


こちらもシナリオの改変は少ない感じ。
ただ、LeMUに使われているコンピュータのことについて
深く設定が組まれてる感じでした。


次は少年視点へ。
こちらだと優と沙羅が攻略対象ですが、
オリジナルからの変更が結構見られるのがこのルート。

オリジナルだと、武視点との違いはココの変わりに沙羅がいることぐらいですが、
既につぐみの服装について相違があります。
ちなみにつぐみの服装は追加された説明によると、もともとLeMUのアトラクションの一つで用意されたものらしいのですが・・・
・・・でも後日談でもその服のままだったような(汗

また、沙羅には設定が一部追加されました。
通信機能がすべて死んでる館内で、どこかに連絡してるようなそぶりが見られたり。
ただ、この設定のおかげで修学旅行生徒の中で沙羅だけがここに残った理由が生きてくると思います。

優編も沙羅編も結末については変わってないものの、
一部シナリオ改変の影響もあり、細部が変わっています。

そんなわけで、今作はプレイヤーは必ず1度は武編をプレイするので、
その違いからオリジナルより「あれ?」と思わせる要素を多くした感じです。


最後に、4ルートをこなした後で出現するココ編。
自己紹介で「中3!」と言うのはあれから数々のゲームをやってきた今でも驚く。
中学3年生女子がひよこごっことかやってたら、それはそれで末期のような気がするのだが。

2017年には
何があるんでしょうか。



シナリオについてはこれまでの改変の影響で変わったところがありますが、結末は一緒でした。
360版ではココ編をそのまま進むとグランドエンディングに突入します。

さて、全キャラクターをクリアすると追加されたシナリオが現れます。

ブリックウィンケル編

これは、この物語の全貌を明らかにするシナリオです。
オリジナルだとココ編2周目後のグランドエンディングの直前に描かれた部分にあたります。
詳しく言ってしまうとネタバレになってしまうのでかいつまんで言うと、
確かにこの方法なら、計画を立てて実行できたことに無理は無いなと。
オリジナルだと、そんな情報量を口頭で伝えられても覚えられないだろ!
という突っ込みから始まりますし。・・・それはそれで覚えたヒロインはすごいと尊敬しますが(笑)
あと、各種バッドエンドのシナリオについても補完され、
すべてその後が描かれ、最終的にはあのエンディングにたどり着くという、
すべての物語は繋がっていることを表していました。






さぁ、そんな10年の時を経てプレイしたEver17なわけですが。
2017年なんて2002年の頃はすごい未来に見えてましたけど、
今(2013年現在)からみたら4年後ですね。

内容についてですが、シナリオの改変はよかったですね。
これは初めてやる人には、緊迫感もあっていいんじゃないかと思います。
ただ、どうしても解せないのは

キャラの3D化。

いや、進歩した技術を見せようとするのはいいんだけど、
できの悪いモデリングを見ると逆に退化したように見えるから
中途半端にやるのはやめたほうがよかったかと。
だってぶっちゃけいうと、怖いよあの立ち絵。
1枚絵見てほっとするゲームなんか初めてですよ。

またこれが別機種に移植されるとしたら、アイマスぐらいの出来栄えにして欲しいですね。
それが無理なら立ち絵を元に戻してください。


できはいいけど、ちょっと残念。
だけどやっぱり面白かった。
以上、Ever17プレイレポートでした。