野菜ソムリエコミュニティー岡山

岡山の野菜のソムリエ有志で作るコミュニティです。
野菜・果物の素晴らしさを学び、伝えることを目指し活動しています。

「野菜ソムリエ援農隊!」出動!

2013-12-29 | コミュニティ活動
去る12月15日(日)に、今年最後のイベントとして、ミカン収穫のお手伝いをいたしました。当日の様子を山崎涼子さんにレポートして頂きました。

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先日、ミカン収穫体験会として、倉敷市浦田の平松農園さんへピークを迎えたミカン収穫のお手伝いに行ってきました。
冬も深まり、当日も厳しい寒さで、参加者全員防寒対策万全です。
不安と期待入り交じった気持ちで、いざミカン山の頂上へ!
今回収穫するミカン畑は平坦です。一安心。
ミカン畑はミカンに太陽の光が当たってオレンジ色が眩しく輝いていて、心配していた寒さも山頂では暖かく感じられます。



まず、農園の平松さんから今回収穫する品種の説明と収穫方法を教わりました。
今回収穫するミカンの品種は晩生ミカンの‘林温州’で、しばらく貯蔵して1月ごろ出荷されます。収穫したばかりのミカンは酸味が強く、貯蔵することによって、酸味が抜けて、おいしくなるそうです。
また、ミカンの取扱いは慎重に。ミカンを落としたり、ハサミをミカンに当ててはいけません。それが腐りの原因となるのです。またミカンはひとつ腐るとそれがまわりに移ってしまうので、少しでも傷つけたらその場でアウト、捨てなければなりません。そして、ハサミの入れ方もルールがあります。まず、ミカンの実から1センチ上の枝から切ります。そしてミカンを手元に持ってきて枝をヘタの上から丁寧に切り取ります。枝を残して、他のミカンを傷つけないように。





一年間、丹念に育てられたミカンをダメにしてしまわないように。責任重大!
さあ、たくさんミカンを取るぞぅ!
1人ずつ、ミカン収穫専用ハサミと収穫袋を持って、さっそく収穫開始。



約4時間、9名(+3ファミリー)でどれくらい収穫できるかな?
ミカンを傷つけないよう、恐る恐る、まず取りやすい場所にある大きなミカンの枝をパチン。そっと、落とさないようにね。そしてミカンの実を傷つけないように、でも極力ヘタの上まで枝をカット、パチン。
おっ、いつも見るミカンだ―。
よし、この調子でたくさん収穫するぞ!
周りからは歓声とパチンパチンとハサミの音が響いて、順調に収穫進んでいるようです。
平松さんの思いと共に私たちの思いも込めて、ひとつひとつ収穫していきました。
作業は想像以上にたいへんで、ミカンは大きな木にたくさんの実をつけています。木の内側や高い場所、そして、二つ並んで実をつけているものもあり・・・手が届かない、ハサミが入りにくいなど悪戦苦闘の場面も。また、斜め掛けの収穫袋はすぐにいっぱいになって、肩も痛くなります。ミカンは採っても採ってもなかなか無くなりません・・・
ミカン農家さんのたいへんさを感じました。
終始和やかな雰囲気で収穫が進み、時間はあっという間に経過しました。
なんと、本日の収穫量は7キロの木箱が130箱、約1トンでした。
これはベテラン農家さん3人で1日収穫できる量みたいです。
力になれたかな?
あとは、これがきちんと出荷できますように…



休憩時間には採れたてミカンや焼きミカンを、最後には、ご褒美としてお土産用に1人10キロのミカンを収穫させて頂きました。
もちろん、ご褒美ミカンはクリスマス位までお預けですが…





今回、ミカンひとつひとつに手間が掛っていることを知って、冬の定番ミカンがますます好きになりました。
最後に、たいへん貴重な体験をさせていただいた平松さんへ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
みなさん、みかんを食べましょう!