旅好きおやじ

京都を中心にした旅好きおやじの気まぐれ日記です。

初夏の京都へ 3

2017年07月20日 | 京都
    
                   妙心寺塔頭 「東林院」

                  ”沙羅の花を愛でる会 ”

       はかないが故、愛でることが出来る期間が短い花、沙羅双樹。
       その沙羅双樹の花のお話を聞きながら鑑賞する会。それが
       「沙羅の花を愛でる会」です。

       



       毎年6月15日から30日までの特別公開で普段は非公開のお寺です。
       会費は1,600円と少々高いと感じますが美味しいお抹茶と和菓子を頂き
       方丈さんの法話を聞くと云う貴重な体験ができます。二年ぶりに訪ねました。













           “花のささやき”

       沙羅双樹は、御釈迦さまが入定された時、いっせいに花開き、その死を悲しんだと言われ
       仏教とゆかりの深い名木です。

       「平家物語」にうたわれた沙羅双樹は、朝に咲き夕には散りゆく“一日花”の
       姿が世の常の常ならぬことを象徴しているようです。
       沙羅の花は一日だけの生命を悲しんでいるのではなく、
       与えられた一日だけの生命を精一杯咲きつくしています。

       生かされている人生をどう生きるか。
       今日を無駄には出来ない
       つまり
       今は今しかない。
       二度とめぐり来ない今日一日を大切に、悔いのない人生を送らねば・・・


                                     お寺の栞と法話から













        祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
        沙羅双樹の花の色 盛者必哀の理をあらわす
        奢れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
        猛き人もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ


                        平家物語の始まりの一句から






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