よもよも

なんかね、

昨日けっこう町場でも風が強かったんだワ。

それで、ふと休んでたそばに木があって、

木枯らしが吹くたんびにたわむんで、

それ下から見てたらなんか生きてる見たいに見えてサ、

ちょっと手で触ってみた。

どのくらいだろ、１０ｍ、はないな、

どこにでもあるような木だけど、

しなるたびに人の腕みたいに伸びるっていうか、

なんかこう割り箸が折れそうで折れないでいる感じってのかな、

一見硬そうな木でも風に負けないしなやかさがあるんで、

どうして折れちまわないんだろうって、

なんとなくその理屈は頭ン中にぼんやり思い浮かぶんだけど、

やっぱりこの、生き物のダイナミズムってのかい、不思議だった。