自衛隊好きの主婦ですが、何か?

有川浩先生の小説で自衛隊に興味を持ち、只今絶賛勉強中
自衛隊好きの主婦による自衛隊応援ブログです

愚直な彼らに光を~国民の自衛官~その3

2018年04月11日 06時32分00秒 | 陸上自衛隊
今日ご紹介するのは、部隊で国民の自衛官を受章された陸上自衛隊関東補給処松戸支処落下傘部の皆さんです。

まずは恒例のこちらの産経新聞の記事をお読みください。

国民の自衛官 横顔(2)2017.9.6

陸自関東補給処松戸支処 精鋭支える縁の下の力持ち

国内唯一の空挺部隊である第1空挺団。「最強」と名高い彼らが使用する落下傘の補給・整備を行うプロの集団が、千葉県松戸市にある松戸駐屯地の関東補給処松戸支処落下傘部だ。

 落下傘の補給・整備を行う自衛隊唯一の機関で、年間約8000個(うち人体用が約7000個、物料用が約1000個)の落下傘が持ち込まれるという。所属の71人中28人が女性自衛隊員で、女性の割合が高いのも特色だ。

持ち込まれた落下傘は、プロの目による厳しい点検を受ける。数多く設定されたチェック項目に従い、わずか1ミリの傷も見逃さない。傷が見つかった落下傘は修理に回される。

 落下傘の大部分は薄いナイロン製で、滑りやすく縫いづらい。それでもミシンや手作業でミリ単位を軽やかに縫うさまは、まさに職人技。一人前と認められるまで10年はかかるという。

 修理された落下傘の一部は、國弘祥史同部長(55)以下31人の自衛官が実際に空挺降下を行い、身をもって安全性能をチェックする。絶対の安全性を保証し、送り返すのだ。

 昭和29年の同部創設以降、30万個以上の落下傘を手がけたが、一つも整備不良による事故は起きていない。「細かい作業だが、命に関わる大事な仕事。全員が責任感を持って作業している」と國弘部長。「先代から築かれてきた無事故の記録を次につないでいきたい」と、今後を見据える。

 最強集団の隊員たちが背負い、命を預ける落下傘の裏には、命を託せるだけの理由が詰まっている。(長谷裕太)



関東補給処松戸支処は、千葉県松戸市の陸上自衛隊・松戸駐屯地にあります。

関東補給処というのは茨城県土浦市の霞ヶ浦駐屯地にあり、東部方面隊の兵站の総本山的なところなんだとか。
なので、怒らせたら物資がもらえなくなるから、霞ヶ浦駐屯地の創立記念行事は他の駐屯地からいろいろゴージャスなのが来ると、自衛官さんに聞いたことがありますがホントでしょうか?
 
で、霞ヶ浦駐屯地には9個部が所在し、他に7個支処が各地にあるのですが、その中のひとつが松戸支処なんですね。
松戸支処では、需品(糧食、被服装具、需品器材、整備用部品及び落下傘)の調達、整備及び技術検査、需品の出納、保管及び補給並びにこれらに関する調査研究を担任しているそうです。 


落下傘整備空挺傘主傘の整備の様子

(画像は全て霞ヶ浦駐屯地ホームページより)

落下傘って大きいんですね!
机の上にあんなに広がって、私だったらどこを補修してたのかわからなくなってしまいそう・・・。
工業用ミシンって、針の動きがものすごく速くて、ちょっと踏んだだけでダーーーーッと縫えちゃうんですよ。
そのスピードを制御しながら、縫うべきところを縫えるようになるのだって、結構な時間と練習が必要なんです。
しかもツルツル滑るナイロン素材をですよ!

それを、創設以来60年以上無事故でって、すごいですよね。


落下傘投下試験(整備完全性の確認)の様子


その無事故を支えているのが、隊員の補修技術の高さも勿論ですが、修理された落下傘で部長(國弘祥史1等陸佐・55歳)をはじめ、31名で実際に空挺降下するという!

皆さん、空挺徽章をお持ちだということですか?


こちら、国民の自衛官表彰式で挨拶をされている関東補給処松戸支処落下傘部の國弘祥史1等陸佐ですが、左胸に燦然と空挺徽章が輝いてますね。

空挺徽章を持っていたから松戸支処落下傘部に配属されたのか、松戸支処落下傘部に配属されたから空挺徽章を取得したのか・・・。
ニワトリが先か卵が先か。


このように、影で支えてくれる松戸支処落下傘部の皆さんがいらっしゃってこそ、第1空挺団が華やかに各地で空挺降下を披露したり、万が一の有事の際にも活躍できるのですね。


(画像は平成29年度入間基地航空祭での第1空挺団・撮影者は私でございます)


陸上自衛隊関東補給処松戸支処落下傘部の皆さん、国民の自衛官受章、本当におめでとうございます!







最新の画像もっと見る

コメントを投稿