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御嶽山噴火から4年

2018年09月26日 06時15分00秒 | 陸上自衛隊
死者58名、行方不明者5名という戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から、明日で4年となります。
噴火後、火口から半径1キロ以内で続いていた立ち入り規制が、今日から解除されると先日ニュースにもなっていました。

また、先日フジテレビで放送された「カメラがとらえた救出の瞬間~自衛隊・救助部隊知られざる戦い~」の中でも、御嶽山での災害派遣活動が取り上げられていましたので、ご覧になった方も多いかと思います。
自衛隊のことがゴールデンタイムに3時間も放送されるという、とても素晴らしい番組だったのですが、ちょっと残念なことも。
それは、災害派遣に従事した一部の部隊だけにスポットライトを当てて、他の部隊には全く触れていなかったことです。
テレビ番組の構成上、仕方ないのかもしれませんが、本当はもっと多くの部隊の自衛官の方々が、命懸けで活動されていました。

まずはこちらの陸上自衛隊広報チャンネルの動画をご覧ください。
(ご遺体の搬送場面もありますので、ご注意の上視聴いただきますようお願い致します。)

御嶽山における噴火に係る災害派遣20日間の活動



当時のことを少し振り返ってみたいと思います。

平成26年9月27日(土)11時52分に噴火が発生、14時31分には長野県知事から陸上自衛隊第13普通科連隊長に対して災害派遣要請がありました。






翌28日早朝から救助活動が始まります。
第12ヘリコプター隊(相馬原、北宇都宮駐屯地)がホイスト及び接地で23名を救助、第13普通科連隊(松本駐屯地)と第12偵察隊(相馬原駐屯地)の約170名が徒歩で登頂し、心肺停止の方4名を搬送しました。






その後、10月16日までの20日間で、延べ56名の心肺停止の方を発見、搬送しました。


























有毒ガスの噴出が続き再噴火の危険もある中、降雨によって積もった火山灰が泥濘となり行く手を阻み、更には泥濘化した火山灰が凍ってしまい捜索を妨げても、延べ7,150名の自衛官の方々は懸命に活動されました。

陸上自衛隊
相馬原駐屯地(群馬県):第12ヘリコプター隊、第12偵察隊、第12化学防護隊
新町駐屯地(群馬県):第12後方支援隊、第12施設隊
北宇都宮駐屯地(栃木県):第12ヘリコプター隊
宇都宮駐屯地(栃木県):第12特科隊
松本駐屯地(長野県):第13普通科連隊
高田駐屯地(新潟県):第2普通科連隊
新発田駐屯地(新潟県):第30普通科連隊
霞ヶ浦駐屯地(茨城県):関東補給処
駒門駐屯地(静岡県):東部方面混成団
富士駐屯地(静岡県):富士教導団
滝ヶ原駐屯地(静岡県):富士教導団
朝霞駐屯地(東京都):東部方面後方支援隊、東部方面通信群、東部方面衛生隊、東部方面警務隊
練馬駐屯地(東京都):第1後方支援連隊、第1特殊武器防護隊
立川駐屯地(東京都):東部方面航空隊、地理情報隊
木更津駐屯地(千葉県):第1ヘリコプター団
大宮駐屯地(埼玉県):中央特殊武器防護隊

航空自衛隊
百里基地(茨城県):偵察航空隊
浜松基地(静岡県):浜松救難隊
入間基地(埼玉県):入間ヘリコプター空輸隊
小牧基地(愛知県):救難教育隊、航空救難団整備群

御嶽山の噴火による災害派遣活動で、フジテレビの「カメラがとらえた救出の瞬間~自衛隊・救助部隊知られざる戦い~」の中では2つの部隊しか取り上げられていませんでしたが、実際にはこんなに多くの部隊の方々が活動されました。(漏れがありましたらご指摘ください。)
本当にありがとうございます。

10月16日18時15分、長野県知事より撤収要請を受け、自衛隊の20日間に及ぶ災害派遣活動は終了しました。

翌17日、自衛隊の宿泊場所となっていた長野県木曽郡王滝村立王滝小中学校の子どもたちが、歌で感謝の気持ちを伝えてくれたそうです。




お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。




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