今日ご紹介するのは、陸上自衛隊第48普通科連隊重迫撃砲中隊即応予備1等陸曹・新井博文さんです。
まずは、こちらの産経新聞の記事からお読みください。
国民の自衛官 横顔(1)2017.9.6
陸自第48普通科連隊重迫撃砲中隊
新井博文即応予備一等陸曹(53)
天災で思う「俺を呼んでくれ」
「訓練が大好き」と語る新井博文即応予備一等陸曹(陸上自衛隊提供)
緊張と不安、自信と責任感。入り交じる感情を抱え、福島県南相馬市に向かった。平成23年3月11日の東日本大震災発生から約1カ月後、行方不明者の捜索に招集された。
住宅街から海辺へ、海辺から住宅街へ-。丹念に捜索していると、2つの時計を見つけた。地震発生時間を示し、止まったままの掛け時計と、同じく津波襲来以降、時を刻めない目覚まし時計。「怖がっている場合じゃないな」。奮起するのに時間はかからなかった。写真を見つけては保管し、「どうか無事でいるように」と祈った。
体を動かすのが好きで高校卒業後の昭和58年に入隊。充実した日々を過ごしたが、女手一つで育ててくれた母をそばで支えるため、2年後に退官した。
その半年後、実家近くの群馬県上野村で日航ジャンボ機墜落事故が発生した。テレビに映し出される自衛隊員の姿を目にし、「心にグッときた。とにかく何かしてあげたい」と予備自衛官として復帰した。
阪神淡路大震災など、天災が起こる度、「必要なら俺を呼んでくれ」との思いが強くなる。
平成13年、即応予備自衛官として第48普通科連隊(群馬県榛東村)の第1期生に。会社勤務と自衛官、二足のわらじを続け、射撃競技会では常備自衛官をしのぐ最高点を記録した。
勤続年数30年、連続出頭日数520日間。つらい訓練を続けられた秘訣(ひけつ)はどこにあるのか。
「常に自衛官だと思っています。自衛官は天職です」(吉原実)
防衛ホーム新聞社の自衛隊ニュースに新井即応予備1陸曹が寄せた文章が掲載されていましたので、こちらもご紹介します。
自衛隊ニュース970号(2018年1月1日発行)
「国民の自衛官」に選ばれて
第48普通科連隊<相馬原>
1陸曹 新井博文
私は第48普通科連隊重迫撃砲中隊に所属しています。
約16年前に第48普通科連隊の即応予備自衛官の第一期生として志願しました。
この度フジサンケイグループ主催「第15回国民の自衛官」に選ばれ、大変恐縮しています。今回は私個人が表彰されましたが、一緒に訓練してきた皆の代表という思いで表彰を受けました。
即応予備自衛官採用から今までの間、仕事と訓練出頭の調整が難しい時期があり、即応予備自衛官を辞めようと考えた事もありましたが、歴代の中隊長や群馬地方協力本部の担当の方達の協力を得ながら、同時に職場の上司や同僚が即応予備自衛官制度について理解してくれたお蔭で、現在では訓練出頭に快く協力して頂いております。
私は平成29年度で即応予備自衛官を定年退官することとなりますが、第48普通科連隊の常備自衛官及び即応予備自衛官の仲間、会社の上司や同僚、そして家族に感謝し、平成30年度からは予備自衛官として頑張っていきます。本当にありがとうございました。
新井即応予備1陸曹は、平成29年度末で即応予備自衛官を定年退官されたようですね。
即応予備自衛官も、定年年齢は自衛官と同じなのだそうです。
今後は予備自衛官として頑張るとのことですが、予備自衛官は定年が63歳だそうですので、まだまだご活躍されるのではないでしょうか。
東京地本のホームページによりますと、
「即応予備自衛官は、必要とされる練度を最低限確保するため、年間30日の訓練を受けます。
訓練は、内容毎に年間30日を8~12回に分割して実施することを基本としています。」
とのことですが、新井即応予備1陸曹は予備自衛官時代を含めて勤続30年、連続出頭日数520日ですから、勤務先やご家族の協力があったとはいえ、ご本人のやる気や頑張りが無ければ為し遂げられなかった事だと思います。
しかも、射撃競技会では常備自衛官をしのぐ最高点を記録したことがあるんですよ!
ご本人の努力はいかばかりかと。
普段自堕落な生活をしている私に、どうか爪の垢をわけてください!
ところで、新井即応予備1陸曹が所属されていた第48普通科連隊ですが、どんな部隊?と思い、少し調べてみました。
第48普通科連隊は、師団・旅団司令部がある唯一の村、群馬県榛東村の相馬原駐屯地に、即応予備自衛官を主体として編成されています。
でも、第12旅団ではなく、東部方面混成団の所属なのだそうです。
(画像は即応予備自衛官Facebookよりスクリーンショット)
この連隊訓練検閲、きっと新井即応予備1陸曹も参加されたことでしょう。
昼夜を問わず8日間ですよ!
会社員との二足のわらじで、このような厳しい訓練にも参加されている即応予備自衛官の皆さんに、本当に頭の下がる思いです。
新井即応予備1等陸曹、国民の自衛官受章、本当におめでとうございます!
まずは、こちらの産経新聞の記事からお読みください。
国民の自衛官 横顔(1)2017.9.6
陸自第48普通科連隊重迫撃砲中隊
新井博文即応予備一等陸曹(53)
天災で思う「俺を呼んでくれ」
「訓練が大好き」と語る新井博文即応予備一等陸曹(陸上自衛隊提供)
緊張と不安、自信と責任感。入り交じる感情を抱え、福島県南相馬市に向かった。平成23年3月11日の東日本大震災発生から約1カ月後、行方不明者の捜索に招集された。
住宅街から海辺へ、海辺から住宅街へ-。丹念に捜索していると、2つの時計を見つけた。地震発生時間を示し、止まったままの掛け時計と、同じく津波襲来以降、時を刻めない目覚まし時計。「怖がっている場合じゃないな」。奮起するのに時間はかからなかった。写真を見つけては保管し、「どうか無事でいるように」と祈った。
体を動かすのが好きで高校卒業後の昭和58年に入隊。充実した日々を過ごしたが、女手一つで育ててくれた母をそばで支えるため、2年後に退官した。
その半年後、実家近くの群馬県上野村で日航ジャンボ機墜落事故が発生した。テレビに映し出される自衛隊員の姿を目にし、「心にグッときた。とにかく何かしてあげたい」と予備自衛官として復帰した。
阪神淡路大震災など、天災が起こる度、「必要なら俺を呼んでくれ」との思いが強くなる。
平成13年、即応予備自衛官として第48普通科連隊(群馬県榛東村)の第1期生に。会社勤務と自衛官、二足のわらじを続け、射撃競技会では常備自衛官をしのぐ最高点を記録した。
勤続年数30年、連続出頭日数520日間。つらい訓練を続けられた秘訣(ひけつ)はどこにあるのか。
「常に自衛官だと思っています。自衛官は天職です」(吉原実)
防衛ホーム新聞社の自衛隊ニュースに新井即応予備1陸曹が寄せた文章が掲載されていましたので、こちらもご紹介します。
自衛隊ニュース970号(2018年1月1日発行)
「国民の自衛官」に選ばれて
第48普通科連隊<相馬原>
1陸曹 新井博文
私は第48普通科連隊重迫撃砲中隊に所属しています。
約16年前に第48普通科連隊の即応予備自衛官の第一期生として志願しました。
この度フジサンケイグループ主催「第15回国民の自衛官」に選ばれ、大変恐縮しています。今回は私個人が表彰されましたが、一緒に訓練してきた皆の代表という思いで表彰を受けました。
即応予備自衛官採用から今までの間、仕事と訓練出頭の調整が難しい時期があり、即応予備自衛官を辞めようと考えた事もありましたが、歴代の中隊長や群馬地方協力本部の担当の方達の協力を得ながら、同時に職場の上司や同僚が即応予備自衛官制度について理解してくれたお蔭で、現在では訓練出頭に快く協力して頂いております。
私は平成29年度で即応予備自衛官を定年退官することとなりますが、第48普通科連隊の常備自衛官及び即応予備自衛官の仲間、会社の上司や同僚、そして家族に感謝し、平成30年度からは予備自衛官として頑張っていきます。本当にありがとうございました。
新井即応予備1陸曹は、平成29年度末で即応予備自衛官を定年退官されたようですね。
即応予備自衛官も、定年年齢は自衛官と同じなのだそうです。
今後は予備自衛官として頑張るとのことですが、予備自衛官は定年が63歳だそうですので、まだまだご活躍されるのではないでしょうか。
東京地本のホームページによりますと、
「即応予備自衛官は、必要とされる練度を最低限確保するため、年間30日の訓練を受けます。
訓練は、内容毎に年間30日を8~12回に分割して実施することを基本としています。」
とのことですが、新井即応予備1陸曹は予備自衛官時代を含めて勤続30年、連続出頭日数520日ですから、勤務先やご家族の協力があったとはいえ、ご本人のやる気や頑張りが無ければ為し遂げられなかった事だと思います。
しかも、射撃競技会では常備自衛官をしのぐ最高点を記録したことがあるんですよ!
ご本人の努力はいかばかりかと。
普段自堕落な生活をしている私に、どうか爪の垢をわけてください!
ところで、新井即応予備1陸曹が所属されていた第48普通科連隊ですが、どんな部隊?と思い、少し調べてみました。
第48普通科連隊は、師団・旅団司令部がある唯一の村、群馬県榛東村の相馬原駐屯地に、即応予備自衛官を主体として編成されています。
でも、第12旅団ではなく、東部方面混成団の所属なのだそうです。
(画像は即応予備自衛官Facebookよりスクリーンショット)
この連隊訓練検閲、きっと新井即応予備1陸曹も参加されたことでしょう。
昼夜を問わず8日間ですよ!
会社員との二足のわらじで、このような厳しい訓練にも参加されている即応予備自衛官の皆さんに、本当に頭の下がる思いです。
新井即応予備1等陸曹、国民の自衛官受章、本当におめでとうございます!
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