希望の芽よ大きく育て～自衛隊イラク復興支援～2004年2月その18

続きまして、2004年2月26日のイラク派遣部隊活動報告を見てみましょう。






◎サマーワ主力
・約130名分天幕展張、現在270名収容可能、異常なし。
阻止用コンクリート60％完了。拡張作業、壕堀及び表土の排土を実施
・人道復興支援活動調整
ＳＣＩＲＩ（イラクイスラム革命最高評議会）政党訪問
水道局との調整
道路橋梁局との調整


医薬品の調達調整
◎クウェート分遣班
・操縦訓練支援
◎バクダッドＬＯ
・■■■■を通じた情報収集
◎バスラＬＯ
・ＭＪＬＣ（連合国統合兵站調整所）との調整






人道復興支援（衛生）
◎人道復興支援用医薬品等の調達（宗教指導者用）
モスクの宗教関係者に対する救急医療指導の教材（手書き部分）
・調達場所
サマーワ市内の薬局
・調達品
パラセタモール（アセトアミノフェン96錠入）100箱
ポビドンヨード（30本入）3箱
ガーゼ50袋
コットン（50ｇ）50個
カットバン（100枚）100個
バンテージ100個
収納箱4個
・調達額646ドル
・納期
3月1日（月）
（3月3日（水）頃宗教指導者に供与する予定）

パラセタモール（アセトアミノフェン）は解熱鎮痛剤で、商品名はカロナールなど。
ポビドンヨードは外用消毒薬で、イソジンうがい薬もこの仲間です。
バンテージは伸縮包帯のこと。




本隊第１波射撃訓練成果
1　全般
本隊第１波は、2月25日（水）にクウェート国ウダイリ演習場内の射場において実弾射撃訓練を実施し、照準規正等イラクへの展開にあたって最終的な射撃錬成を実施した。この際、現地現物に適応した射撃要領を確立するとともに気象（気温等）及び砂漠の「砂」が各火器に及ぼす影響、対処要領（予防措置を含む。）を確認した。
2　訓練の概要
〇日時・場所：2月25日（水）０８３３～１６５５、ウダイリ演習場♯16射場（小火器～ＡＴＭまでの射撃可能）

ＡＴＭは対戦車誘導弾のことだそうです。


こんなのまで射撃可能なんて、どれだけ規模の大きい射場なんでしょう。



3　成果等
〇各火器の照準規正を完了
〇「砂」の各火器への影響、特に作動部への「砂」の付着による不具合の発生、対処の必要性・要領を確認
〇隊員の装備対する信頼の向上（長距離輸送後の機能発揮を確認）
〇本訓練は、多数のマスコミ（30数名）が取材し、クウェートの英字新聞でも報道された。

「砂」は、何でわざわざ「　」つけるの？(笑)