希望の芽よ大きく育て～自衛隊イラク復興支援～2004年2月その17

しばらく間があいてしまいましたが、続きまして2004年2月25日のイラク派遣部隊活動報告を見てみましょう。







◎サマーワ主力
・隊貨移動４日目、人員・資材移動完了、異常なし。
拡張作業、壕堀及び表土の排出を実施
・人道復興支援活動調整
蘭国国防大臣、外務大臣対応
ＣＪＴＦ-７　部隊防護担当部長対応■■■■の指導による訪問）　←内容確認
(ＣＪＴＦ－７はCombined Joint Task Force 7の略。イラクに展開する米英軍の統合連絡所の中に設置された、各国の連絡将校がいる部署のこと。)
◎クウェート分遣班
・射撃訓練支援
◎バクダッドＬＯ
・ラマディ～ファルージャの経路確認
・■■■■を通じた情報収集
◎バスラＬＯ
・ＭＪＬＣ（連合国統合兵站調整所）との調整








現地の治安状況等
〇サマーワ
特異動向なし。
〇ルマイサ
特異動向なし。
〇キッダ
特異動向なし。
〇ムサンナ県全般の評価。（Ｎ/Ｃ）
・日本人を動揺させるために日本のメディアに対する小規模な攻撃を行う可能性は否定できない。
・現地住民は我々の部隊交代を知っているため、この間においては特に警戒を厳にする必要がある。
〇テロ情報
・情報の内容
あるメンバーが、バグダッドの日本大使館に対する攻撃準備を完了
攻撃は２月下旬に実行される可能性大
また、ＶＢＩＥＤとして使用できる車両を獲得しているが、攻撃目標は未決定。
（ＶＢＩＥＤとは自動車に設置された爆発物、または、そのような爆発物が設置された自動車のこと。）
・当方の対応
宿営地を移転したばかりの現時点が最も脆弱な局面であることは事実であるので、現在の情勢認識としてのＶＢＩＥＤによる自爆テロや迫撃砲等による攻撃の可能性につき注意喚起














本日の活動状況
〇射撃訓練支援
・ウダイリ演習場で実施される支援群の射撃訓練に安全係等を支援
・０８３３初弾発射　小銃、拳銃、ＷＡＰＣ車載重機関銃、無反動砲、ＬＡＶ車載機関銃の射撃を実施。１６５５終了異常なし。

その他（教訓・要望事項等）
本日の射撃において、風が強かったため、銃に砂が付着し、かみ合わせが悪くなるところが散見された。同行した米軍将校は、砂の影響を避ける鉄則は「No oil」ということであった。



サマーワ入りを控えた陸上自衛隊の本隊主力第１波が、クウェートの米軍ウダイリ演習場で実弾射撃訓練を行い、朝から約６時間半の間に、小銃や機関銃、無反動砲など計約７７００発を撃ったとのことです。

ＷＡＰＣは96式装輪装甲車のことで、↓ですね。


ＬＡＶは軽装甲機動車のことだそうです。