西日本各地での大雨で災害派遣・続報

西日本の各地に出されていた大雨特別警報は、7月8日午後にはすべて解除されました。
しかし、7月6日から8日の3日間で13の府県に大雨特別警報が出され、河川の決壊や氾濫、土砂崩れなどが相次ぎ、かつてないほどの大きな被害となっています。

総務省消防庁のまとめによりますと、7月9日午前6時30分現在、
死者75名、行方不明者28名、連絡の取れない者11名、重軽傷者112名、家屋の全・半・一部損壊254棟、床上・床下浸水6,140棟となっており、多くの方々が避難生活を余儀なくされています。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。

天気が回復してきて、今後しばらくは30度以上の真夏日が続く予報となっています。
熱中症や食中毒、洪水後の感染症などには十分お気をつけて、どうぞご自愛ください。


自衛隊の皆さんは、活動規模を29,000名に拡大して各地で災害派遣任務にあたっています。（7月9日8時30分現在）

山口県岩国市では土砂崩れによる行方不明者の捜索を、陸上自衛隊・山口駐屯地の第１７普通科連隊が行いました。




京都府綾部市では土砂崩れが発生し、陸上自衛隊・福知山駐屯地の第７普通科連隊が行方不明者の捜索を行いました。








同じく京都府の舞鶴市でも土砂崩れが発生し、海上自衛隊・舞鶴基地の舞鶴教育隊が行方不明者の捜索を行いました。










愛媛県では陸上自衛隊・松山駐屯地の中部方面特科隊と、北徳島分屯地の第14飛行隊が捜索活動と救援物資の空輸を行いました。










広島県では陸上自衛隊・海田市駐屯地の第13後方支援隊と第４６普通科連隊と第４７普通科連隊が捜索活動を、海上自衛隊の呉基地・呉地方隊が捜索活動と給水支援を、輸送艦しもきたが入浴支援を行いました。一部地域の住民は、エア・クッション型揚陸艇ＬＣＡＣで、しもきたまで送迎したそうです。






























岡山県では陸上自衛隊・豊川駐屯地の第10特科連隊、日本原駐屯地の第１３特科隊、三軒屋駐屯地の第３０５施設隊が人命救助と給水支援を行いました。












兵庫県宍粟市では土砂崩れが発生し、陸上自衛隊・姫路駐屯地の第３特科隊が行方不明者の捜索を行いました。








自衛隊、警察、消防、海上保安庁の皆さんが５万４千人態勢で昼夜を分かたず活動してくださっています。
今回の豪雨は、被災地域も広く、暑さも厳しい状況となっています。
皆さん、十分すぎるほど頑張っておられるのは分かっていますので、「頑張って」とはとても言えません。
本当に本当にありがとうございます。
どうか、怪我などされませんよう、くれぐれもお気を付けください。