自衛隊好きの主婦ですが、何か?

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自衛隊好きの主婦による自衛隊応援ブログです

小野寺防衛大臣離任、新大臣は岩屋氏

2018年10月05日 06時15分00秒 | 防衛省
10月2日に行われた内閣改造によって、小野寺五典防衛大臣は翌3日付で離任されました。

思い返せば小野寺前防衛大臣は、防衛省・自衛隊が日報問題で揺れていた大変な時期に就任され、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や核実験、豪雨や地震など、ホッとできる時間などなかったのではないかと思える日々の中で、見事に防衛省・自衛隊の指揮をされていました。
是非とも続投していただきたかった!
昨年は荒天のために航空観閲式が中止となり、今年も観閲式を目前にしての交代で、小野寺前大臣に隊員たちの晴れ姿を見ていただけなかったのも心残りです。



10月3日、小野寺前大臣は防衛省で離任式に臨まれました。

殉職者慰霊碑拝礼


栄誉礼



ここで小野寺前防衛大臣の離任の挨拶を抜粋してご紹介したいと思います。

全文は防衛省ホームページに掲載されています。
こちら→http://www.mod.go.jp/j/profile/minister/docs/2018/10/03.html


 この度、防衛大臣を離任するに当たり、これまで私を支えてくれた全国の自衛隊員諸君に対し、挨拶を申し述べます。 



 昨年の着任以来、1年2か月を振り返りますと、着任直前には、南スーダン日報問題が発生し、当時の大臣・事務次官・幕僚長が辞任する深刻な事態となっており、防衛省・自衛隊に対する国民からの信頼回復が急務でありました。
 また、着任直後より、我が国上空を飛び越えるなど、北朝鮮による弾道ミサイルの発射が繰り返され、また、過去最大規模の核実験が強行され、日夜、緊張が続きました。
 さらに、中国潜水艦が尖閣諸島接続水域を潜没航行する事案が発生したほか、自衛隊や米軍の航空機事故が続き、また豪雨や地震などの大規模災害も頻発し、日々、対応に追われました。

 私が防衛大臣を務めましたのは2度目でありますが、以前にもまして、日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しくなっており、防衛省・自衛隊に求められる対応と責任がより一層高いものとなっている現状を、身をもって痛感する日々でありました。
 このような厳しい環境にあって、全国の二十五万人の隊員諸君は、日々、私の指揮に忠実に従い、多様な任務に全力で当たり、困難な職務を全うしてくれました。
前回とあわせ、1000日以上に及んだ大臣在任中、私を支え続けてくれた全国の隊員諸君一人一人に、心から感謝を申し上げたいと思います。


~途中 略~


防衛省・自衛隊に求められる役割は質・量とも、拡大しており、自衛隊の活動現場における隊員諸君への期待は一層高くなっています。
このため、私は、在任中、できるかぎり、隊員諸君が活動する現場に赴き、実情把握に努めてまいりました。

 洋上で弾道ミサイルへの警戒に当たるイージス艦を視察したのを皮切りに、常続的に警戒監視に当たる離島のレーダーサイトや哨戒機部隊、常に危険と隣り合わせのスクランブルに臨む戦闘機部隊、生活環境が厳しい場所でも弛まず沿岸監視を続ける情報部隊など、24時間365日、今この時も休むことなく任務にあたる様々な部隊を直接訪れ、不屈の精神で任務に臨んでいる隊員諸君の姿を視察することができました。


日本海で警戒・監視中のイージス護衛艦部隊を視察


御前崎分屯基地を視察



 頻発した災害の現場においては、猛暑の中、泥をかき出し行方不明者を捜索する隊員、自ら被災しながらも近隣住民を助ける入隊したばかりの学生隊員、冷房のない宿営地を拠点に被災者への支援を続ける隊員、撤収後も直ちに次の出動に備えて機材整備にあたる隊員など、勇気と真心、そして自己犠牲の精神で災害派遣活動にあたる多くの隊員たちを目の当たりにしました。

西日本豪雨被災地 災害派遣部隊視察



 この他、極寒の中で黙々と除雪作業に当たる隊員や、派遣部隊の経由地で燃料補給に当たる隊員、派遣隊員の留守を預かり、残された家族を支援する隊員、小さなほころび一つも見逃さず落下傘を整備する隊員、活動中の熱中症を防ぐため補給剤を整備・補給する隊員など、様々な形で仲間の任務を支援する多くの隊員たちの活動を直接見て、話を聞くことができました。

松戸駐屯地・関東補給処松戸支処 落下傘部の視察



 こうした視察のため、時には休日返上で、準備に当たってくれた多くの方々にも感謝を申し上げたいと思います。

 視察に訪れた現場において、私は、任務に当たる隊員を激励するとともに、隊員の努力と苦労を踏まえ、より効率的な任務の実施と勤務環境の改善を指示してまいりました。
防衛力整備や運用を担当する幹部諸君におかれては、引き続き、部隊の活動現場の実情を常に正確に把握するよう努めるとともに、現場の隊員の努力と苦労が報われるよう、真剣に計画の策定に当たって頂きたいと思います。

 こうした現場の姿からも分かるように、自衛隊は、最前線から後方部隊に至るまで、隊員が互いに支え合い、組織として一体となることによって、真の力が発揮されます。
防衛省・自衛隊には、陸・海・空、中央と部隊、自衛官と事務官・技官、様々な職種などが存在しますが、こうした区分が壁となることなく、常に風通しをよくし、組織が一致団結することが能力発揮の大前提です。仲間同士が助け合い、支え合うことによって、困難な任務の完遂が可能になることを決して忘れないで下さい。

 もう一つ忘れないで頂きたいことは、自衛隊の活動には、常に国民の理解と支持が不可欠であるということです。
日報問題の発覚は、文書管理や情報公開といった基本業務をしっかりと行い、国民への説明責任を果たすことの重要性を改めて認識する機会となりました。
最前線で厳しい任務に当たる隊員たちが国民から勝ち得た信頼を、二度と再び損なうことのないよう、引き続き再発防止策の徹底に努めて下さい。

 本日をもって、私は防衛省を離れますが、私は、これからも、一国会議員、一国民として、国を守るという崇高な任務に当たる隊員諸君の活躍に常に思いを馳せ、見守り、支え続けてまいります。
そして、いつの日も、いかなる場合も、隊員諸君と共にあり続けることを固く誓います。

 最後に、厳しい環境の中、私を支え続けてくれた全ての隊員諸君に、改めて心からの感謝を申し上げますとともに、諸君のますますのご健勝とご活躍をお祈りし、私の挨拶といたします。

 今回は笑顔で終わりたいと思いましたが、どうも無理なようであります。

 全国の隊員諸君、皆さんと共に国を守れたことを誇りに思います。
いつも支えてくれてありがとう。
これからも我が国の防衛をよろしくお願いいたします。

平成30年10月3日
防衛大臣 小野寺 五典



小野寺前防衛大臣は、挨拶の中で感極まって涙される場面もありました。
心から自衛隊のことを思ってくださっている証だと思います。

沢山の自衛官や職員に見送られ、小野寺前防衛大臣は防衛省を後にされました。








小野寺前防衛大臣、本当にありがとうございました!


そして、後任には岩屋毅氏が就任されました。






岩屋大臣は当選8回のベテランで、外務副大臣や防衛庁長官政務官などを経験されています。
が、すみません。私全く存じ上げませんでした。
これからどのような防衛大臣になられるのか、楽しみ半分、不安半分な気持ちです。


韓国・観艦式での自衛艦旗の掲揚自粛を要請

2018年10月02日 06時15分00秒 | 海上自衛隊
韓国・済州島で10月10日~14日に行われる国際観艦式において、韓国海軍は日本などの参加国に対し、
「自国の国旗と太極旗(開催国である韓国の国旗)だけを掲揚するのが原則」
だと通知したそうです。

観艦式の参加国全てに要請したという体をとっていますが、要するに韓国国内での旭日旗に対する国民感情に配慮するために、本当は日本だけに要請したいけど、それも出来ないので、他の参加国はとばっちりを受けたということなのでしょう。
もちろん、日本にとっても失礼極まりない話です。

2011年に行われたサッカーの日韓戦で、日本を侮辱するポーズをとって批判された韓国選手が、その言い訳に持ち出したのが旭日旗で、それ以来韓国国内では過激な廃除運動が行われています。
言い換えれば、2011年までは、旭日旗は何ら問題視されていなかったということです。

ところで、自衛艦旗はなぜ掲揚する必要があるのでしょうか。
こちらの自衛隊鹿児島地方協力本部のコラムがとても分かりやすいので、是非ご覧ください。

海上自衛隊ミニ講座 自衛艦旗・軍艦旗
http://www.mod.go.jp/pco/kagoshima/kachihon/mini/kaijimini5.html

 自衛艦旗(旭日旗)について紹介します。



 軍艦には、戦いはもとより平素から海洋の治安を維持する任務が付与されており、自国、他国を問わず船舶の船(国)籍、積荷などを検査したり、これに応じない船舶に対しては強制的に執行することができる権利が国際法上認められています。
他方、船舶を強制的に止める行為は、海賊に間違われますので、軍艦であることを明示する必要があり、国軍の船であることを明示するために「軍艦旗」を定め掲揚しています。

 また、国軍は国家の意思を実力で具現化するツールの一つであり、軍艦には他にも数々の特権(領域警備、臨検、治外法権等)が国際法上で認められていることから、軍艦である標識を明示することがとても重要です。
軍艦は自国の主権の代表として、他国の領域にあってもその国の法律から免除される特権(治外法権)が乗員を含めて国際的に認められており、国際法で軍艦であることの要件(国軍に属する船、国の標識表示、政府任命かつ名簿記載の指揮官等)が定められています。

 軍艦であることを明示する手段の一つとして軍艦旗はとても重要な意義を持ちます。
また、一般に軍艦旗を一回り大きくした旗を「戦闘旗」といい、これをマストに掲揚している軍艦は戦闘状態にあると言われます。
これは、かつて帆船時代の海戦が、現代戦のように敵の姿を見ないまま水平線の彼方から砲弾が飛んでくるようなものでなく、大砲の射程が短い肉弾戦の中、大砲や煙幕などの硝煙や霧などで視界が遮られ、敵味方入り乱れての戦いとなり、また、通信も発達していませんでしたので、戦闘状態にある場合、「戦闘旗」を最も高いマストに掲げ、味方からの相打ち防止に努めていました。
さらに、「戦闘旗」が掲揚されていることは、まだ、艦が戦っている意志を示すことで、兵員の士気の高揚に大変重要なものでした。

 海上自衛隊の自衛艦は、形式上では「軍艦」としての要件を全て満たしています。
国内法では「軍艦」としての地位が与えられていませんが、海洋で活動するという特性上、外交上は治外法権など国際法の軍艦としての地位(特権)の一部が認められています。
このため、自衛艦旗は、正確には「軍艦旗」ではありませんが、外交上では「軍艦旗」と同じ扱いを受けています。

 なお、自衛艦旗は、海上自衛隊創設時に制定されたものです。
そして、実は、自衛艦旗は旧海軍の軍艦旗と同じデザインになっています。

 新しい自衛隊の象徴として、陸上自衛隊旗(連隊旗など)や海上自衛隊の自衛艦旗のデザインは広く公募されました。
陸上自衛隊にあっては、旭日をベースとしながらも旧陸軍とは異なるデザインに決まりました。
他方、自衛艦旗は、3回公募しましたが、3回とも旧海軍と同一のデザインが選考され、芸大の教授に依頼しても、「旧海軍の軍艦旗は理想の構成・構図であり、これ以上の図案はできない」とのことで、旧海軍の軍艦旗と同一のデザインが最終的に採用され、現在に至っています。

 旧軍のイメージが強く出るのではないかとの懸念もありましたが、東南アジア、南アジアでは日本国の象徴として受け容れられていますし、トルコやマルタなど旧海軍に親しい国々や南米など日系移民の多い国では歓迎されています。
何よりも、日本の「軍艦旗」として世界に広く認知されています。

 ちなみにお隣のロシア海軍は、ソ連時代はソ連の国旗の図案をベースとした海軍旗を使用していましたが、崩壊後ロシアに替わってからは、旧ロシア帝国時代の軍艦旗「聖アンデレの十字架」を使用しています。また、米海軍は、国旗を使用しています。


いかに自衛艦旗・軍艦旗が大切なものであるか、お判りいただけたかと思います。
韓国の要請は、暴挙と言っても過言ではないでしょう。


これに対し、日本国はどのように対応するのでしょうか。
小野寺防衛大臣は、9月28日に防衛省内で行われた記者会見で、その態度を明らかにされました。
こちらの産経新聞の記事をご覧ください。

海自、旭日旗掲げ韓国観艦式に参加へ 小野寺五典防衛相「国内法令に基づいて対応」
2018.9.28 産経新聞

 小野寺五典(いつのり)防衛相は28日午前の記者会見で、来月11日に韓国南部の済州島で開かれる「国際観艦式」に関し、参加する海上自衛隊の護衛艦に自衛隊旗である「旭日旗」を掲げる考えを示した。
韓国側は参加国に対し、海上パレード中は艦艇に自国国旗と開催国である韓国国旗だけを掲げるよう要請。
韓国国内では旭日旗への批判的な声が強く、掲揚自粛を間接的に呼び掛けた形だが、日本側は拒否する構えだ。

 小野寺氏は、韓国側から要請があったかどうかの明言を避けたが、自衛艦旗の掲揚について
「自衛隊法などの国内法令で義務づけられている。国連海洋法条約上も、国の軍隊に所属する船舶の国籍を示す『外部表記』に該当する」と強調。「国際観艦式に自衛隊艦艇を派遣する場合は、このような国内法令にのっとって対応する」
と説明した。

 旭日旗は旧日本海軍の軍艦旗などとして使用され、海上自衛隊の自衛艦旗にも採用された。
韓国内では「日本軍国主義の象徴」などと批判を浴びるが、小野寺氏は旭日旗について「太陽をかたどっており、大漁旗や出産、節句の祝い旗として日本国内で広く使われている」と述べた。


当然の対応ですが、ホッとしました。
これが、数年前の民主党政権時代だったらきっと迎合してしまったんだろうと、ぞっとしました。
安倍政権で、小野寺大臣で、本当に良かった!

しかし、この防衛大臣の記者会見のひどかったこと。
防衛省のホームページに記者会見での質疑応答の様子が掲載されているのですが、マスコミがいかに腐っているか(一応自主規制で小さくしてみました)が如実にあらわれています。
韓国での観艦式についての質問だけを抜粋して掲載しますね。
(全文はこちら→http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2018/09/28a.html

Q:韓国が来月に予定している国際観艦式について、各参加国に対して、国旗と太極旗のみの掲揚を求めるという通知を出しているということですが、防衛省・自衛隊としてこの通知を受け取っているかどうかをお聞かせください。

A:防衛省としては、本年10月11日に韓国において実施される国際観艦式に、海上自衛隊の護衛艦を派遣する予定であります。
御指摘のありました通知に関しては、相手国の関係もあり、お答えは差し控えさせていただきますが、自衛艦旗の掲揚については、自衛隊法等の国内法令において義務付けられております。
また、自衛艦旗は国連海洋法条約上、国の軍隊に所属する船舶の国籍を示す外部標識に該当するものであります。
防衛省としては、今般の国際観艦式に自衛隊艦艇を派遣する場合には、このような国内法令等に則って対応する考えであります。
いずれにしても、防衛省・自衛隊としては、今後も、インド太平洋地域の平和と安定のため、日韓防衛協力をさらに深化・進展させていきたいと考えております。

Q:国内法令に則ってということではありますが、韓国側から、万が一、自衛艦旗を下げてほしいとの要請が続いた場合には、参加の取りやめということもあり得るのでしょうか。

A:国内法令において、自衛艦旗の掲揚については義務付けられておりますし、国連海洋法条約上も国の軍隊に所属する船舶の国籍を示す外部標識に該当するものと判断しておりますので、当然、これを掲げるということになると思います。

Q:韓国が自衛艦旗に対して意見を言うようになったのは最近のことであると思いますが、自衛隊は2008年と1998年に韓国の観艦式に参加しておりますが、その時はどのような対応をしたのでしょうか。

A:その時も、自衛隊法等の国内法令に基づき、そして国連海洋法条約上の規定に基づき、船舶の国籍を示す外部標識を掲揚したというふうに報告を受けております。

Q:大臣は旭日旗が旧軍から使われてきたものだということについてはどう考えますか。

A:自衛艦旗というのは、外部標識に該当するという判断で掲揚しているということである思います。

Q:旧軍が使ってきたものを、そのまま海上自衛隊が使っていることについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

A:いずれにしても、今の外部標識は既に定着したものと考えております。

Q:旧軍が使っていたものを、現在の海上自衛隊が自衛艦旗として使っていることについてどうお考えでしょうか。

A:この外部標識に該当します旭日旗のデザインについては、太陽をかたどっており、大漁旗や出産、節句の祝い旗として日本国内で広く使われているものと私ども承知をしております。

Q:旧海軍が使っていたものを現在、海上自衛隊がそのまま使っていることについて大臣はどうお考えでしょうか。

A:私どもとしては、既にこの外部標識は定着しているものと考えております。

Q:旧海軍が使っていたものを現在の海上自衛隊がそのまま使っていることについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

A:繰り返しになりますが、この旭日旗のデザインについては、太陽をかたどっており、大漁旗や出産、節句の祝いの旗として日本国内で広く使われておりますし、また既に自衛隊艦艇の外部標識として定着しているものと考えております。


いかがですか?
何度も同じ質問を繰り返して、あわよくば失言を引き出そうとしているのが見え見えですね。
マスコミの皆さんは、小野寺大臣がどう答えたら満足されたのでしょうか?
でも、さすがの安定感!防衛大臣に相応しいお方だと思います。
今日、内閣改造が発表される予定になっていますが、小野寺さんが防衛大臣を続投してくだされば良いのにな~と思います。

自衛隊こんなこともやってます~軍楽隊育成~その15 護衛艦さざなみ編

2018年09月30日 06時15分00秒 | 海上自衛隊
こちらは、自衛隊こんなこともやってます~軍楽隊育成~の続きの記事です。
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12
その13
その14
は、こちら↑から


9月19日から22日の4日間、海上自衛隊の護衛艦さざなみがパプアニューギニア(PNG)の首都ポートモレスビーに寄港しました。
寄港中は、PNG国防軍司令官代理が来艦されたほか、艦上レセプションや地元の方々への一般公開などの親善行事を通じて、PNG国防軍との相互理解の増進、信頼関係の強化を図ることができたそうです。
(画像は海上自衛隊、陸上自衛隊Facebookより)

入港歓迎のダンス


花束を贈呈されるさざなみ艦長・石川将司2等海佐


同じく花束を贈呈される専任伍長の奥ですごく嬉しそうな石川艦長(笑)


PNG国防軍士官がさざなみに乗艦


儀じょう隊を巡閲中のPNG国防軍司令官代理


艦長席に座るPNG国防軍司令官代理員 
何が見えるんでしょうね。後ろの笑顔の2佐さんは艦長でしょうか?


レセプションでの鏡割り
左からさざなみ艦長、PNG国防軍司令官代理、 PNG 最高裁判所長官、PNG総督、日本国特命全権大使


レセプションにてお餅をふるまうさざなみ乗員


さざなみ一般公開でのヘリコプター甲板の様子


現地の高校生もさざなみ太郎で記念撮影


現地高校生と記念撮影して嬉しそうな機関長



で、これが何でパプアニューギニア国防軍軍楽隊に関係あるのかと申しますと、PNG軍楽隊がさざなみのレセプションで歓迎演奏を行ったんですよ!
場所の広さの都合上でしょうか、今回はフルメンバーではなく選抜された軍楽隊員による演奏でした。



PNG軍楽隊の指揮者・イアンバ士官候補生の合図で演奏が開始されます。
ん?イアンバ?どこかで聞いたことがある名前のような・・・と思ったら、その9で登場したパプアンファイブの中の一人でした。
さすが来日メンバーに選ばれるだけあって、指揮者として活躍しているんですね。



演奏曲目は「日本国歌」「巡閲」「ふるさと」の3曲だったそうです。
「巡閲」は観閲式などでの巡閲中に演奏されるあの曲かな?




PNG軍楽隊による演奏は、海上自衛隊に対する歓迎ムードが演出されて、日パプアニューギニア両軍の信頼関係の強化に寄与したとのことです。



護衛艦さざなみはパプアニューギニア訪問の後、9月25日~27日までソロモン諸島における戦没者遺骨収集事業への協力で、ガダルカナル島のホニアラを訪問しました。
ホニアラでは副首相への表敬や、慰霊碑への献花、遺骨引き渡し式が行われました。













さざなみはご遺骨を艦内に安置し、日本へと向かいます。




海外で戦没されて、まだ帰国を果たせていないご遺骨が約112万柱あるのだそうです。
ご遺族の方々も高齢になられていますし、一日も早く多くのご遺骨が帰国できますようお祈りいたします。



北海道胆振東部地震・災害派遣 続報-5

2018年09月28日 06時15分00秒 | 陸上自衛隊
北海道で震度7を観測した地震から3週間が経過しました。
9月27日10時現在、北海道庁の発表によりますと、厚真町で6戸が停電し、厚真町・安平町・札幌市の332戸で断水が続いています。
また、636名の方々が避難所で生活をされています。


自衛隊は9月27日8時現在、約1,000名の自衛官の方々が被災地で災害派遣任務にあたられています。


9月25日、即応予備自衛官は任務を終了し編成を解かれました。
今回の北海道胆振東部地震では255名の即応予備自衛官の方々が任務に当たられました。
ありがとうございました!










厚真町とむかわ町では、第7後方支援連隊(東千歳駐屯地)と第71戦車連隊(北千歳駐屯地)等の部隊が給食支援を行っています。










厚真町と安平町では、第11普通科連隊(東千歳駐屯地)、第7施設大隊(東千歳駐屯地)、第73戦車連隊(南恵庭駐屯地)等の部隊が給水支援を行っています。


(日高町では断水復旧に伴い給水活動を終了しました。)










厚真町、安平町、むかわ町では、第7後方支援連隊(東千歳駐屯地)、第2後方支援連隊(旭川駐屯地)等の部隊が入浴支援を行っています。


















被災地で活動されている、また、後方任務にあたられている全ての自衛官の皆さん、本当にありがとうございます!!

御嶽山噴火から4年

2018年09月26日 06時15分00秒 | 陸上自衛隊
死者58名、行方不明者5名という戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から、明日で4年となります。
噴火後、火口から半径1キロ以内で続いていた立ち入り規制が、今日から解除されると先日ニュースにもなっていました。

また、先日フジテレビで放送された「カメラがとらえた救出の瞬間~自衛隊・救助部隊知られざる戦い~」の中でも、御嶽山での災害派遣活動が取り上げられていましたので、ご覧になった方も多いかと思います。
自衛隊のことがゴールデンタイムに3時間も放送されるという、とても素晴らしい番組だったのですが、ちょっと残念なことも。
それは、災害派遣に従事した一部の部隊だけにスポットライトを当てて、他の部隊には全く触れていなかったことです。
テレビ番組の構成上、仕方ないのかもしれませんが、本当はもっと多くの部隊の自衛官の方々が、命懸けで活動されていました。

まずはこちらの陸上自衛隊広報チャンネルの動画をご覧ください。
(ご遺体の搬送場面もありますので、ご注意の上視聴いただきますようお願い致します。)

御嶽山における噴火に係る災害派遣20日間の活動



当時のことを少し振り返ってみたいと思います。

平成26年9月27日(土)11時52分に噴火が発生、14時31分には長野県知事から陸上自衛隊第13普通科連隊長に対して災害派遣要請がありました。






翌28日早朝から救助活動が始まります。
第12ヘリコプター隊(相馬原、北宇都宮駐屯地)がホイスト及び接地で23名を救助、第13普通科連隊(松本駐屯地)と第12偵察隊(相馬原駐屯地)の約170名が徒歩で登頂し、心肺停止の方4名を搬送しました。






その後、10月16日までの20日間で、延べ56名の心肺停止の方を発見、搬送しました。


























有毒ガスの噴出が続き再噴火の危険もある中、降雨によって積もった火山灰が泥濘となり行く手を阻み、更には泥濘化した火山灰が凍ってしまい捜索を妨げても、延べ7,150名の自衛官の方々は懸命に活動されました。

陸上自衛隊
相馬原駐屯地(群馬県):第12ヘリコプター隊、第12偵察隊、第12化学防護隊
新町駐屯地(群馬県):第12後方支援隊、第12施設隊
北宇都宮駐屯地(栃木県):第12ヘリコプター隊
宇都宮駐屯地(栃木県):第12特科隊
松本駐屯地(長野県):第13普通科連隊
高田駐屯地(新潟県):第2普通科連隊
新発田駐屯地(新潟県):第30普通科連隊
霞ヶ浦駐屯地(茨城県):関東補給処
駒門駐屯地(静岡県):東部方面混成団
富士駐屯地(静岡県):富士教導団
滝ヶ原駐屯地(静岡県):富士教導団
朝霞駐屯地(東京都):東部方面後方支援隊、東部方面通信群、東部方面衛生隊、東部方面警務隊
練馬駐屯地(東京都):第1後方支援連隊、第1特殊武器防護隊
立川駐屯地(東京都):東部方面航空隊、地理情報隊
木更津駐屯地(千葉県):第1ヘリコプター団
大宮駐屯地(埼玉県):中央特殊武器防護隊

航空自衛隊
百里基地(茨城県):偵察航空隊
浜松基地(静岡県):浜松救難隊
入間基地(埼玉県):入間ヘリコプター空輸隊
小牧基地(愛知県):救難教育隊、航空救難団整備群

御嶽山の噴火による災害派遣活動で、フジテレビの「カメラがとらえた救出の瞬間~自衛隊・救助部隊知られざる戦い~」の中では2つの部隊しか取り上げられていませんでしたが、実際にはこんなに多くの部隊の方々が活動されました。(漏れがありましたらご指摘ください。)
本当にありがとうございます。

10月16日18時15分、長野県知事より撤収要請を受け、自衛隊の20日間に及ぶ災害派遣活動は終了しました。

翌17日、自衛隊の宿泊場所となっていた長野県木曽郡王滝村立王滝小中学校の子どもたちが、歌で感謝の気持ちを伝えてくれたそうです。




お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。