朝7時、昨夜の八平会で盛り上がって一寸呑み過ぎたか、ふらつきながら居間に降りてみると、リュウ君から電話が掛かっていた。
「鮎滝に降りて行く路の脇のミッチャが仕掛けたくくりワナに、イノシシが掛かったからすぐに来い、しかも二匹だ!!。」という。
「今日は9時からお役の草刈りがあるというのに、ミッチャも日を考えてワナをかければいいのに・・・」悪態をつきながらも5分後には家を出ていた。
行って見ると、もう皆が集まっていた。イノシシが掛かった時の集まりは早い。火事でもこんなに早くは集まれんだろう。くくりワナは夜が明けるとイノシシが暴れるので出来るだけ早く処理しなければならない。特に今日は9時までに何をしなければならないか解かっているのでなおさらだ。
鮎滝に降りて行く路の途中、左手脇の山中に、5mぐらい離れて確かに二匹のイノシシがワナに掛かってもがいていた。
川沿いを荒らしまわっていたイノシシもここが年貢の納め時だ。ズドンと撃って血抜きして、大荷場川まで運んで行った。
8時過ぎには内臓を抜かれたイノシシが二匹、大荷場川に沈められて沢ガニにつつかれていた。
9時から予定通りお役、上の組は錦砂川の草刈り、下の組は美濃乃守の倒木の残骸処理と周辺の草刈りだ。
午後1時半から、解体の続き、手慣れてきて早くなったが、それでも1匹約1時間かかる。4時ごろまでに解体を終わって、リュウ君の家に上がり込んで、今日獲ったシシのモツとスペアーリブでお日待ちをやり、6時ごろにはお開きになった。
ミッチャのお陰で忙しい一日になったが、退屈凌ぎはできたな。