水が出た。いつもと同じように、真夜中にけたたましいサイレンの音とともに、長楽の頭首工が放流したのだ。殆んどの人は、寝入り端をたたき起こされて頭にくるのだが、
中にはニタリとして
「明日は、どこまで水が出ているかなぁ・・。」
鮎が飛ぶかもしれんと、期待でワクワクとして眠れず、朝早くうす暗闇の中を滝に下りて行く・・・。ぶれない人間には滅多にお目にかかれないが、ぶれ過ぎている者はどこの地区にも一人ぐらいはいるものだ。
-6:50-
水が出た。いつもと同じように、真夜中にけたたましいサイレンの音とともに、長楽の頭首工が放流したのだ。殆んどの人は、寝入り端をたたき起こされて頭にくるのだが、
中にはニタリとして
「明日は、どこまで水が出ているかなぁ・・。」
鮎が飛ぶかもしれんと、期待でワクワクとして眠れず、朝早くうす暗闇の中を滝に下りて行く・・・。ぶれない人間には滅多にお目にかかれないが、ぶれ過ぎている者はどこの地区にも一人ぐらいはいるものだ。
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