メッタ斬りジャリズム

これからは個人ジャーナリズム(ジャリズム)の時代!しがらみのない自由な立場から世の中をメッタ斬る!

「マスコミが叩けばたたくほど、国民は逆に動く~それは、マスコミに対するフラストレーションの表れ」

2006年10月09日 03時36分34秒 | 政治批評
「マスコミが批判すればするほど、結果は逆になる」―それがここ最近の社会の顕著な動きだろう。
小泉元総理の靖国参拝にしてもそうだった。今盛んに行われている安倍首相への批判もそうなっている。

「マスコミが叩けばたたくほど、国民は逆に動く。」

そうした動きが最近鮮明になってきた。それはなぜだろうか。

原因はマスコミのあまりに偏った報道姿勢にある。特にTBSのような歪み。歪んだ恣意的な報道の押し付けに、国民の多数はフラストレーションを常に抱えている。

しかしそのフラストレーションの持って行き場がない。直接、テレビ局等に電話する人もいるが、テレビ局は全く聞く気がない。視聴者をバカにしているから。暖簾に腕押しで何も変わらない。
そこで、そのマスコミに対するフラストレーションを、マスコミの論調と逆の行動へと持っていく。


靖国参拝がいい例だ。特に今年の終戦記念日は例年になく多くの人であふれたというが、これは純粋に靖国神社に参拝したい人たちだけではなく、日ごろのマスコミ報道に対するフラストレーションを靖国参拝と言う形で爆発させているという、そういう向きも多分にあるだろう。特に靖国にきていたTBSの報道クルーに多くの罵声が浴びせられていたと言うエピソードからもこのことが分かる。

靖国参拝の熱狂は、マスコミの報道姿勢に対するフラストレーションの表れなのだ。このフラストレーションは、参拝を強行した小泉総理の支持率まで押し上げる形となった。
マスコミの思惑とは完全に逆になった。

今行われている安倍総理に対するマスコミの安倍バッシングも、やればやるほど逆になるだろう。すでにマスコミがあんなに連日叩いているにもかかわらず、70%近くの支持率になっている。

つまりこの国の国民は、そんなにバカじゃないと言うことだ。もっといえば、「成熟した国民」であるということだ。
マスコミが報道したからと、ハイそうですねとすぐになびくわけじゃない。

マスコミが報道により国民をコントロールしようという発想自体が、時代遅れになってきている。このことはあの田原総一郎が「時代に取り残されたマスコミ」と言う表現をしている(写真参照=日本テレビ「太田が総理大臣になったら・・・秘書田中。」より)。

国民は成熟してきている。マスコミ以外のルートで情報を得るツール(ネット)も発達してきている。マスコミだけがいつまでも古い。

他にも例はいくらでもある。マスコミがいくら「学歴社会は良くない。詰め込み教育は良くない。勉強ばかりはだめだ。」といっても、やはりわが子は塾に通わせる。つまり、そういうものなのだ。

「マスコミが叩けばたたくほど、国民は逆に動く。」それはマスコミに対するフラストレーションの表れだ。この傾向はこれからますます顕著になるだろう、マスコミ自身が今の報道姿勢を改めない限り。

フジテレビ「私だけが知っている小泉純一郎」 非常に良かった。感動した!大人がじっくり見られる内容。

2006年10月09日 02時37分27秒 | テレビ界の動向
フジテレビ「私だけが知っている小泉純一郎」非常に良かった。
小泉の5年間を、秘書官の飯島秘書官の視点から再現したドキュメンタリードラマ。

なかなか作りが良かった。大人が落ち着いて真剣に見れる作り。最近のテレビにはこういうのがない。大人が真剣に見れるというものが。逆のものを見てそう気づいた。
いつもは流れているものに合わせて無理やり見させられている感じ。特に大人はそう感じているだろう。逆のものを見てハッと気づいた。だから普段はテレビは消したほうが良いのかもしれないが。

こういう番組で視聴率が取れればいいのだが。小泉政治については賛否両論あるだろうが、番組としてドキュメンタリーとしての作りは非常に良かった。高視聴率が取れることを期待する。

特に北朝鮮への小泉総理の電撃訪朝の裏側には涙が出てしまった。飯島秘書官が明かす裏側。安倍氏が随分と頑張って、強い態度で挑むべきだと小泉に進言したんですね。それだからこそ、あれだけの成果が出た。安倍氏の存在があったからこそなんだと。その功績は大きい。
そのやり取りの過程が緊迫感を持って再現ドラマとして描かれていて涙が出た。今更ながらに、裏を知ったと言う感じ。ニュースでは分からない裏側だ。

ドラマの描き方としては、小泉サイドべったりと言う感じで、これも賛否両論あるだろう。飯島秘書官の視点と言う切り口なので小泉サイドベッタリも仕方ないのだが、ジャーナリズムとしてどうなのか?という向きもあるだろう。

しかし、こういうやり方は、ひとつの「市場」を生むのではないかと私は思う。

通常、政治(政権政党)に対してメディアは批判的なのがベースだ。それがジャーナリズムとしての意義であると思っているからだ。
しかし、それではせっかく政治的に賞賛されるべき努力や功績があったとしても、その功績や努力の「感動」をジャーナリズムの批判が打ち消してしまう。
だから政治的な分野では「感動」が表に出てこない。裏で良いことをやったとしても、結局は批判に終始されてしまう。

しかしそれを敢えて片側サイドにベッタリ寄ることにより、感動を十分に引き出すことが出来る。これは新たな手法であり、ニーズがあるのではないか。

ここでは小泉の電撃訪朝の涙ぐましい努力を、小泉サイドに寄って偏って描くことで、その「感動」を十分に引き出し、政治分野での人間ドラマとして成立させることが出来る。
これを普通にジャーナリズムとして批判に終始していたのでは、良いものも伝わらないし、それではドラマにならない。

敢えて片寄ることでドラマを成り立たせる。大げさだが、これは新たな”市場”創出ではないか。

プロ野球でもプロ対プロでは、プロ選手の素晴らしさは見えない。しかしアマチュアとやらせることで、プロのすごさが自由分に引き出せる。プロ側に片寄って見ることで”凄さ”が引き出される。これと同じ。
敢えて無批判に片寄ることで、感動を生みドラマを作る。それが政治分野でも成り立つと言うことを感じさせるいいドキュメンタリードラマだった。

このような大人が真剣にじっくり見れる番組を、テレビでもっとやって欲しい。最近は政治的な分野の番組でも高視聴率の獲得が可能になってきている。
フジテレビは、以前に拉致問題の25年間の裏側をドキュメンタリードラマにして、社会に衝撃を与えたことがある。視聴率も高かった。それ以来、この分野でのいろいろな挑戦を続けている。このドラマもその一環なのだろう。これからもぜひこうした番組を期待する。


【番組名】
フジテレビ「独占取材!私だけが知っている小泉純一郎」
10/08(日) 後10:00 >> 後11:45  フジテレビ [S] ドキュメンタリー・教養/その他   衝撃…その時総理は…側近豪腕秘書官が見た孤独と非情と闘争の男25枚のスクープ写真が語る電撃訪朝の謎と闇密室舞台裏アニメ検証
出演者/笑福亭鶴瓶 佐藤旭  司会/安藤優子
【概要】
再現アニメやドラマなどで、小泉政権を振り返る。ナビゲーターは安藤優子。小泉純一郎前首相は、先月任期を終え、内閣総理大臣の座を降りた。旧来の自民党の実力者とは異なるタイプの小泉前首相が、なぜ総理の座に就くことができ、どのように5年5カ月という長期政権を築くことができたのか。35年間にわたり小泉前首相に仕え小泉政権の舞台裏を取り仕切ってきた飯島勲秘書官、ならびにさまざまな関係者への取材を基に、永田町に革命を起こした男・小泉純一郎の知られざる人間性に迫る。