私の歩く旅 

歴史の背景にある話題やロマンを求めて、歩く旅に凝っています。ねこや家族のこともちょこっと。

ホグワーズのような、、、100万冊の本

2013年04月28日 | ありふれたお話

ハリーポッターのお話の中に出てくるホグワーズ魔法学校。
もともとはイギリス、スコットランドのお城がモデル、ということです。




ゴールデンウィーク最初の一日はホグワーズを思わせる「東洋文庫」へ。
東洋文庫は1924年、三菱財閥の第3代当主、岩崎久彌の支援を受けて設立されました。
日本における最大の東洋学研究図書館です。
最初の写真を見てください。
あっと驚く100万冊の蔵書数です。
学問としての東洋学は東は太平洋の島々、日本、中国、東南アジア、インド、アラビアを経て
西アフリカまでの広大地域を対象にしています。
東洋各地における社会や文化の普遍性、多様性を明らかにするとともに、
グローバル化する現代の、より豊かで深く幅広い人類共通の価値観を見出すのが「東洋学」の目的、
ということです。
今日は「東洋文庫」の持つ東洋に係わる蔵書の数々を見て、圧倒されました。


さて、展示の中で気になったのは




明治の農政学者、教育家、新渡戸稲造の「武士道」裏表紙のサイン。
新渡戸稲造は札幌農学校時代、内村鑑三とともにキリスト者として活動しました。
その一方で、日本にもキリスト教に比肩する道徳が存在することを世界に発信するため、
1899年、アメリカで「武士道」を出版しました。
明治時代、欧米の文化を短期間に大量に取り入れた日本に、新渡戸のような教育者がいて、
日本の文化や価値観をアメリカで発信した、それをなし得る能力があった、
のは素晴らしいことだと思います。
⬆の写真は東洋文庫創設者の岩崎久彌に贈られたものです。


さて、JR駒込駅で降りる人たちの大方の目的は「六義園」です。
こちらも明治に岩崎家の所有になりました。
現在はツツジの花がとても綺麗です。
「東洋文庫」からの帰り道にちょうどよいお散歩コースです。









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