先月あたま、サントリー美術館で開催されている
「おもてなしの美~宴のしつらい~」
にいってきました。
先日は、展覧会の会期中前半の「新春のしつらい」をテーマにした、展示をみてきましたが、昨日は「
雛祭りとおもてなしとしつらい」をみてきました。
そろそろ雛祭り。小さな雛人形を部屋に飾っているものの、ちゃんとしたお人形がみたくて、出かけました。
入口正面に、顔は象牙、着物も立派でお道具にも立派な蒔絵の入った雛人形が展示されていました。
旧暦桃の節句は花見や潮干狩りの季節。貝尽や桜をとりあわせた調度品が雛祭りを飾っていました。
このような季節のおもてなしだけでなく、宴の歴史や宴の調度品などが展示されています。
もちろん一流品ばかりでものは違いますが、私たちの生活にも取り入れるヒントになる楽しい展示です。おすすめです。
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ところで、そろそろ雛祭り。
上巳節句は、三月最初の巳の日に子供の健康を祈った日でありました。
巳の日というのは、陰陽道でもっとも子供のエネルギーが強い日なんだそうです。
昔は子供が無事育つことは大変なことでした。
新生児7日間は、天児(あまがつ)とよび、天からの子であり、7日目に「お七夜」ではじめて名前をつけてお祝いをしました。そこではじめて、天からの子から我が子となったとのことです。
平安時代には紙で人形ヒトガタをつくり、ひとつは川に流し上巳の節句穢れ払いとして、ひとつは災厄よけの守り雛として祀られるようになり、江戸時代にお人形遊びと節句の儀式が結びつき、女の子と幸福を願う行事となったようです。
実家では、雛人形飾ってくれているのかな~。
私のお人形さんたちと親の願いを思いながら、三月三日を迎えたいと思います。