よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録082(かみのけ座 NGC4169)

2023-06-14 05:00:00 | NGC天体他

かみのけ座 NGC4169

画像①IR640PROⅡフィルター使用、PNGファイルからVGA切り出し

NGC4169は、HCG 61(通称The Box)と呼ばれるコンパクト銀河群に所属する4つの銀河の内の1つ。

SynScanProでNGC4169を検索すると、画像②のような画面で、The Box の表示が現れる。

Wikipediaによれば、HCGはヒクソンコンパクト銀河群の略で、その1つHCG 92は有名な「ステファンの5つ子」とのこと。

ちなみに、SynScanProでは、「ディープスカイ」から「名前のつけられた天体」には、The Boxが複数見られる。4つの銀河につき同じ名前「Box」で3つ(!?)登録がある。α、δ以外の情報なしに!

初心者には優しくないソフト。しっかり勉強しろということかな。

閑話休題

HCG 61のメンバーは、NGC4169、NGC4173、NGC4174、NGC4175で、FMA135では最も明るいNGC4169だけが写っている。ネット上ではHCG 61の画像・写真が多数存在するが、撮影情報を見るにほとんどが、口径25cm以上の天体望遠鏡を使用している。口径3cmのFMA135の約70倍の集光力(25の二乗÷3の二乗=625÷9)の差があるので、「FMA135よく頑張った。」というべきか。・・・『観測員が無知・無謀なだけ!!!』・・・いつもの空耳が・・・

まあ初心者向けでは無いことは確か。この経験を次の観望に生かしたい。1つ天体を観望するたびに、新しい情報が次々現れる。天体観測恐るべし。以上4無し(財力なし・体力なし・気力なし・知力なし)観測員でした。

 

 

画像②SynScanProの自動導入画面でのNGC4169の情報。

 


画像③SharpCapProによるディープスカイ・イメージ・アノテーション

画像④アスタップによるディープスカイ・アノテーション

画像⑤(元画像)

画像⑥(画像⑤に、SnScanProで、ディープスカイ・イメージ・アナテーションをかけたもの)

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

5)SkyWacherAZ-GTiマウント

6)IR640PROⅡフィルター | 株式会社サイトロンジャパン

7)楕円銀河~Wikipedia

8)レンズ状銀河~Wikipedia

9)渦巻銀河~Wikipedia

10)The Box, galaxy group Hickson 61(HCG 61)~www.astrobin.com

11)NGC4169他 Hickson61銀河群 (銀河:かみのけ座)~富山市科学博物館

12)ヒクソン・コンパクト銀河群~Wikipedia

13)HCG天体・Arp天体~Hirofumi OkitaさんのWebsite

撮影データ

2023年6月7日晴れ、薄雲多し、月齢18.5 
ベランダ観測所
かみのけ座 NGC4169
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi+IR640PROⅡフィルター
FMA135ヘリコイド位置53
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでPNG保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=4s×132frames=528s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、自動色補正、Deepsky annotation処理、jpeg保存
Microsoftフォトで、色・明るさ等調整、トリミング