傷痕 2005年12月28日 23時36分07秒 | 詩 振り解こうとしたその腕の力に 恐れ戦き 声にならぬ悲鳴を上げ 逃げ出そうにも逃げ出せぬまま 生き抜く事は人の本懐であるとしても 手当たり次第しがみ付く執着心は どうしてこうも醜いのか 潔く生きれば良い たとえ孤独であっても 風雪に耐えれば良い 無言のまま立ち尽くす白樫の如く 総ては叶わぬままに もがきながら 暗い沼の底から伸びる一本の白い腕 おいでおいでと呼んでいるのか 立ち枯れの葦原はざわめき 一本の白い腕に浮き出る血脈は 避けられぬ末路を辿る外塔婆となる ↓よろしかったらクリックお願いします