ふしょうなブログ

ご不要になった詩は粗大ゴミでお出しください

年末『第九』特別演奏会

2005年12月25日 22時00分27秒 | 日記のようなもの



  本場ドイツでも大晦日には演奏されているというベートーヴェンの交響曲第9番(第九)が日本でこの時期に演奏されるのは戦後まもない頃、楽団員の困窮を救う為コーラスも含め大人数で演奏できる楽曲として現在のNHK交響楽団が40年代後半に演奏しはじめたのが最初とか。今ではコーラスを市民レベルで参加する等、年末の風物詩として定着しています。
  今回は錦糸町駅近くのすみだトリフォニーホールにて新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴いて来ました(イブの前日23日午後3時~、指揮者はW.D.ハウスルトでした)
  演奏曲は第九とナチスに破壊された村に因んだ作品マルティヌー作曲『リディチェへの追悼』です。最初にリディチェへの追悼が演奏され指揮者の希望とかで休憩時間無しに第九が続けて演奏されました。
  合計時間83分と長丁場で第九の第1楽章前半では眠気に負けそうになりました。でも、そこはぐっと堪えてしっかりと全編堪能してきました。
  第九というとコーラスの歓喜の歌の部分がポピュラーですが、それにも負けず第2楽章の『Molto vivace』がなかなか良かったです。弦楽器のユニゾン部分で弦楽器を奏でる弓の先端が綺麗に揃う様は見ごたえもあり歓喜の歌のメロディーが、随所で顔を覗かせて木管の音色も明るく輝いていました。
  そしてお待ちかねの歓喜の歌、ソプラノ、メゾソプラノを担当する女性のきらびやかなドレス、テノール、バリトンの威風堂々とした立ち姿、晴れ晴れとして良い感じです。でも、素人目に以外に感じたのは4人の方々はソロ部分は歌唱されても全体でのコーラスには参加されなかった事です。折角中央にいられるのだから、歌唱力を存分に発揮して欲しかったかなと思ってしまいました。

  初めて訪れたホールでしたが、クローク、バーコーナー等、接客面をお隣のマリオットホテルで担当しているせいか公共のホールに良くありがちなお役所仕事は見られず心地よい雰囲気で演奏を楽しむ事ができました。
  来年は良い席でなくても構わないので、クラシックのコンサート数をこなしたいなと今から計画しています。





コンサートの詳細
*日時 平成17年12月23日午後3時~
*会場 すみだトリフォニーホール
*演奏曲 マルティヌー リディチェへの追悼 8分
     ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 75分
*指揮者 ヴォルフ=ディーター・ハウシルト
*演奏 新日本フィルハーモニー交響楽団

*ソプラノ 大倉 由紀枝
*アルト  菅 有実子
*テノール 永田 峰雄
*バス   大澤 建
*合唱   栗友会合唱団



↓よろしかったらクリックお願いします
にほんブログ村 小説ポエムブログへ