ひとときの幸せや苦しみは
時とともにやがて記憶から去り
思い出の森の中の
夜ごとの夢を紡ぐ欠けらとなる
けれど節目となる大切な思い出は
日々の生活の片隅に佇み
呼べばすぐによみがえり
今を意味づける日常の友となる
だけど心が離れてしまった人の
懐かしい思い出は
至福と悔恨
夢と日常の狭間にあって
近づけばいつも陽炎のように
逝きし日の迷宮の中の
行方定まらぬ世界にたゆとう
ひとときの幸せや苦しみは
時とともにやがて記憶から去り
思い出の森の中の
夜ごとの夢を紡ぐ欠けらとなる
けれど節目となる大切な思い出は
日々の生活の片隅に佇み
呼べばすぐによみがえり
今を意味づける日常の友となる
だけど心が離れてしまった人の
懐かしい思い出は
至福と悔恨
夢と日常の狭間にあって
近づけばいつも陽炎のように
逝きし日の迷宮の中の
行方定まらぬ世界にたゆとう
屋上から見れば
老若男女が
ありんこのように
動き回っている駅前
自由に入り乱れているが
ありんこのように
それぞれは目的に向かっている
もし、ここにミサイルが飛んできたら
一斉に人々は散り乱れ
ガザやウクライナのように
人々は嘆き悲しむ
低成長で貧しくなっても
戦争で散り乱れるより
平和こそ大事
利益による成長より
命がつながることが
自分が良いと思った作品が
選ばれないのは
選者の感性に合わないから
読者の感性に合わないから
いいえ
自分の感性で
自分の作品を選べないから
作品は自分のもの
自分を放棄することは
人間を放棄すること
だから自己満足でよい
選ばれなくても
若者は座っている
疲れを装って
眠ったふりをしたり
スマホを見ていたり
そのとき若者の体は
エネルギーと情報が混ざりあって
ひたすら生き物のように
けだるいオーラを発する
年寄りは立っている
元気さを装って
つり革にぶら下がったり
窓の外を見たり
そのとき年寄りの体は
重力を膝に受けながら
窓の外の景色の流れに
ひたすら人間のように
干からびた感性を目覚めさせる
電車は満員なのに
誰も話す者はいない
スマホをしているのか
眠っているのか
立っている者だけが
知っている
窓の外はモヤが海面まで降りて
海とひとつになって
電車は白い知らない世界に
向かっている
皆はそのことを知らない
もちろん時間が消えていることも
時計を見ないから