よこさんのページ

文芸 エッセイ 論文  アイデンティティ

過去の意義

2022-12-21 10:41:35 | 自由詩

過去は止まっている

光よりも速く

いつでも過去に帰れる

楽しかったこと

辛かったこと

後悔すること

そんなことを追体験できる

 

過去に帰っても

過去は変えられないけど

その意味を考え

価値を高めることはできる

それが今とつながる未来を

良くするための

今の意義


22年冬(俳句)

2022-12-19 09:34:19 | 俳句

冬の日を照り返し立つイチョウかな

マンションの影長くして冬至る

それぞれの雲がちぎれる冬の空

新春の花を探せど道遠し

 

大雪のゆかりとなるや雲の峰

去る君の名残や今朝の淡き雪

初雪を残して去るや今朝の雲

初雪や誰がなごりなる靴の跡

初雪の誰の名残や靴の跡

 

コロナ明けやスキー場はグローバル

 


22年冬(短歌)

2022-12-19 09:26:51 | 短歌

足元に積もる落ち葉に見上げればイチョウの梢に当たる冬の日

六甲の山ひだごとに雲昇り年あらためて我を招くや

 

大雪を招く入道雲の峰朝日を浴びて威厳を保つ

縁なくもゆかりはあると言うごとく日陰に残る今朝の雪かな

縁なくもゆかりはあると言うごとく足跡残る今朝の雪かな

スカートの割れ目の素足に目そらせば雲間より降る光ありけり

スリットにのぞく素足に目そらせば雲間より降る光ありけり

コロナ超え我を招いた白銀の思いのごとき雪の深さよ

コロナ超え4年ぶりなるスキー場白銀埋めるグローバル化

新雪に膝まで浸かりターンするコロナを超えてこころも軽く

 


父の余談

2022-12-14 14:59:54 | エッセイ

他人には滔々と意見を述べ、理屈でまかせることができた。しかし、よく考えてみれば、その相手は家族や息子の友人など身近な者であり、日頃接しない学者などは専門馬鹿が多く、大したことはないと言っていた。

 しかし、父は外見上、強いリーダーを尊敬していたような気がする。その精神の良し悪しではなかった。ヒットラーや明治天皇、家康、乃木将軍、勝海舟などのリーダーであったが、そこには、「彼らは偉い」というだけで、統一的なイメージはない。ヒットラーもアンネの日記も同じように好んだ。「赤毛のアン」も「風と共に去りぬ」も同じ類いのように英文で読破したと自慢していた。