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文芸 エッセイ 論文  アイデンティティ

カレンダーの年

2023-12-27 09:48:54 | 自由詩

西暦はキリスト生誕から

和暦は天皇の御代から

数える けれど

戦後の年代は終戦から

災害は阪神淡路大震災や

東日本大震災などから

数える それは

過去を忘れないため

そこから教訓を得るため

 

しかし

個人ごとのカレンダーは

社会人となった日から

あるいは結婚から

病気の回復から

あなたと出会った日から

あなたと別れた日から

数える それは

人生を見直すため

それからの人生の意義のため

忘れようにも忘れられないから

 

あなたのカレンダーは

どんなのかな

 

 

 


太陽を拝むとき

2023-12-22 09:46:24 | 自由詩

朝の太陽は銀色に輝き

人々を力づけるかのように

活力がみなぎる

夕方の太陽は金色に輝き

人々をねぎらうかのように

明日への期待を抱かせる

人々の営みはそれぞれ異なるが

そんな太陽を人々は神として崇めてきた

アマテラス、アテン、アポロン、インティ、

大日如来

呼び名は変わっても

太陽こそあまねく我々を照らす神

ウクライナもパレスティナも

神々の争いは限りない

相違を超克し、争いを逃れ

太陽を拝めば

みんな同じ人間になれるのに

南無盧遮那仏

 


初冬(短歌*)

2023-12-12 13:31:58 | 短歌

三木山にゆかりのナギを探し行くソヨギがそよぐみどりのあたり

三木山にゆかりのナギを探し行けば緑のそよぎ落葉を誘う 

三木山にゆかりのナギを探しゆく紅葉が消える緑のあたり

 

団塊の世代行き交う鈴懸の黄葉果てなき学び舎の道

団塊の世代も消えて鈴懸の連なる道に落ち葉降り積む

鈴懸の連なる道にとめどなく降りて止まぬは落葉なりけり

団塊の世代も去りてとめどなく降りてやまぬは落ち葉なりけりd