マスクなき口それぞれに梅雨明ける
梅雨明けや遠き山なみ見える頃
暑気なれどマスク外せば夏の風
緑風やマスク外せばセミ時雨
マスクなき顔歪めるやセミの声
中原の貴花の如くにデイゴ咲く
入道雲並びて遠き地平線
満開の波紋つくるや夏の雨
睡蓮のゆかり寂しき波紋かな
睡蓮のゆかりのごとき波紋かな
すっと汗ひくや木陰のグラウンド
百日紅眺めて涼し木陰かな
スコアボード時計の刻む過ぎし夏
百日紅猛暑ゆかりの長きかな
温暖化ゆかりの夏や百日紅
片陰に揺らぎつつ行くジョギング
マスクなき顔懐かしむ秋の風