シャボン玉はすぐ消える
だから作らない
山はどうせ降りる
だから登らない
そんなことはない
プロセスに意味がある
だから人は生まれる
死ぬとわかっているのに
歳を取ると人生は過去ばかり
でも過去は生きた証し
絶望したとき
あなた達がくれた
幸せを思い出し
生きた意味の証を
冥土への迷路の灯しにして
冥土のメイドのエイドを得ながら
良きあの世に導かれたい
シャボン玉はすぐ消える
だから作らない
山はどうせ降りる
だから登らない
そんなことはない
プロセスに意味がある
だから人は生まれる
死ぬとわかっているのに
歳を取ると人生は過去ばかり
でも過去は生きた証し
絶望したとき
あなた達がくれた
幸せを思い出し
生きた意味の証を
冥土への迷路の灯しにして
冥土のメイドのエイドを得ながら
良きあの世に導かれたい
体は生きている象徴
体が亡くなれば
拡散して自然となる
C,O,N,H、陽子、電子、クオーク
それは無に近いが無ではない
相互作用の「空」間
体は生命だけでなく
主体のありか
体は主体を制約し
心をつくる
一寸の虫でも5分の魂
体が亡くなれば
心は浮遊するのか
否、
体のない全ての主体
神に戻る
だから神は心のありか
だけど身体は心を惑わす
だから無心となって祈る
神に戻らんとして
神の声を聞くため
戦後、バラックが建て込んだ
路地からみた花火
単純さの繰り返しだったが
希望の象徴のように
消えても夢が残った
いま、きれいに整備された
河原の打ち上げ花火
芸術作品の象徴のように
あでやかだが
音楽のように
消える時間芸術
音楽は再現できるが
絵画も残るが
花火は再現不可能な
空しさだけが残る
県民の負託を盾にながらえば末の松山谷越す泉
金の澤井戸の深みに落ち込んで斉の河原でふじ身を呪う
この平和守らねばならぬと思えども今では遠き春の園かな
幾百万命に替えしこの平和楽園遠き園の花かな
写真にて生態系を守らんと昆虫採集アルバムとなる
道長は光源氏に惑わされ明石の君を娘とぞ思う
稜線を高圧鉄柱歩むごといずこより来る電力なるや
背の汗を冷やす木陰や夏の風
葉桜に明日への願い託すかな
赤トンボ惑う粘暑や秋の風
秋さりてトンボ戸惑う残暑かな
ガラス越し雲行く空の秋遠し
ガラス越し暑さ忘れば秋の雲
いわし雲熱き地上を見下ろすや
神無月仏の慈悲もなき暑さ