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文芸 エッセイ 論文  アイデンティティ

春2024(短歌)

2024-04-03 08:39:38 | 短歌

蕾をば花と見なして車座になれば花咲く四方山話

 

蕾をば花と見なして車座に酒なくも咲く四方山話 

蕾をば花と見なして酒を汲み君と語らん四方山話

雨の中来る人なくば公園の桜どうしの会話が弾む

雨降って来る人のない公園は桜どうしの会話が弾む

雨降って人なき公園満開の桜会話を楽しむがごと

黄昏にカリンの小さき花ありて実しか知らざることをば恥じぬ

満開の桜をよそに可憐なるカリンの花は秋に備えぬ

カラタチやカレンの花は小さくも桜をよそにいま盛りなり


春2024(俳句)

2024-03-30 12:33:23 | 俳句

蕾をば花と見なして花見かな

色づけば桜あるらし山の陰

色づけば桜ありけり山の肌

春遅し急ぎ色づく桜かな

雨粒や花それぞれに雪柳

雨の中桜どうしの会話かな

雨降れば話の弾む桜かな

 

実にくらべ可憐なゆえやカリン咲く


年寄りは立っている

2024-03-29 09:53:49 | 自由詩

若者は座っている

疲れを装って

眠ったふりをしたり

スマホを見ていたり

そのとき若者の体は

エネルギーと情報が混ざりあって

ひたすら生き物のように

けだるいオーラを発する

 

年寄りは立っている

元気さを装って

つり革にぶら下がったり

窓の外を見たり

そのとき年寄りの体は

重力を膝に受けながら

窓の外の景色の流れに

ひたすら人間のように

干からびた感性を目覚めさせる

 


異界列車

2024-03-25 12:34:41 | 自由詩

電車は満員なのに

誰も話す者はいない

スマホをしているのか

眠っているのか

 

立っている者だけが

知っている

窓の外はモヤが海面まで降りて

海とひとつになって

電車は白い知らない世界に

向かっている

 

皆はそのことを知らない

もちろん時間が消えていることも

時計を見ないから

 

 

 

 


早春2024(短歌)

2024-03-23 10:43:49 | エッセイ

ハイキング喜寿の私が最年少皆の元気に未来明るし

再挑戦誓いて飲めば春霞醒めて願いが叶うものかな