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学術会議の新会員任命に思う

2020-10-14 10:05:58 | エッセイ

 日本学術会議が推薦した新会員のうち、6名が菅首相から任命されなかったことに対して、多方面から批判が噴出している。推薦が拒否された前例がなく、理由の説明もないからであるが、それを「学問の自由に対する不当な政治介入」と叫ぶことには違和感がある。会員に選ばれることは、学問の自由に影響するのであろうか。それを政治介入と言えば、学問が政治に影響されることを自ら認めることになり、矛盾しているように思う。

 学術会議の会員が公務員なら、政府の任命権は正当化されざるを得ない。むしろ任命に関する問題は、「意見の異なる者は退出させる」という菅政権の姿勢にある。原子力や新型コロナ対策など、政府には専門的観点から提言する諮問委員会などの機関が多数ある。それらが政府の意見に賛同する学者のみによる御用機関になれば、政治が政府のためのものとなり、国民の安全や安心を担保できなくなるのではないかと懸念される。

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マスクの目

2020-10-14 10:02:28 | 自由詩

マスクの目

 

コロナのおかげで

みんなマスクを掛ける

マスクの上の目は

みんな同じように

優しく美しい

 

口は欲望の入り口だが

言葉や表情も創る

目は情報の入り口だが

口ほどにものも言う

マスクで口が隠れると

表情から欲は消え

欲を求めない目に

やさしさが現れる

そんな目は

みんな美しい

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国民目線のリーダーシップを

2020-10-10 21:41:04 | エッセイ

『自民党総裁選挙と民主主義』

 

 自民党総裁選挙のための公開討論会は、候補者三氏の見解を聞く有意義な機会であった。新しい自民党総裁に選ばれた人を国民が評価し、自民党支持率や国政選挙に繋げなければならない。

 菅氏は安倍首相の路線を継承すると言うが、国民が継承を望んでいるかどうか疑問である。首相の評価は、長さではなく実績であると安倍首相自身が述べていたが、実績はともかく、政治を私物化したという批判もある。外国首脳との良好な関係の評価も、ロシアやアメリカ大統領との友人関係は交渉力をむしろ弱めてきたのではないだろうか。

国民主権の重要な機会は国政選挙である。問題の多かった安倍首相の長期政権を許したのは、若者などの投票率の低さではないだろうか。選挙で多数をとれば後は内閣が何でもできるというのは、民主主義とはいえない。政策における国民目線や国民のためのリーダーシップが必要である。総裁を選んだ自民党の選択を、次の衆院選挙の判断基準としたい。

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印南野

2020-09-30 19:05:45 | 短歌

万葉の歌の花咲く印南野や  君のうなじに花をば添えん

森深く手探り行けば伝え聞く  君若返る泉なりけり

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台風の余波に

2020-09-10 12:24:21 | 自由詩

台風一過の荒海

モスグリーンの海原は

遠くの水平線から躍動し

ブイを揺らして盛り上がり

怒濤となって

突堤の先端で砕け

しぶきを巻き上げ

あるいは

海岸に打ち寄せ

風を巻き上げる

 

海岸の二人に

絶え間なく吹き付ける潮風は

ふいごのように

心を焚きつけ

炎となった心は

展望台に燃え上がり

エンドレスに戯れ

台風の余波に

餞別を与える

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