よこさんのページ

文芸 エッセイ 論文  アイデンティティ

三人姉妹が百歳を超えました

2021-04-27 12:34:32 | エッセイ

 このたび私の母親が満百歳になりました。今の時代、百歳以上は珍しいことではありませんが、母は3人姉妹の3女で、全員が百歳以上の長寿を迎えたということは、そう多くはないと思います。長女は3年前に百四歳で亡くなりましたが、2女はいま百四才で健在です。また多少の病気はありますが、3人とも認知症や寝たきり生活とは無縁です。

母は長寿の理由を聞かれると、明石生まれ明石育ちで、おまけに祖父は船を持つほど魚釣りが趣味で、小さいときから魚をよく食べたことだろうと言います。結婚後の人生はそれぞれ違いますが、みな大正生まれで、戦中戦後の粗食に耐え、長寿遺伝子が作用したからかも知れません。もしそうなら、昨今の添加物の多い食物や飽食の世代が、そんな健康長寿を達成できるか心配になります。

もちろん、長寿は医療や介護制度の充実のお陰でもあります。母はいま特養でお世話になり、ヘルパーさんはじめ施設の方々に日々感謝しております。


2021-04-07 22:49:34 | 短歌

しののめのまどろみの中  今しがた見ていた夢を考えている

桜並木果てなく道が過ぎてゆく 幼い頃の夢のごとくに

空をつくメタセコイヤの新緑の わが遠き日の青さのごとく

木漏れ日の道をひとりで もとおれば  思い出ばかり出会う寂しさ

記録的早き梅雨入り疑えど あしたの晴れを祈る夕焼け

ただ二人仕事に追われ残る夜は キーボードさえ心騒がし


思い出

2021-04-02 15:16:02 | 短歌

思い出をたどりつつゆく街並みは 

                額縁ほどは小さかりけり

摩耶山と長峰山と並び立ち

                ま長峰の名を知る人ありや

団塊の世代行き交う駅前に

              タワーマンション今日も伸びゆく

ただ二人仕事に追われ残る夜は

              キーの音さえ心騒がし