蕾をば花と見なして車座になれば花咲く四方山話
蕾をば花と見なして車座に酒なくも咲く四方山話
蕾をば花と見なして酒を汲み君と語らん四方山話
雨の中来る人なくば公園の桜どうしの会話が弾む
雨降って来る人のない公園は桜どうしの会話が弾む
雨降って人なき公園満開の桜会話を楽しむがごと
黄昏にカリンの小さき花ありて実しか知らざることをば恥じぬ
満開の桜をよそに可憐なるカリンの花は秋に備えぬ
カラタチやカレンの花は小さくも桜をよそにいま盛りなり
新緑の緑溢れる公園に誰か知らざる懐かしき道
新緑の黄昏照らす並木道行方久しき懐かしき人
新緑の並木明るき黄昏は別れた人に出会う気がする
人はみな記憶の中に消えゆくを忘れな草になぜにこだわる
いつの日かまた会うことを信じるは忘れな草のゆかりなりけり