新型コロナウィルス感染問題の最中に開かれたミュンヘンの会議で、中国の王外相が中国の努力と犠牲で国外感染者数が少なく済んでいると言い、発生源としての謝罪の一言もなかった態度が腹立たしい。
国の弱みを晒したくないとしても、人間社会のモラルがあるのではないか。
しかし、わが国を見れば、森友学園や桜を見る会の問題、検事長の定年延長など、安倍総理の責任逃れや保身、権力のためにルールを変える行動も同様であろう。
かつて、日本には支配者が倫理を重視し責任をとるという武士道精神があった。米国のベネディクト女史が「菊と刀」において、欧米は罪の文化であるが、日本は恥の文化だと言い、日本が劣っているような感じがしたが、恥とは他者の目から自身を見る高級な基準である。
通勤電車では、高齢者や障害者を無視して平気で優先座席に座り、席を譲ろうとするのは外国人や学生である。日本人に恥知らずのウィルスが蔓延しているのではないか。