『自民党総裁選挙と民主主義』
自民党総裁選挙のための公開討論会は、候補者三氏の見解を聞く有意義な機会であった。新しい自民党総裁に選ばれた人を国民が評価し、自民党支持率や国政選挙に繋げなければならない。
菅氏は安倍首相の路線を継承すると言うが、国民が継承を望んでいるかどうか疑問である。首相の評価は、長さではなく実績であると安倍首相自身が述べていたが、実績はともかく、政治を私物化したという批判もある。外国首脳との良好な関係の評価も、ロシアやアメリカ大統領との友人関係は交渉力をむしろ弱めてきたのではないだろうか。
国民主権の重要な機会は国政選挙である。問題の多かった安倍首相の長期政権を許したのは、若者などの投票率の低さではないだろうか。選挙で多数をとれば後は内閣が何でもできるというのは、民主主義とはいえない。政策における国民目線や国民のためのリーダーシップが必要である。総裁を選んだ自民党の選択を、次の衆院選挙の判断基準としたい。