『神様の不良品』 というブログを見た。
出産後に我が子がダウン症である事を知り、
気持ちの葛藤を綴ったブログだ。
ここで、使われている
『不良品』
という言葉を不快に思う人がいる。
「子供は品物じゃない」とか、
「不良品なんて呼ばれた子供の気持ちを考えろ」とか、
「こういう母親が児童虐待をする」とか、
辛辣な言葉が多い。
ただ、
『不良品』 (不用品)とは良品ではないとの事であって、
『ゴミ』 (不要品)ではない。
一定の基準から外れた物を 『不良品』 と呼ぶ。
初めから壊れてた家電製品を、
『不良品』 と呼ぶのは建前で、
本来、 『故障品』 と呼ばなければならない。
そこで思うのは、
『一定の基準』 を決めているのは誰なのか?
『普通』という、
曖昧な表現でボーダーラインを引いているのは?
『ダウン症が普通ではない』というのは、
遺伝子の21番染色体が2本か3本かの違い。
それが、『普通じゃない』と言えばそうなのだろう。
確かに、
上手く出来ない事や、
出来ても遅かったり、
もしくは、全く違う行動をしたり、
そういう場面が多いのだろう。
しかし、
人は多かれ少なかれ、
『得手、不得手』があるもの。
その基準を、
試験や、
タイムで競えば、
上位と下位に分けられるのは当然だ。
『一定の基準』 を決めているのは誰なのか?
『偏見』や『感情論』で、
自分自身が決めてしまっている事に
気付いていない。
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