数年前に買ったものだが、
マクサー電機製 『MTOW-NEO』という製品で、
構成は、
センタースピーカー
左右スピーカー
アンプ内臓ウーファー、
と、
一般的なセットで、
テレビの標準なんかよりは、
十分明瞭に聞こえる物だ。
で、
最近、
電源を入れた途端、
「ぶーーーーーん・・・・・」と、
ウーファーから音が鳴る事に気が付いた。
当初は無かったと思われるので、
「古くなったから、経年劣化だろうか?」
「電源あたりからノイズを拾っているのか・・・・?」
などと、思考を巡らせていたが、
とにかく、
『電源を入れるだけ』 で音が鳴り始め、
かつ、
『ボリュームを最小』 にしても、
結構、
部屋に響き亘るような音量になってきたので、
「これは、ちょっと異常だな。」 と。
そこで、ネットで検索してみると、
この症状は、
単なる外部ノイズでは無く、
『ハム音』 と呼ばれる現象で、
機器の内部の電子部品が痛んで、
音が発生しているらしい、との事。
早速、
アンプの中を見てみると、
電解コンデンサの一つが、
『コンデンサー破裂』 一歩手前の状態になっていた。
(中央部に縦に並んでいる3本の一番上)
「おそらく原因はコレだろう」 と。
ちなみに、
他に2つ2200μFのコンデンサーが付いているのだが、
それには、特に異常が見られない。
実は、
2200μFのコンデンサは
3つ付いているのだが、
膨らんでいる物だけが、
『16V』 になっていて若干小ぶり。
他の2つは 『25V』 だ。
コンデンサ交換の場合、
容量さえ合っていれば、
電圧と耐温度は下位互換が出来るらしいので、
(電圧は10%未満で使用すると寿命が極端に短くなるらしい)
とりあえず、
2200μFの25Vを3個購入。
どうせなら、
この際、全部取り替えてしまおうと計画。
さて、
早速、コンデンサーを外すのだが、
今回は、
某100円ショップにて、
『半田吸い取り器』 を購入してみた。
価格は210円。
通常の工具だと、
1000円~3000円と、やや高め。
ちょっと使いたい程度なので、コレで十分。
但し、
購入直後の状態で、
先端のテフロンぽい樹脂部品が刺さる部分に、
既に割れが発生していた・・・・。
まぁ、値段が値段なので、
とりあえず、
内径φ10のアルミの輪で補強。
さらに、
この、白い部分、
すぐに駄目になるとの情報も入手したので、
アルミで、ヒートシンク付きの物を、
『スペア用に製作。』
とりあえず、
コンデンサが外れれば良いので、
コレで作業を始める。
コツとしては、
半田吸い取り器の場合、
半田の量が少ないと、上手く吸い込めないので、
少し、半田を足して、こんもりした所を・・・・
「ズバッ」 と 吸い取ると、
案外上手くいく。
脱線したので、本題に戻る。
これが、購入したコンデンサ。
元々、付いている物より若干長いが、
干渉は無いので問題ないと思う・・・。
外したコンデンサと見比べると、
長さが倍くらい違うな。
ここで、
外してみて気が付いたのだが、
膨らんでいなかったコンデンサも、
足の方から液漏れをしていたらしく・・・・
やはり、
全部交換で正解だったようだ。
10分程の作業で、
なんとか、無事交換終了。
そびえ立ってるねぇ・・・・。
まぁ、一応 『ニチコン』 なので、
耐久性は問題ないだろう。
で、
問題の『ハム音』はというと・・・・
若干の唸りは有るものの、
PCファンの方が、うるさいレベル。
これで、
コンデンサが原因だった事が判明。
さらに、
実際に音を鳴らしてみた。
修理前との音の違いは特に分からなかったが、
性能上は問題なく使用できているようだ。
少し時間を置いて。
軽くエージングを終えた所で、
再度、 『ハム音』 を確認したが、
ほぼ、 『無音』 になっていた。
大した手間も掛からず、
修理出来るなら、もっと早めにやっても良かったかな?