斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

721系8次車の車内の違い

2010年08月23日 21時57分33秒 | 鉄道
 2003年、快速「エアポート」の編成内容変更(uシート車の全室化など)に伴い、721系の中間車が新製投入されましたが、これらは
 8次車
 にあたります。8次車は大きく分けてuシート車と一般座席車の2つに分けられますが、実は一般座席車は更に2つに分けられます。今回は一般座席車についてレポートします。


 写真は8次車の
 モハ721-5202
 です。8次車の最大のポイントは戸袋窓が無い事ですね・・・。


 8次車の一般座席車で大多数を占める車内のタイプが上の写真のものです。つまり、
 デッキなし
 タイプです。721系の7次車まではデッキ付きでしたが、8次車は731系の技術を応用してデッキなしというタイプになりました。簡単にいえば、731系のセミクロスシート版とも言えましょう。
 これらはモハ721形5100番台、モハ721形5200番台、サハ721形4100番台、サハ721形5100番台が該当します。


 8次車は従来の721系とは異なり、ドア付近に横向きシートを設置した
 セミクロスシート
 になっているのがポイントです。クロスシートは転換クロスシートを採用していますが、シートが従来のものから変わっていて、JR西日本223系で採用されたタイプに近いものになっています。


 デッキなしのドア部です。ドアは731系と同じく黄色で塗られていて、ドア上部には車内案内表示器が付いています。更に寒冷地対策としてドアの横にはヒーターが付いています。明らかに731系とほぼ同じスタイルですね。


 8次車のもう一つのタイプは
 モハ721-5001
 にあります。モハ721-5001はF-5001編成に組み込まれているのですが、これは編成組み換えで余剰となった先頭車2両と編成を組むために新製された電動車です。


 モハ721-5001の車内です。写真から見ての通り、モハ721-5001は8次車ながら
 デッキあり
 になっているのです。デッキありのタイプはモハ721-5001の1両のみで、既にデッキなしタイプが主流になっているのにこの車両のみデッキが付いているのが不思議ですね・・・。ただ、F-5001編成は3両編成であり、各路線で使用される事を考慮してデッキを付けたのだと思われます。
 尚、車内の座席配置デッキなしタイプとほぼ同じです。


 デッキありタイプの横向きシートです。横向きシートはデッキなしタイプと同じく、ドアの横に設けられています。シートの形状も全く同じ、そして仕切りも同じです・・・。


 デッキ付近です。車内案内表示器がデッキへの出入口の上に設けられています。デッキなしタイプはドア上なので明らかに違いがありますね。でも、よく見てみると、モハ721-5001はuシート車を一般座席車にしたような感じになっています。
 因みにデッキの有無でドアの半自動機能の有無にも違いがあります。つまり、デッキなしタイプはドア横にドア開閉ボタンがあり、デッキありタイプはドア横にドア開閉ボタンがありません。

 同じ8次車の一般車でありながら車内に2タイプがあるとは意外でした・・・。でも、札幌都市圏では混雑の激化からデッキなしの方向で動いていることは事実です。

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