
6月25・26日、門司港~長崎・佐世保間において485系国鉄色編成による
「かもめ」「みどり」
が運転されました。これはあのブルートレインの復活運転で賑わせたJR九州旅行が企画したイベント列車です。そんな列車に乗車してきましたのでその時の様子をレポートします。
ツアーでは大きく分けて「かもめ」の片道乗車、「みどり」の片道乗車などの6つのコースが用意されていたのですが、私は乗車するとすぐに決めていたものの、どれにしようかと迷っていました。色々考えた結果、「かもめ」の長崎→門司港のコースを選択しました。理由は5両編成のDk32編成が未乗車&未撮影であった事、併結が見られる事、行程上のためでした。


「かもめ」
は5両編成のDk32編成が充当されていました。Dk32編成は元々きりしま塗色の3両編成でしたが、定期運用離脱を前にした2010年に国鉄色に塗り替えられました。その後、増結用の中間2両も国鉄色に塗り替えられ、5両編成が出来上がりました。編成はクハ481-256+モハ484-298+モハ485-196+モハ484-206+クモハ485-5です。この編成は国鉄色への塗り替えにあたって前面の飾り帯が復活しています。クハ481-256は貫通扉が既に閉鎖されていますが、それでもレールが復元されていました。


「みどり」
は3両編成のDo2編成が充当されていました。Do2編成は元々ハウステンボス塗色で、2000年のミレニアム記念で国鉄色に戻され、11年もこのままで活躍していました。そもそも、当初は3~4年の予定だったのが11年もこの姿のままで走ったという事は国鉄色の人気の高さが伺えます。しかし、レッドエクスプレス塗色化に合わせて飾り帯が撤去されましたが、復活することはありませんでした。編成はクハ481-230+モハ484-328+クモハ485-102です。
因みにこの編成はハウステンボス時代、国鉄色への復元後にそれぞれ1回ずつ乗車している編成でもあります。

「かもめ」は長崎を
11時04分
に出発しますが、駅の案内表示にはきちんと表示されていました。しかも、種別は特急でした。でも、あくまでも団体列車であるので、注意の旨があとから表示されていました。
乗車の受け付けは9時45分に改札口で行われ、その時に座席指定券などを受け取りました。入線シーンや撮影などを考慮して早めに受付時間を設定したのはさすがでした・・・。因みに入線時間は10時20分ごろで、1番ホームでした。



10時40分頃にドアが開いたので、列車に乗り込みます。指定されたのは
3号車5番D席
でした。つまり、中間のモハ485-196でした。ブルトレの時は大盛況と聞いていたので、今回も盛況なのだろうかと思ったら、私が乗った3号車はなんと約30%ほどしか乗っていませんでした。筒抜けしたほどのガラガラでした。なので、隣の席は空席のままで、のんびりする事が出来ました。尚、5D席は柱部分がかからないので車窓を眺めるのは絶好な席でしたが、柱のかかる席に座っていた一部の方は空席へ席を移動していました。
座席指定券は通常のマルス券ではなく、紙で書いたものでしたが、識別のために首にかけるという形でした。座席指定券の隣には運転手用時刻表が写っていますが、希望者に対して運転手用時刻表を購入する事が出来ていて、私は乗車した長崎→門司港のみ購入しました(3000円)。その時刻表は乗車中の時刻確認に使いました。

諫早を出ると、
弁当
の配布がありました。弁当はかもめ特製の弁当で、長崎の弁当業者が作ったものだそうです。幕内弁当のような感じですが、おいしく頂きました。

「かもめ」では単線区間の長崎→肥前山口間では列車交換や退避などのために結構多くの駅に停車しています。停車した駅は浦上、三川信号場、喜々津、諫早、小江、土井崎信号場、多良、肥前飯田、肥前鹿島です。中では浦上と諫早は実際の列車をイメージするために停車してはすぐに出発しています。そこまで演出するとは思いませんでした・・・。
これらの停車駅のうち
肥前飯田
ではミニ撮影会も行われました。この駅は普通列車と交換するために14分間停車したのですが、その14分間がミニ撮影会をするにはちょうどいいと判断したのでしょう・・・。







13時05分に肥前山口に到着し、いよいよメインイベントの
連結作業
が行われました。先に到着していた「かもめ」に対して後から到着した「みどり」が連結されるシーンです。肥前山口といえば特急列車の分割併合が終日に渡って行われるとして有名でしたが、九州新幹線全線開業に伴うダイヤ改正で廃止されてしまったので、今回はそのリメイクにあたりますね。485系は電気連結器が無いので、連結した後、ホースをつなげる作業も行われていました。これは昔から見られるものですが、今になってはすっかり減ってしまいましたね・・・。
因みに肥前山口での分割併結は完全に無くなったわけではなく、普通列車の分割併合作業が1日上下各1本ずつ残っています。

肥前山口から8両編成となり、複線を快走することになりますが、佐賀では後続のかもめに抜かされるために10分停車。更に何と今年3月に開業した
新鳥栖
も停車しました。新鳥栖は特急列車の全てが停車するので、それに習ったのかもしれませんね・・・。
その後、鳥栖で1分半停車し、鹿児島本線に入ります。鹿児島本線では春日~南福岡間で大蔵線を通って南福岡で少々停車した以外はほぼ快走でした。博多到着目前で記念乗車券の配布がありました。

14時29分定刻に
博多
に到着しました。ここで乗客の一部が下車しましたが、5分停車だったので、ミニ撮影会状態でした。とはいえ、博多に485系が乗り入れるのは珍しいので、比較的賑わっていました。
博多を出た後、退避などで結構多くの駅に停車し、ちょっとノロノロな状態でした。停車駅は千早(退避)、赤間、折尾(退避)、黒崎、戸畑、西小倉、小倉、門司でした。千早や折尾や黒崎などはわかるのですが、何で赤間、戸畑、西小倉で停車したのか理解に苦しみましたが・・・(信号なのかな・・・)。

そして、16時12分に終点の
門司港
に到着しました。長崎から5時間8分かけて走り抜いた事になります。最初は台風による大雨などで定時運行出来るか心配でしたが、なんとなく無事で何よりでした。


485系はその後、
九州鉄道記念館
の側へ移動し、記念撮影会が行われました。記念撮影会とは聞こえがいいのですが、狭い敷地の九州鉄道記念館だけに撮影場所が併結部分だけと非常に限られていました(列車全体の撮影は不可)。でも、撮影会ならでの分割併合の実演が行われ、3回ほど繰り返していました。併結部分に近いスペースはイベント参加者のみ立ち入りが許されていましたが、他にも駐車場や遠目ながら門司港駅のホームからでも眺める事が出来ました。ちょっとビックリしたのは門司港駅のホームから撮影した下の写真です。移動禁止の旗が掲げられていました。イベントによる実演とはいえ、実際の作業そのままでした。私としては門司港駅側の方がスリルあるのですが、ほとんどの方は記念館側からで、門司港駅側から観察&撮影したのは私を含め2名だけでした・・・。



今回のイベントをもってDo2編成が
引退
する予定だそうです。Do2編成はミレニアム記念で国鉄色に塗り替えられ、そのままで活躍していましたが、ついにここで力尽きる事になってしまいました。そこで、イベントの最後ではクハ481-230の前面の愛称表示がありがとう485系のオリジナルのものに変更されていました(これまでは「みどり」表示)。これは運転手が作成したものだそうで、有明、にちりん、かもめ、みどりの全てを融合した凄いものになっています。中の写真は定期運用があった頃の撮影です。この時は「にちりん」に充当されていました。
Do2編成が引退するということは、485系8両編成での走行や肥前山口での分割併合も今回限りということですね・・・。
今回のありがとう485系イベントは濃い内容でしたが、JR九州旅行の企画力も凄いですね・・・。尚、Dk32編成は今後もイベント用とて残されるの事で、どんな展開になるのか楽しみなところです。
「かもめ」「みどり」
が運転されました。これはあのブルートレインの復活運転で賑わせたJR九州旅行が企画したイベント列車です。そんな列車に乗車してきましたのでその時の様子をレポートします。
ツアーでは大きく分けて「かもめ」の片道乗車、「みどり」の片道乗車などの6つのコースが用意されていたのですが、私は乗車するとすぐに決めていたものの、どれにしようかと迷っていました。色々考えた結果、「かもめ」の長崎→門司港のコースを選択しました。理由は5両編成のDk32編成が未乗車&未撮影であった事、併結が見られる事、行程上のためでした。


「かもめ」
は5両編成のDk32編成が充当されていました。Dk32編成は元々きりしま塗色の3両編成でしたが、定期運用離脱を前にした2010年に国鉄色に塗り替えられました。その後、増結用の中間2両も国鉄色に塗り替えられ、5両編成が出来上がりました。編成はクハ481-256+モハ484-298+モハ485-196+モハ484-206+クモハ485-5です。この編成は国鉄色への塗り替えにあたって前面の飾り帯が復活しています。クハ481-256は貫通扉が既に閉鎖されていますが、それでもレールが復元されていました。


「みどり」
は3両編成のDo2編成が充当されていました。Do2編成は元々ハウステンボス塗色で、2000年のミレニアム記念で国鉄色に戻され、11年もこのままで活躍していました。そもそも、当初は3~4年の予定だったのが11年もこの姿のままで走ったという事は国鉄色の人気の高さが伺えます。しかし、レッドエクスプレス塗色化に合わせて飾り帯が撤去されましたが、復活することはありませんでした。編成はクハ481-230+モハ484-328+クモハ485-102です。
因みにこの編成はハウステンボス時代、国鉄色への復元後にそれぞれ1回ずつ乗車している編成でもあります。

「かもめ」は長崎を
11時04分
に出発しますが、駅の案内表示にはきちんと表示されていました。しかも、種別は特急でした。でも、あくまでも団体列車であるので、注意の旨があとから表示されていました。
乗車の受け付けは9時45分に改札口で行われ、その時に座席指定券などを受け取りました。入線シーンや撮影などを考慮して早めに受付時間を設定したのはさすがでした・・・。因みに入線時間は10時20分ごろで、1番ホームでした。



10時40分頃にドアが開いたので、列車に乗り込みます。指定されたのは
3号車5番D席
でした。つまり、中間のモハ485-196でした。ブルトレの時は大盛況と聞いていたので、今回も盛況なのだろうかと思ったら、私が乗った3号車はなんと約30%ほどしか乗っていませんでした。筒抜けしたほどのガラガラでした。なので、隣の席は空席のままで、のんびりする事が出来ました。尚、5D席は柱部分がかからないので車窓を眺めるのは絶好な席でしたが、柱のかかる席に座っていた一部の方は空席へ席を移動していました。
座席指定券は通常のマルス券ではなく、紙で書いたものでしたが、識別のために首にかけるという形でした。座席指定券の隣には運転手用時刻表が写っていますが、希望者に対して運転手用時刻表を購入する事が出来ていて、私は乗車した長崎→門司港のみ購入しました(3000円)。その時刻表は乗車中の時刻確認に使いました。

諫早を出ると、
弁当
の配布がありました。弁当はかもめ特製の弁当で、長崎の弁当業者が作ったものだそうです。幕内弁当のような感じですが、おいしく頂きました。

「かもめ」では単線区間の長崎→肥前山口間では列車交換や退避などのために結構多くの駅に停車しています。停車した駅は浦上、三川信号場、喜々津、諫早、小江、土井崎信号場、多良、肥前飯田、肥前鹿島です。中では浦上と諫早は実際の列車をイメージするために停車してはすぐに出発しています。そこまで演出するとは思いませんでした・・・。
これらの停車駅のうち
肥前飯田
ではミニ撮影会も行われました。この駅は普通列車と交換するために14分間停車したのですが、その14分間がミニ撮影会をするにはちょうどいいと判断したのでしょう・・・。







13時05分に肥前山口に到着し、いよいよメインイベントの
連結作業
が行われました。先に到着していた「かもめ」に対して後から到着した「みどり」が連結されるシーンです。肥前山口といえば特急列車の分割併合が終日に渡って行われるとして有名でしたが、九州新幹線全線開業に伴うダイヤ改正で廃止されてしまったので、今回はそのリメイクにあたりますね。485系は電気連結器が無いので、連結した後、ホースをつなげる作業も行われていました。これは昔から見られるものですが、今になってはすっかり減ってしまいましたね・・・。
因みに肥前山口での分割併結は完全に無くなったわけではなく、普通列車の分割併合作業が1日上下各1本ずつ残っています。

肥前山口から8両編成となり、複線を快走することになりますが、佐賀では後続のかもめに抜かされるために10分停車。更に何と今年3月に開業した
新鳥栖
も停車しました。新鳥栖は特急列車の全てが停車するので、それに習ったのかもしれませんね・・・。
その後、鳥栖で1分半停車し、鹿児島本線に入ります。鹿児島本線では春日~南福岡間で大蔵線を通って南福岡で少々停車した以外はほぼ快走でした。博多到着目前で記念乗車券の配布がありました。

14時29分定刻に
博多
に到着しました。ここで乗客の一部が下車しましたが、5分停車だったので、ミニ撮影会状態でした。とはいえ、博多に485系が乗り入れるのは珍しいので、比較的賑わっていました。
博多を出た後、退避などで結構多くの駅に停車し、ちょっとノロノロな状態でした。停車駅は千早(退避)、赤間、折尾(退避)、黒崎、戸畑、西小倉、小倉、門司でした。千早や折尾や黒崎などはわかるのですが、何で赤間、戸畑、西小倉で停車したのか理解に苦しみましたが・・・(信号なのかな・・・)。

そして、16時12分に終点の
門司港
に到着しました。長崎から5時間8分かけて走り抜いた事になります。最初は台風による大雨などで定時運行出来るか心配でしたが、なんとなく無事で何よりでした。


485系はその後、
九州鉄道記念館
の側へ移動し、記念撮影会が行われました。記念撮影会とは聞こえがいいのですが、狭い敷地の九州鉄道記念館だけに撮影場所が併結部分だけと非常に限られていました(列車全体の撮影は不可)。でも、撮影会ならでの分割併合の実演が行われ、3回ほど繰り返していました。併結部分に近いスペースはイベント参加者のみ立ち入りが許されていましたが、他にも駐車場や遠目ながら門司港駅のホームからでも眺める事が出来ました。ちょっとビックリしたのは門司港駅のホームから撮影した下の写真です。移動禁止の旗が掲げられていました。イベントによる実演とはいえ、実際の作業そのままでした。私としては門司港駅側の方がスリルあるのですが、ほとんどの方は記念館側からで、門司港駅側から観察&撮影したのは私を含め2名だけでした・・・。



今回のイベントをもってDo2編成が
引退
する予定だそうです。Do2編成はミレニアム記念で国鉄色に塗り替えられ、そのままで活躍していましたが、ついにここで力尽きる事になってしまいました。そこで、イベントの最後ではクハ481-230の前面の愛称表示がありがとう485系のオリジナルのものに変更されていました(これまでは「みどり」表示)。これは運転手が作成したものだそうで、有明、にちりん、かもめ、みどりの全てを融合した凄いものになっています。中の写真は定期運用があった頃の撮影です。この時は「にちりん」に充当されていました。
Do2編成が引退するということは、485系8両編成での走行や肥前山口での分割併合も今回限りということですね・・・。
今回のありがとう485系イベントは濃い内容でしたが、JR九州旅行の企画力も凄いですね・・・。尚、Dk32編成は今後もイベント用とて残されるの事で、どんな展開になるのか楽しみなところです。
今ではどうなっているでしょうか。
コメントありがとうございます。
日曜日の午後に超満員というのも今になって想像できない現象ですね。30年前というと、長編成が当たり前でしたので、まさに時代の違いを感じさせますね。