北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

配食サービスは灰色?

2009-02-12 | Weblog
これは、デンマークにおける配食サービスであーる。

これを見て、思わず、デンマークの配食サービスははいしょく(灰色)!
なんて、言わないでください。

なかなか、よい!

というのは、食べると想像以上においしいし、栄養バランスもきちんと考えてある。
何よりも、800円前後と安いのがうれしい。

透明のカバーを外しているが、この透明紙でピッタリと蓋をするわけである。

1色ずつではなく、3食くらいずつまとめて届けて、冷蔵庫に入れておくのだ。

自分で温めることができる人は自分で、できない人はホームヘルパーがやっていて電子レンジで温めて、お皿に入れてくれる。
合理的にできているというか、食文化が違うというか、、、、
日本では幕の内弁当風に、最低5品くらいは作らなくちゃいけない。
彩りも考えるよね?

デンマークのコムーネ(市町村)は、2007年1月より人口5万人規模に整えられたが、人口5万人前後のSOコムーネでは大きなセントラル・キッチンを持っていた、毎日1000食以上を提供できる体制を整えている。

週に換算すれば、毎週7000食のこうしたパックを届け、3500食のデザートや副菜を提供している。
種類は多くて、20種類以上は用意している。

写真は、ポークの煮物に、ジャガイモ、赤キャベツの酢漬けである。
牛のシチューや鮭のソテーなどもある。

なんしろ、この3区画に、1区画1品だから、合理的極まりない。

しかし同時に、自宅に食事を届けることも重要だが、家から出てみんなと一緒に食事をして「社会的時間」を楽しむことも大事である。

そういう意味で、デンマークの高齢者住宅の半分のサイトにはアクティビティハウスが横にあって、そこにはもちろんレストランもあって、自宅からの人も高齢者住宅に住む人もいっしょになって食事している。

もち、昼からワインは欠かせない。

虚弱なお年寄りたちはそれなりに固まって、食べている場合が多い。
お世話大好きおばさんが一緒に食事していたりする。

そして、アクティビティハウスのレストランで温かい食事を昼間とると夜は例のオープンサンド(Smoer Broed)である。
また、夜のためにと、レストランで温かい食事を買っていく人もいる。

食さまざま、色さまざま。
でも、日本の配食サービスは、こうはいかんよねえ。



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