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オリンピック閉幕で考えたこと

2021-08-09 21:51:42 | 日記

東京オリンピックが閉幕しましたね。

2週間があっという間でした。

 

選手とコーチや家族などが積み重ねた膨大な日々。

そして、その方々の続く未来。

その間にある、オリンピックという特別でわずかな時間のなかで、テレビ越しに感情移入し、応援し、楽しませていただきました。

ありがとうございました。

 

また、自国開催とコロナ禍という特殊な環境のなか、日本の選手は負荷のかかる日々を過ごされたことと思います。

お疲れ様でした。

 

さて、オリンピックが終わり、日本の各競技団体への国からのサポートは、厳しくなることが予測されます。

各競技団体は、選手育成とファン層拡大のために、独自のマーケット戦略が必要になるのでしょうね。

生き残りをかけた各競技団体の頑張りを応援したいと思うとともに、今後どのようなアイデアが出され、取り組みがなされていくかについては、とても興味があります。

 

TOKYO2020で培った、世界と競えるレベルを次につなげるために、国の援助に頼らない競技団体ごとの創意工夫を期待してしまうのは私だけでしょうか。

 

 

また、からだに関わる仕事をしているものとして、興味を持っているのがジェンダーについてです。
実はいま、一緒に勉強しているメンバーと「性の多様性とスポーツのあり方」について調べています。

TOKYO2020ではジェンダーに関する、いろいろな動きがありました。

 

法律上の性別・生物学的性・性自認・性的指向・性表現これらの組み合わせは多様。

 

さらに、国連によると、医学的にDSD(性分化疾患)と呼ばれる状態で生まれてくる割合は世界人口の1.7%にあたるそうで、そこには両性の生殖器・生殖腺・染色体・ホルモンの分泌状態の組み合わせによって30~60とも言われるパターンがあるそうです。

 

このような場合、法律上の性別も性自認も「女性」であっても、ホルモンの分泌状態によって、世界的なスポーツ大会では参加種目の制限がかかる場合があります。

 

特に注視されるのは筋・骨格系に作用するテストステロン値です。

ただし、DSDの女性の中にはテストステロンの分泌量が多くとも、それに反応しないタイプが一番多いとのことで、その分泌量だけで線引きすることの難しさがあります。

 

2018年、国際陸上競技連盟は、テストステロン基準値が多い女子選手が400メートルから1マイルの種目に参加する場合は、薬などでこれを人為的に下げることとした規則を発表しました。

 

2016年リオデジャネイロオリンピックなどで金メダルを獲得した南アフリカのキャスター・セメンヤ選手は、この規定を不服としてスポーツ仲裁裁判所に提訴しましたが、認められず参加資格を失っています。

 

一方、ナミビアのクリスティン・エムボマ選手とベアトリス・マシリンギ選手はこの規則に抵触しない200メートルで今回のオリンピックに出場し、二人とも決勝進出を果たし、エムボマ選手は銀メダルを獲得しました。

 

さらに、今回のオリンピックでは、五輪史上初めて、男性から女性へ性別変更を公表したニュージーランドのローレル・ハバード選手が重量挙げに出場しました。

 

オリンピックを筆頭とした国際的な競技においては、ジェンダーに関するルールは過渡期にあるのでしょうね。

 

それに合わせ、ジェンダーに関する個々人の意識も変化すべき時にきていると感じます。

 

TOKYO2020の基本コンセプトは

「全員が自己ベスト」・「多様性と調和」・「未来への継承」

この3つ。

 

多様性の尊重は次のパリ大会でも重要なコンセプトとなるでしょう。

 

多様性を尊重しつつ、選手間が納得できる公平なルール、観戦するものが不確定要素にワクワクできる面白さ、これらを兼ね備えたスポーツのあり方は、大きな変革期にきているのかもしれません。

 

これからの、スポーツの変遷には興味が尽きません。

 

8月24日から始まるパラリンピックも楽しみに応援したいと思っています。

多様性という観点からも、パラリンピックはとても興味深いですね。

 

ここでは、どんな物語が繰り広げられるのでしょうか。

選手のみなさまがベストを尽くせますように!

 

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