YA Pilates&Fitness 西荻窪のピラティススタジオ

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「あなたが想像し創造する医療」聴講

2019-12-02 22:11:15 | 日記

11月29日(金)夜
 

川尻隆氏による講演会

「あなたが想像し創造する医療」
~これからの健康で幸せな未来を支えるあなたへ~

を聴きに出かけました。

 

会場は帝京大学八王子キャンパス。
クリスマスツリーがライトアップされていました^^

 

昨年12月に受講した「動作学フェーズゼロ」セミナーの本質部分の再確認もできましたし、川尻さんの本音満載の密度濃いお話から、からだ・物事の捉え方・人との関係性などなど、視野広く考えるためのたくさんのヒントを得ることができました。

 

心がふるえることをやる!

とおっしゃる川尻さん 

ミクロのスペシャリストである医者と、マクロのスペシャリストであるコメディカル(医療従事者)が協力関係にある医療現場のモデルケースを作り広めることを始めている。

リサーチデザイン(問題解決の技法・思考法)が難しく、ニーズが理解されにくいために、なかなかお金が集まりにくい、マクロな視点のBio Psycho Social Modelの研究およびテクノロジー開発に資金を提供する財団を作りたい。

最終的には、日本の医療国家試験にマクロな視点の内容を加えたい。 

と今後ついて述べていました。

 

感動!

 

毎回更新を心待ちにしている、川尻さんの下記2つのブログ、おすすめですよ〜!

「川尻先生!ホリスティックヘルスって何ですか?」

「動作学フェーズゼロ」

 

 

以下、講演会の私的な備忘メモです。

 

  • 創発的現象
     

音楽の和音のように、それが同時に存在し相互に関係性を持つことで、新しい価値が創出される。

ドミソ…という音一つ一つが連なり重なることで、無限に関係性を深め新しい価値が生まれる。

 

人のからだも同じ。

例として

口から入った食べ物が消化される順番は、誰もが直線的な過程(…胃〜十二指腸〜小腸…)。

しかしながら、消化・吸収・代謝となると、とても創発的。

このどちらの視点もからだを理解するためには必要不可欠。

 

からだは「素晴らしく!複雑」である。
 

 

  •  BPSモデル(Bio Psycho Social Model):生物・心理・社会モデル。
     

 心理的(メンタルヘルス・感情・情念・期待…)

生物的(年齢・性別・生理的反応・組織の状態…)

社会的(人間関係・社会保障・社会経済…)

この3要素が同時に同じだけ、からだに影響を与える。

 

全ての変化は「脳のネットワーク」=ニューロン・ネットワークの変化であり、3要素が同じだけインパクトを与える。

 

 

  •  動作学
     

動的平衡・知覚行為循環・適応の3つの柱

 

構造と環境つなぐのが「行為」

「運動」(関節の動きなど。部位で行われる)→「動作」(運動の組み合わせ。全身で行われる)→「行為」(目的がある動作の繋がり。社会・環境のなかで行われる)

 

動的平衡

電子が常に回っているように世の中で止まっているものはない。
動き変化するのが命

しかしながら、止まっているようにからだについて勉強してきている。
例:姿勢・血液検査の捉え方
これらについても、今後は動的変化を評価する必要性がある。

 

知覚行為循環

外部環境があって命が存在する。そこにはイーブンな循環があるだけ。

ひとは環境のなかで「インプットプロセスアウトプット」している。

脳は情報(インプット)がないと何もしない。

情報を解釈(インプットプロセス)した結果が、感情・疲労・痛みなどのアウトプットとして現れる。

感情はアウトプットなので、それをポジティブシンキングやアファメーション(肯定的な宣言)で変えようとしても、ひとにより結果はまちまち。

本質的にアプローチするにはインプットから

 

人は生きている間ずっと「インプット・プロセス・アウトプット」している。

 

適応

「インプット・プロセス・アウトプット」の循環の中で、まず神経系が「適応」する→機能が変化する→構造が変化する(構造は最終プロダクト)

この逆方向はない。

(構造を変えるにはインプットを変える必要がある)

どんな構造でも、脳が制御していたら問題なく動かせる。

手術などで構造を変えることで、制御しやすくなれば良いが、そうでない場合は…

 

動作学は研究と臨床の架け橋、マイルストーン

脳神経科学・生理心理学・身体性システム科学・疼痛学などの研究による知識が、ひとにベネフィットをもたらす臨床と乖離している。
そこにマクロな全体的視点が必要。

動的な環境の中で変化することを研究する動作学が、研究知識を補完代替医療として多くの人に貢献できるようにする架け橋となる。

 

 

  • 人のからだを仕事にするときのマインドセット
     

正解・正義・悪、全ての事象は相対的で、全て主観的である(時間や空間も)

唯一の正しいはない。

時間場所が変わると正しいも変わる

正しいとは、自分が同意したことである。

正しいことを探すことをやめる

見方を変える

無知なのかと疑う

 

では、どうしたら良いのか

感性

知識

経験

 

方向性を決めるのは感性

 

若い人は感性が占める割合が大きい

歳と共に知識と経験が大きくなる代わりに、常識の中で動いてしまう。

 

常識・当たり前ということは自由を制限し主観的で偏見的。

感性の方向性に向かうためのツールが知識経験

 

心が囁く方向、感性が指し示す方向に素直に進む。

 

進化する。

システムは進んでいて、より良いシステムで生まれてきている。
若い人の感性の方向に世界は進む。

若い人に知識経験を与える。

進む方向は若い人の感性。

 

失敗を自由にできる環境。

失敗をしてもあなたの価値は変わらない。

安全・安心を感じることができたら創造・生産的なのが人間!
ハッピーはハッピーの上にしか乗らない!

自分の肯定できることを進む。

自分の感性を信じて丁寧に日々進む。

 

他人と違う意見を正解不正解ではなく、素晴らしいと受け入れ、自分を肯定する。

 

違う人がいっぱいいるチームをつくる

 

 

  •  参考語録

 ロリマー・モーズリー氏(オーストラリアの理学療法士で痛みの権威)

「シンプルであることは学びのためにはとても重要ですが、実際に起こっていることは素晴らしく複雑であることを忘れてはいけません」

 

 

ニール・ドナルド・ウォルシュ(アメリカの著作家)

“「正しい」というのは自分が同意したことを指す言葉。自分が理解できないことは、初めから「間違っている」と感じる”

 

コヴァル・ノア・ハラリ(イスラエルの歴史学者)

“最大の科学的発見は無知の発見であった”

 

新井宏治(ノーベル物理学賞にもつながる重力波を初検出した装置「LIGO」に参加している研究者)

“相対性理論の綻びが見つかったら一番テンションが上がりますね”

 

ゲーテ

“人が旅をするのは目的地に到着するためではなく旅をするためである”

 

Think out of the box.

既存の考えに囚われずに考える

 

Albert Einstein

“Imagination is more important than knowledge. ”

 

Steve Jobs

“Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.”

 

Mark Zuckerberg

“The greatest successes come from having the freedom to fail,”

 

 

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