カナダ旅記-92

2月23日／パノラマ。





もうじき3:00という頃になって、いよいよ今日のラストラン、つまり
この旅における正真正銘のラストランについて考え始める。
とうとうそういう時刻になってしまったか…。
この山を、このメンバーで、いつまでも滑っていたいな。誰もがそう
思うが、時間は誰にも止められない。

ベースから伸びる「Mile 1 Express」というクワッドリフトの降り場
あたりで、カオルくんから提案がある。

カオル：「Mile 1」沿いの気持ちよさそうな整地コース「Show Off」、
このコースをかっ飛ばして、全員での滑走はラストにしよう。
あとは、もう1本滑る、おみやげ屋さんを見るなど、選択制にしま～す♪

一同：了解で～す。

カオル：オッケ～イ♪　それじゃあ先頭は…、考えるまでもないね。
元祖・整地番長のパパちゃん！　さぁ、いっちゃってくださ～いっ！

カオルくんの発声を合図にパパちゃん、スタート！
鮮やかな黄色のジャケットを着た背中が、みるみる小さくなる。
うひょ～、パパちゃん、はえ～～～！

「さすがは整地番長！」と、みんなで唸る。が、我らは負けず嫌いの
集団であるので、パパちゃんを追って次々にロケットスタートを切る。
背後に迫るやん様やもりりんの気配を感じつつも、パパちゃん意地の
滑りで1番ゴール。おめでとうございます。さすがでした。


そして、
パパちゃんをはじめとする男子～ズと没落貴族3名は、もう1本滑走。
（この時間を利用して、ケッコンを決めたやん様宛てに、カオルくん
　からのスペシャルメッセージ映像が撮影されたんだけど、もちろん
　やん様はそのことを知らない。こういう極秘計画、なんかいいね）


もんち・やん様・やおりにとっては、2週間にわたったカナダ大滑走
のグランドフィナーレとなる1本でもある。
1ターン、1ターン、大事に滑る。

ゴールでは、またも1番ゴールのパパちゃんとハイタッチ。お疲れ～♪
あとから到着のみんなとも、次々にハイタッチ。お疲れ～♪
「もう1本」を滑らずにいたみんなともハイタッチ。お疲れ～♪


ハイタッチ。お疲れ～♪


ハイタッチ。お疲れ～♪


ハイタッチ。

お疲れ～♪

ハイタッチ。

お疲れ～♪

ぎゅっと握手。

お疲れ～♪

ぎち～っとハグ。

お疲れ～♪

………

……


あ～ぁ～、終わっちゃったね～～～～。




全日程を滑り切った満足感と、
全日程を滑り終えてしまった寂しさ。

いろいろな気持ちがまぜこぜになって、
なんとも言えない空気が一同を包む。


でも、やっぱり、みんな笑顔。

お陽さまが、そんなみんなの笑顔を照らす。

でも、笑顔の中にも、瞳にうっすら光るものを浮かべる人もある。


あたし？ ううん。今年はあたしじゃないよ。


あたしは ただただ、



感…無量っ。明日、日本へ帰ります！（ヒライ語録）



笑って笑って、みんなで大満足の記念撮影会をしようよ。

そんでバスに戻ったら、乾杯のビールね～♪



先乗り組で。2週間 滑り切って「う～ Want you！」



パパちゃんを囲む美女集団



もりりんの淡い恋心がはかなく散った瞬間



泣いてなんかないやいっ。みんな大満足、笑顔、笑顔♪



コラボ旅記　カオルブログ『孤高のハダカの王様』
「その時ガイドは……!?」連載はすでに終了しています。
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