弟よ。

Obese people can't stop eating
tons of greasy high calorie meals.
おデブは脂っぽくて高カロリーの山盛りの食事を止められない。

【word】
obese
＝used by doctors, very fat in a way that is unhealthy.(＝overwight)
tons of
＝lots of something. (ton = 2000 pouns or 907.2kg）



「……はい、
　えぇ、はい、そうなんですよ。すみません。
　……はい、ありがとうございます。すみません。
　……はい、すみません。ありがとうございます」


お礼だか謝罪だかよくわからないトークで
弟が、職場に連絡をしています。


腰痛のため欠勤。



腰痛。



それは明らかに、体重が原因です。



おデブ（110kg超級）だからなぁ…。



子供の頃から太ってました。

小学１年生のときに、片道30分かかる毎日の通学で、
自重に耐えられなくなったカカトが、
疲労骨折（しかも両足）したことがありました。

小学３年生のときには自転車でコケて、「おっとっと…」と
手をついた拍子に、自重に耐えられなかった腕の骨が、
手首のちょい上あたりで尺骨・トウ骨ともに折れました。





早くに他界した祖父が太っていたらしく、隔世遺伝もあるらしい。
そう考えると、ある程度デブっちょなのは仕方ないんだろうけど、
それでも弟を見ていると、遺伝であろうがなかろうが、
やっぱり太った人は、いかにも太りそうな食べ物が好きなのね。
と思います。

無意識のうちに、身体がそういう食生活へ向かうんでしょうな。


食の嗜好は、揚げ物とか丼物などのガッツリ系、
パンチのきいたグレイビーな肉料理なども嬉しいようです。
飲料では、コークやペプシなどの加糖炭酸はマストアイテム。
運動嫌いなのにスポーツ飲料は大好きで、結局糖分の過剰摂取。

帰宅して、
夕飯が湯豆腐だったりすると、めちゃめちゃ浮かない表情です。
ハンバーグや生姜焼きなど、肉っけのある香りが玄関まで漂っていると、
「やったー！ 肉のにおいだ～っ」
と、歓喜のおたけびです。

「ちょっと食べる」という食事風景も見たことがない。
食べるときはいつだって一人で大皿料理。





「今日は外科に行くことにするよ。……うぅ、いてててて」


腰をさすりながらおデブがうめく。






《鬼姉 ～ 弟kg×43%＠標準値 ～ ココロの毒》

今度生まれ変わっても、
ネエちゃんおまえの椎間板にだけは
なりたくねぇな。
すり潰されっちまうのヤだもんな。




↑現代アメリカの肥満の実体をリポートしたノンフィクション。
わたしではなく、弟に読んで、身につまされてもらいたいが…