滑走初日。
ジャンとともにゴンドラに乗る。
順番を待つ人々は長蛇の列をなし、普通なら30~40分待ち確実と
いった状況だが、さっそくガイド特権の発動だ。
「さ、こちらへ付いて来なさい♪」
というジャンの後を、列を横目に進む。建物をぐるりと回り込み、
階段を昇り、重いドアを開けると、そこはもうゴンドラ乗り場♪
一般客からやや冷たい視線を浴びるが、気にしない。
文句を言っているらしい人もいるが、これも気にしない。
だってフランス語なんて全然わからなぁ~い♪(←ここフランス弁)
とはいえ乗り場に臨んでは、気合と集中力が求められる。
ここでは「おらおら、どけどけ」的な強引さがモノを言うからだ。
カオルくんの庭・ウィスラーに行くと、リフト乗り場の整然とした
様子とお客のマナーの良さに感心するが、ヨーロッパ人の脳には
「お先へどうぞ」「ありがとう」という思考は存在しない。
「さぁ、気合入れてガンガン乗っちゃって~♪」
カオルくんに煽られ、2人、3人と分乗しながら上を目指す。
ゴンドラに乗り、ホッとひと息。それにしても天気がいい。
初めてのゲレンデでは、視界がいいか悪いかで、危険度も疲労度も
大きく違ってくる。初日にこんなに見通しが利くとはありがたい。
窓から上を見上げれば透き通るような青空、見下ろせば、白く輝く
ノートラック。
ノートラック……。
ノートラックですよお客さん!(よだれ~♪)
気がはやる。
ガイドのジャンは、年齢からしてキャリア十分、百戦錬磨のガイドと
お見受けしたが、パウダー滑走にオッケー出してくれるかしら?
それともヨーロピア~ンな整地滑走がお好み?
我らを存分に遊ばせてくれと強く願う。
ゴンドラからリフトを乗り継ぎ、ブレヴァン中腹まで上がる。
まずは圧雪を軽く流して足慣らしだ。これはこれで気持ちいいが、
コース外に目をやれば、サラッサラのフレッシュパウダーだ。
「……ちょっとぉ、いい雪じゃ~ん♪」 ツ○コとハモる。
もぉ~~~~こうしちゃいられないっ!
足慣らしもそこそこに、さっそくジャンに“おねだり”だ。
やおり「ねぇねぇ、ジャン。あのね、パウダー シルヴプレッ♪」
ジャン「わっはっは。パウダー シルヴプレか♪ そいつはいい!」
ウケた。
いやいや、ウケ狙いで言ってるんではありません。本気です。キラリ。
ゴーグル越しでも真摯な眼差しは届くものらしい。
ジャンはこの後、分岐のたびにオンピステとオフピステを選ばせて
くれた。ありがとう、ジャン。
オフピステとは言ってもゲレンデ内だから、整地をショートカット
する林間や、リフト下の非圧雪がほとんど。
それほど長い距離はとれないんだけど、それでも膝パウだ。
場所によっては胸まで舞い上がるパウダーも味わえる♪
ほどほどにソフトな新雪を堪能したところで、しんちゃんを見習って
すみやかにカメラを取り出し、みんなの滑りを収める。
ツ○コ
カオル
再び滑る。
「うっひょ~~~」「ぃやっほ~~う!」「きゃっほ~~う♪」
あいちゃんを見習って叫んでみたが、斜面がガクンと落ち込んでいた
のを見落とし、ぼとりとハマってしまった。
声も姿も突然消えたので、みんなを心配させてしまったみたい。
初日からはしゃぎ過ぎだ。自分。
粉雪まみれで合流ポイントまで行くと、ジャンが言った。
「みんなグッド・スキーヤーだね。
全員の足並みも揃ってとても上手だから、明日はグランモンテを
案内してあげよう。上級者向けのゲレンデだよ♪」
やったぁ!
「でもまずはランチだ。軽食か、フルサービスのレストランが
選べるが、どちらがいいかな?」と、ジャン。
「あ、もちろん軽食で。ちゃっちゃと済ませましょう」と、我ら。
こんないい雪だもん。ちんたらメシ食ってる場合じゃないよ。
我らの返事を聞いて、ジャンの表情が少し曇った(気がした)
ジャンは、フルサービスの豪華なレストランを案内して、我らに
ヨーロピアンスキーの優雅さや楽しさを紹介してやりたい。そう
思ったのかも……。ごめんね、ジャン。
軽食タイプのレストハウスへ向かったが、これまたすごい混雑で
驚いた(ジャンはこの混雑もイヤだったのかもね)
この店、レジと調理場が連動してないから効率が悪いんだ。
列に並び、やっとのことでレジまで進み、注文をする。
「コーラとソーセージサンド♪」(ゲレンデではビールは飲まない)
飲み物はここで出てくるが、サンドなど調理が必要なものはレジで
渡されたレシートを片手に、店の端にある調理場まで行かなくては
ならない。
調理スタッフにレシートを渡して、初めて調理開始になるんだけど、
注文を受けた時点でレジから調理場にオーダーを通してくれれば、
もっとスムーズなんじゃないか?
業務の効率化について考えすぎて、軽くフリーズしていたらしい。
スタッフのお姉ちゃんが、わたしの顔の前でひらひらと手を振り、
「アロウ?(もしもし?)」と声をかける。
はっ! としたと同時にソーセージサンドを手渡された。
メルシィ……。
人気メニューは大鍋で炒めるイモ料理。
やおりはイモは食べない。なぜなら八百屋の娘は、金を払って
野菜を食べるようなマネはしないものなのだ。
テーブルに着くと、なんとジャンが食後のデザートを食べていた。
ランチは、我らが並んでいるうちにレジ横からさっさと注文して、
食べちゃってたんだって。これもガイド特権なのね。
ブルーベリータルトを旨そうに食べるジャンのもとへ、ジャンと同じ
赤いウェアを着た男性が近づいてきた。ガイド仲間だという。
以下、英語・フランス語ごたまぜにつき超訳。
ジャン「よぅ! 今日の私のお客さんは、この日本人グループだよ。
みんなすごく上手で、私も楽しませてもらってるんだ♪ 」
お仲間「へぇ、羨ましいな。僕は今日はビギナー集団のガイドさ。
やあ、ボンジュール、マダム」
やおり「ボンジュール、ムッシュ。
ところでマダムではありません。マドモアゼルです」
お仲間「わっはっは。こりゃ失礼。ところで君たち上級者だって?
シャモニーは初めて? パウダー楽しんでる?」
やおり「シャモニーは初めて、今日が初日です。いいパウダーが
積もってますね。この日のために練習してきてよかった♪」
ジャン「な? なかなか頼もしいだろう? 明日はみんなを連れて
グランモンテへ行くつもりなんだ♪」
ジャンが我らのことを誇らし気に話す様子が、自慢のわが子を人に
紹介している親みたいで、なんだかおかしな気分だった。
食事を終えて店の外へ出ると、山にかかっていた雲が晴れだている。
天を突くようにそびえる針峰群の、なんと美しく荘厳なことか。
つばきちゃんと針峰群
対して、名峰と謳われるモンブランの、なんと威厳のないこと…。
まっきぃ撮影中。ひときわ地味でのっぺりしたのがモンブラン
ひとしきり撮影を終えて板を履く。
午後はここブレヴァンと横並びに位置する『フレジェール』という
ゲレンデへ、連絡ロープウェーを使って移動するそうだ。
ジャンとともにゴンドラに乗る。
順番を待つ人々は長蛇の列をなし、普通なら30~40分待ち確実と
いった状況だが、さっそくガイド特権の発動だ。
「さ、こちらへ付いて来なさい♪」
というジャンの後を、列を横目に進む。建物をぐるりと回り込み、
階段を昇り、重いドアを開けると、そこはもうゴンドラ乗り場♪
一般客からやや冷たい視線を浴びるが、気にしない。
文句を言っているらしい人もいるが、これも気にしない。
だってフランス語なんて全然わからなぁ~い♪(←ここフランス弁)
とはいえ乗り場に臨んでは、気合と集中力が求められる。
ここでは「おらおら、どけどけ」的な強引さがモノを言うからだ。
カオルくんの庭・ウィスラーに行くと、リフト乗り場の整然とした
様子とお客のマナーの良さに感心するが、ヨーロッパ人の脳には
「お先へどうぞ」「ありがとう」という思考は存在しない。
「さぁ、気合入れてガンガン乗っちゃって~♪」
カオルくんに煽られ、2人、3人と分乗しながら上を目指す。
ゴンドラに乗り、ホッとひと息。それにしても天気がいい。
初めてのゲレンデでは、視界がいいか悪いかで、危険度も疲労度も
大きく違ってくる。初日にこんなに見通しが利くとはありがたい。
窓から上を見上げれば透き通るような青空、見下ろせば、白く輝く
ノートラック。
ノートラック……。
ノートラックですよお客さん!(よだれ~♪)
気がはやる。
ガイドのジャンは、年齢からしてキャリア十分、百戦錬磨のガイドと
お見受けしたが、パウダー滑走にオッケー出してくれるかしら?
それともヨーロピア~ンな整地滑走がお好み?
我らを存分に遊ばせてくれと強く願う。
ゴンドラからリフトを乗り継ぎ、ブレヴァン中腹まで上がる。
まずは圧雪を軽く流して足慣らしだ。これはこれで気持ちいいが、
コース外に目をやれば、サラッサラのフレッシュパウダーだ。
「……ちょっとぉ、いい雪じゃ~ん♪」 ツ○コとハモる。
もぉ~~~~こうしちゃいられないっ!
足慣らしもそこそこに、さっそくジャンに“おねだり”だ。
やおり「ねぇねぇ、ジャン。あのね、パウダー シルヴプレッ♪」
ジャン「わっはっは。パウダー シルヴプレか♪ そいつはいい!」
ウケた。
いやいや、ウケ狙いで言ってるんではありません。本気です。キラリ。
ゴーグル越しでも真摯な眼差しは届くものらしい。
ジャンはこの後、分岐のたびにオンピステとオフピステを選ばせて
くれた。ありがとう、ジャン。
オフピステとは言ってもゲレンデ内だから、整地をショートカット
する林間や、リフト下の非圧雪がほとんど。
それほど長い距離はとれないんだけど、それでも膝パウだ。
場所によっては胸まで舞い上がるパウダーも味わえる♪
ほどほどにソフトな新雪を堪能したところで、しんちゃんを見習って
すみやかにカメラを取り出し、みんなの滑りを収める。
ツ○コ
カオル
再び滑る。
「うっひょ~~~」「ぃやっほ~~う!」「きゃっほ~~う♪」
あいちゃんを見習って叫んでみたが、斜面がガクンと落ち込んでいた
のを見落とし、ぼとりとハマってしまった。
声も姿も突然消えたので、みんなを心配させてしまったみたい。
初日からはしゃぎ過ぎだ。自分。
粉雪まみれで合流ポイントまで行くと、ジャンが言った。
「みんなグッド・スキーヤーだね。
全員の足並みも揃ってとても上手だから、明日はグランモンテを
案内してあげよう。上級者向けのゲレンデだよ♪」
やったぁ!
「でもまずはランチだ。軽食か、フルサービスのレストランが
選べるが、どちらがいいかな?」と、ジャン。
「あ、もちろん軽食で。ちゃっちゃと済ませましょう」と、我ら。
こんないい雪だもん。ちんたらメシ食ってる場合じゃないよ。
我らの返事を聞いて、ジャンの表情が少し曇った(気がした)
ジャンは、フルサービスの豪華なレストランを案内して、我らに
ヨーロピアンスキーの優雅さや楽しさを紹介してやりたい。そう
思ったのかも……。ごめんね、ジャン。
軽食タイプのレストハウスへ向かったが、これまたすごい混雑で
驚いた(ジャンはこの混雑もイヤだったのかもね)
この店、レジと調理場が連動してないから効率が悪いんだ。
列に並び、やっとのことでレジまで進み、注文をする。
「コーラとソーセージサンド♪」(ゲレンデではビールは飲まない)
飲み物はここで出てくるが、サンドなど調理が必要なものはレジで
渡されたレシートを片手に、店の端にある調理場まで行かなくては
ならない。
調理スタッフにレシートを渡して、初めて調理開始になるんだけど、
注文を受けた時点でレジから調理場にオーダーを通してくれれば、
もっとスムーズなんじゃないか?
業務の効率化について考えすぎて、軽くフリーズしていたらしい。
スタッフのお姉ちゃんが、わたしの顔の前でひらひらと手を振り、
「アロウ?(もしもし?)」と声をかける。
はっ! としたと同時にソーセージサンドを手渡された。
メルシィ……。
人気メニューは大鍋で炒めるイモ料理。
やおりはイモは食べない。なぜなら八百屋の娘は、金を払って
野菜を食べるようなマネはしないものなのだ。
テーブルに着くと、なんとジャンが食後のデザートを食べていた。
ランチは、我らが並んでいるうちにレジ横からさっさと注文して、
食べちゃってたんだって。これもガイド特権なのね。
ブルーベリータルトを旨そうに食べるジャンのもとへ、ジャンと同じ
赤いウェアを着た男性が近づいてきた。ガイド仲間だという。
以下、英語・フランス語ごたまぜにつき超訳。
ジャン「よぅ! 今日の私のお客さんは、この日本人グループだよ。
みんなすごく上手で、私も楽しませてもらってるんだ♪ 」
お仲間「へぇ、羨ましいな。僕は今日はビギナー集団のガイドさ。
やあ、ボンジュール、マダム」
やおり「ボンジュール、ムッシュ。
ところでマダムではありません。マドモアゼルです」
お仲間「わっはっは。こりゃ失礼。ところで君たち上級者だって?
シャモニーは初めて? パウダー楽しんでる?」
やおり「シャモニーは初めて、今日が初日です。いいパウダーが
積もってますね。この日のために練習してきてよかった♪」
ジャン「な? なかなか頼もしいだろう? 明日はみんなを連れて
グランモンテへ行くつもりなんだ♪」
ジャンが我らのことを誇らし気に話す様子が、自慢のわが子を人に
紹介している親みたいで、なんだかおかしな気分だった。
食事を終えて店の外へ出ると、山にかかっていた雲が晴れだている。
天を突くようにそびえる針峰群の、なんと美しく荘厳なことか。
つばきちゃんと針峰群
対して、名峰と謳われるモンブランの、なんと威厳のないこと…。
まっきぃ撮影中。ひときわ地味でのっぺりしたのがモンブラン
ひとしきり撮影を終えて板を履く。
午後はここブレヴァンと横並びに位置する『フレジェール』という
ゲレンデへ、連絡ロープウェーを使って移動するそうだ。
そうそうと頷きながら読んじゃったよ。
楽しかった旅が再び蘇りますなあ・・・
えぇ、えぇ、どんなに滑りたかったことか!
・・・でも、ちょっと入ってみたけど足が痛かったからな。。。初日、のしかも午前中だったしな。。。
『圧雪も楽しかったわ!』
・・・ま、そういうことで。
もんち>分岐点で圧雪を選ぶもんちを見るたびに、何度不憫に思ったことか。何度「ごめんね~」と思ったことか…。
でも確かに圧雪も快適だった。いい初日だったよね。
と思う。。。
ほど
うらやまじぃ~~~~~
私にもパウダーシルブプレ。。。
さすがヨーロッパ。
アルプスの本家本元。
天気もすごいいいし、
空の青と雪の白のコントラストが
すばらすぃー。
あまりの長文でご迷惑おかけしますが…。
どんくみ>快晴に恵まれ、青と白の美しさ、そして雄大な山並に心奪われた1週間でした♪