縁起と空
縁起:何事も、互いが互いを成立させている。
すべてのものが関係しあって互いの存在を支えている。
関係性においてのみその存在が確かめられている。
空 :そこに見えているものには「実体がない」ということを意味している。
その存在はたんに現象にすぎないのだと見る。
現象のこの相互依存は、縁起と呼ばれる関係にある。縁起によって、現実
世界がここに生じている。
1人で生きて行くことなど不可能なのである。
そのことを身に沁みて感じているから、「いつも、お世話になっています」と言う。
仏教が縁起と空を悟れと勧めているのは、感謝する生き方を創造するためなのである。
自由になりたいのだったら、今のままで自由に生きればいい。ここに自由がないのではなく、自分が自由になっていないのだと気付けばいい。
中道:常見と断見とは極端。その中間を唱えるもの。
努力:悪い縁起を絶ちきろうと、良く生きようと努力して生きていく人生は尊く、美しい。
自分の努力は良い縁起をつくる。
迷い:自分を基準としていっさいの現象を認識しようとするのが迷いというもの。
普遍的に正しい尺度:どこにも絶対的な尺度は見あたらない。これまでの尺度も偏見。
救われた状態:妄想(煩悩)がわいてきても、それにとらわれたりしなくなる状態。