原爆と原発
このところ核が話題になることが多くなっている。来5月の広島G7サミットでは核兵器がテーマになるとされる、1つは「原爆」の核。他の1つは地球温暖化対策として、新設も含めて進めようとされている「原発」の核。この2つはどちらも安全性に不安があるためだろう。
2011年福島原発の事故を教訓に、ドイツでは脱原発を決めて、この4月15日脱原発が完了したと言う。約12年間がかかった。日本でも同時期に、時間は掛っても脱原発を進めると決めた。ところが今の政府は脱原発しないと言う。
原発の、日本での安全神話は福島原発事故で崩れている。この不安のためにドイツは脱原発を実行した。日本はといえば、方針転換だけでなく、直下断層が不安な「敦賀原発」をさえ廃炉決定をまだできない(4月6日新聞、規制委審査中断)。私は日本の核取扱いにとても不安を感じる。
中国電力の上関原発新設計画も、不安が多い。計画位置は九州・四国・山口県(本州)に囲まれている。そして瀬戸内海であるため海流は多くの県と接する。事故が起これば影響は多くの県に及ぶ。また戦術核と呼ばれる「原爆」が日本に向かうと、影響範囲が広いため、原発の1つに命中すると思えるほど設備数は多い。現在の原発政策は不安に思える。