やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

悪魔のサイクル女神のサイクル

2006年04月18日 | CSマネジメント
昨年、浜松マーケティング研究会にお招きした末松清一先生(末松企業進化研究所NPO経営品質イニシアティブ理事長)に教えていただいたことですが、最近、私もお気に入りでいろんなところで使っていますのでちょっと紹介します。

悪魔のサイクルとは目先の儲けに走るあまり迷惑をかけ、評判を落とすことで利益を落とし、その為焦って利益を上げようとするから一層迷惑を生むという悪循環のサイクルを示しています。

女神のサイクルはまず顧客の役に立つことを考えて努力することで喜ばれ、ファンが増えることから、ひいては利益にも貢献するという善循環のサイクルを示しています。

衰亡と繁栄のサイクルとも言われますが、つまり結果を重視するのか、プロセスを重視するのかと言うことですね。儲けるためには手段を選ばないとか、勝つためには何をやってもいいんだなんてことをよく言われた時期もありましたが(バブルの頃)結果的にプロセスを大切にする企業が生き残っているように思います。

ライブドアや最近のアイフルの事件などまさにこの典型的な例でしょう。

私がこの話をするときにプロ野球の巨人(ファンの皆さんごめんなさい)とロッテの例を出して説明しています。

巨人は常に優勝することが至上命題の為、勝てなくなると経営トップの一言ですぐ監督を交代させたり(ちなみに以前、原監督交代のときは人事異動だと言ってましたが)、他球団で活躍した選手を引き抜いたりして生え抜きを育てることを怠ってきました。その歴史は江川の空白の一日(江川氏自身は好きですが)から始まっていると思うわけですが、球界の盟主なのだからもっと品位を保つべきなのに勝ちにこだわるあまりにファンが失望し離れるというまさに悪魔のサイクルに陥いり、それがプロ野球全体の人気にも影響を及ぼしているような気がします。

一方昨年優勝したロッテですが、オーナーが数年前に交代してから球場に足を運ぶファンを大切にしようということでお金をかけて思い切ったファンサービスを次々と考え、ファンの声からバレンタイン監督を招くなどの努力により、開幕戦でも閑古鳥だった球場が満員になるようなチームになりましたが、まさにこれぞ女神のサイクルの実践ですね。

今年は開幕から絶好調の巨人。このままいけばぶっちぎりの優勝もありそうな勢いです。もちろん優勝も大切ですが、日本のプロ野球を担っている巨人だからこそ、もっと球界全体のこと、日本の野球はどうあるべきかを考えて行動していただきたい。そうすればプロ野球の人気も復活すると私は思います。

WBCの盛り上がりが一過性にならないよう善循環になってもらいたいものです。

プロ野球の例を出しましたが、企業もまさに同じことで短期の収益をあげることよりも長期的な視点で社会・顧客・社員に喜ばれる経営をしていくことで女神のサイクルを回すことが大切であると私は考えますが皆さんいかがでしょうか?





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2 コメント

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深いです (遊々でいきたい7の編集K)
2006-04-20 21:55:51
ほんとうにその通りだと思います。

私の勤める(一応役員だったりします)会社も、社長の一途な思いで、女神のサイクルになんとかちょっとだけ触れられているような気がします。それもやなさんとの出会いがあってから!(ホントです)

昔の苦労が今やっと報われはじめているのかな~と感じる今日この頃ですが、悪魔に心を奪われないように初心を忘れずにいこうと改めて思いました。

それと、最近ごぶさたしていますが、また7のサミット開きたいですね。
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サミット (やなさん)
2006-04-21 10:19:21
Kさんありがとう

女神のサイクルって時間がかかりますから焦らず一歩一歩ですよ、お互い頑張りましょう。

サミットやりましょう!!

楽しみにしています。

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