2014年5月2日(金) 晴れ
名郷バス停→蕨山→しょうじくぼの頭→鳥首峠→ウノタワ→大持山→小持山→高わらび尾根→城山→浦山口駅
いよいよGWに突入だ。正直、嬉しい。本当に超嬉しい。しかし、待ちに待ったGWだが、これといって予定もなく、普段通りに過ごすつもりでいる。だから、ちょっとした夏野菜と草むしりと昼寝になってしまうと思う。そうは言ってもやはり休日だから、この季節は新緑の山を歩きたい。まだ見ぬ今年のアカヤシオ、季節を感じることのできる花に合いたい。そんな気持ちだ。風薫る5月、奥武蔵の山に咲く花と芽吹きを求めて名郷へと向かうことにした。GWの前半は飛び石だったが、後半は6連休である。そして、今日は一般的に平日だ。バスの時刻も間違えることなく、東飯能駅前広場でバスを待つ。ザックを背負ったハイカーが5~6人、その中に混ざり湯の沢行きに乗車した。意外にも、途中から路線バスに小さな小学生達が乗って来た。それも、元気よく「おはようございます。宜しくお願いします」と挨拶しながらだった。次のバス停からも数人、そして次のバス停からも数人が乗車する。みるみるうちにバスの中は通学する子供達でいっぱいになり、知らないおじさん達は目を丸くしながら微笑む。そして、名郷バス停で降りたが、蕨山の登山口へ向かうのは二人、他の方達はそれぞれに出発して行く。
<尾根に上がって伊豆ヶ岳>
林道の突き当りから尾根に上がり、休憩した。同じバスに乗り合わせた単独の方は蕨山からさわらびの湯へ下る予定らしい。それと同時に車で来られた方は私と同じ、小持山のアカヤシオを目的に来たようだった。
<早くもシロヤシオが>
尾根を進んでいれば、ツツジの花が現れ、次に北側へ突き出した場所に純白のシロヤシオを見る事ができた。花は見頃らしく、たくさん咲いている。本数は少ないが、ひときわ目立つ存在だ。
<見頃だ>
<いい感じ>
<ツツジ>
<芽吹く蕨山>
稜線へ出て、ここでも一休みに入った。小持山のアカヤシオを目的に来たという方としばし雑談する。所沢の方らしい。赤城山を考えていたが、こちらへ来てしまったと言い、小持山のアカヤシオを眺めて、妻坂峠から再び名郷へ戻る予定だという。方向が同じという事で雑談を交えながら一緒に移動した。
<橋小屋ノ頭からヤシンタイの頭へ>
<季節は芽吹き>
<三ツドッケ周辺と仙元尾根>
<大平山、大ドッケ周辺>
<しょうじくぼの頭>
<山が萌えて>
<山が笑う>
<両神山を遠望>
<風薫る>
蕨山から橋小屋の頭へ登り、鳥首峠へ進む。伐採された山肌を眺めればやはり、この時季になると痛々しく感じられる。所沢からやって来た方はこの伐採された景色も気になっていたという。ここを行き交うハイカーは三人だった。時間も昼時であり、腰を下ろしておにぎりを食べる方もいた。
<鳥首峠>
ここから更に突き進むが、同行していた単独の方は滝入ノ頭で昼食に入った。先を急がねば予定の時刻に下山できなくなってしまう。ここはおにぎり一つ立ち食いし、大持山まで我慢だ。
<スミレ>
<最後の一輪>
嬉しい、まだ咲いている。辺りは既に葉っぱだけが残されているが、たった一輪のカタクリ。くたびれているかのようにも見えるが、何とかガンバッテいるみたいだ。老いた自分を重ねてしまう。
<ツツジ>
<花盛り>
<ここは桜吹雪>
<右も左もツツジ>
<ウノタワ>
意外とこの尾根は花が見ごろだった。これほどにツツジが咲き誇るとは知らずにいた。それにブナの古木もあり、静寂な中に花の彩りがいい感じだ。しかし、ウノタワはただ広い窪地があるだけで、花はない。
<花に包まれ>
<左は大持山、右は妻坂峠への分岐>
予定よりも早く到着した。やっと着いたという感じである。ここで遅い昼食にする。おにぎり一つにあんぱん一つ、簡単に済ませた。すると下から所沢の単独の方がやって来た。小さな鈴をザックに付けているので直ぐに分かった。小持山まで行くのかを訪ねれば、ここから妻坂峠へ下るという。車を回収しなければならないので、と悔やんでいた。
<ここは、まだ早春>
<エイザンスミレ>
<高わらび尾根とアカヤシオ>
<雨乞岩から矢岳周辺>
通常ならいつもここでのんびりするが、時間が迫っているのでここは単なる景色を眺めて歩き出すことにする。大持山まで戻って西尾根を下り、浦山大日堂からバスで帰宅することも考えたが、ここはGWということもあり、予定通り気張ってみることにした。この辺りですれ違うハイカーは10人位前後、そろそろ下山時間を気にしなければならない。
<アカヤシオ>
<小持山から武甲山>
<丸山あたり>
<左の高わらび尾根へ>
小持山で最後の休憩をとる。ピーナッツを食べながらコーヒーで数分くつろいだ。最寄駅の浦山口へ下山するのはシラジクボからでもいいが、ここはあえて高わらび尾根で下ってみる事にする。
<ここにもアカヤシオ>
武士平への道を分けて直進すれば直ぐに岩頭へ出くわす。ここは北側を巻きながら下れば問題はない。この尾根で一番心配していた場所であり、思った以上に緩やかな感じだ。
<残り少ないカタクリ>
<季節は移ろい>
<新緑に>
<萌えて>
<里の風景>
尾根全体は決して平坦でもない。小ピークを上がったり下がったり。それに岩がゴロゴロしている場所もある。テープもそれなりに付けられているので尾根を外さなければ迷うことはないだろう。しかし、下るからと言って作業道へ一度入り掛けてしまった。気が付くのが早かったので大事には至らなかったが、尾根を忠実にたどる事を怠っては駄目だ。ただし、尾根末端では小さな尾根が派生しているので注意する必要があると思う。
<高わらび尾根、城山>
かなり下ったつもりだったが、その間、何度も小ピークがあり、その度に息を切らせた。それに膝をやってしまい、のろのろ歩きになってしまう。後ろ向きで下りながら痛みを抑える。そして、休憩も頻繁に繰り返す。名郷からここまで、腰を据えて休んだことがあまりなかった。そのつけが来たらしい。そして、ここからがまた長い。城山への登り返しも我慢の連続だったが、下りも我慢しながら急斜面を降る。まだ、咲きはじめのヒトリシズカに目をやりながら、やっと鞍部から県道への石段を下がった。あとは橋立橋を渡って、水道局の脇道に入り、不動の名水から駅へ上がる。そして、待ち時間もなく、運よく電車に乗車できた。車中ではパンをかじりながら帰宅する。それにしても、風薫るこの季節、一日にアカとシロに出合えたのには驚きだった。
夜話会、ほんと、どんな山の会なんでしょうね。私も気に掛けていましたが、ネット検索しても見当たりませんでした。あの辺りですと奥武蔵研究会とかの名前をよく見ますが、城山での夜話会ははじめてでした。いずれにしても、山の名前も知らない私にとって、山名板はひとつの目印になるのでありがたいです。ただ、スッキリとしてほしい山名板もありますけどね。
この辺り、秋から冬にかけてたまに歩くのですが、春の景色がこのような事になっていようとは全く知りませんでした。
最後の写真にでている「夜話会」の標識に興味を覚えました。同じような標識で、大日向から小黒の間の判りづらい所に「夜話会 昭和57年」がかかっていました。どんな会なのだろうかと。
碧岩と大岩、拝見しましたよ。それにしても、凄いところへ行きましたね。私なんか、あそこへ単独で挑戦する気持ちはサラサラありませんよ。でも、雪がなければ行って見たい気もしますが、スノーブリッジ越え、大事に至らなくて良かったですね。奥武蔵の山は緑一色になりました。HIDEJIさんのルートは一見の価値ありですね。楽しみにしています。
アカヤシオはこの時季ですと足尾方面の高い山がそろそろ見頃になるかと思います。熊倉山や両神山でも見れますが、袈裟丸辺りに比べるとやはり規模が違いますよね。変化のない生活をしていると、やはり季節の花が気になりますが、これって、幸せなことなんですね。
お陰様で、去年の古傷は時々思い出す程度になりました。でも、冷えるとこわばった感じになります。それに引き替え、足腰にガタがきているかと思われます。そろそろ老化現象が顕著に現れてきたのかもしれませんね。無理は程々にしないと後に響きます。小持山のアカヤシオは散り始めていましたが、蕨山のシロは最盛期でした。季節の移ろいに出合い、不思議な感覚になりますね。
まさに百花繚乱、一年で一番のタイミングの良さでしょうか。
アカとシロのヤシオ、素晴らしいですね。全く羨ましいです。それにしても名郷から浦山口ですか。ロングコースお疲れ様です。レポを拝見してると、いてもたってもいられなくなります。^^;
秩父の方もようやく雪も無くなってきたというところでしょうか。
そろそろ歩きたくなってきました。
アカヤシオは西上州とか赤城や日光周辺の山の花と思い込んでいましたが、奥武蔵でも見られるんですね。
私の貧弱な見聞でも、先ずアカヤシオが咲き終わってからシロヤシオに入れ替わるのが普通で、両種が同時期に見られるのは珍しいことだと思います。
あんぱんさん、何だか、すさまじいお歩きをされていますね。そりゃ、ノンストップで歩かれていたら、膝も痛めますよ。昨年の古傷はいかがですか?何もなければもう完治でしょう。
以前から気になっておりましたが、あんぱんさんって、かなりタフですね。
まっ、それはともかく、万華鏡の世界ですね。新緑で白ヤシオも開花ですか。カタクリも残っていて、春の花をすべて集積といった感じですねぇ。山も当然笑いますよ。
平日とはいえゴールデンウイーク。奥武蔵あたりは、さほどに入るハイカーもいないようですね。
他人様の歩きって、どうしてこうもうらやましくなるものなのでしょうか。不思議です。ことにあんぱんさんに関しては、です。