etceterakoの勝手にエトセトラ

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浅草オペラを聴いてきたよ

2010年05月16日 | レヴューのトリビア

 ゆうべ、妹ふたりぶんの愚痴を一晩かかって聞いていたから、今日は眠いー眠いー!
 眠いけど、明日は星全ツ見に行っちゃうし、書き損ねたくないのでさらっと書きとめておきます。またちょっと書き直すかも・・・。

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「大須浅草三文オペラ」っていう公演を見てきました。
セントラル愛知交響楽団と名古屋二期会のコラボレートで、懐かしの浅草オペラの楽曲をひたすら歌ってくれるっていう、わたしのための公演ですかこれは!みたいな。

 場所は大須演芸場。大須の下町風情の商店街にある、ちっさーいとこです。「小屋」って呼ぶのがぴったりな。2階は桟敷になってます。


 
 内容はこんなかんじ。
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オッフェンバック/喜歌劇『天国と地獄』より「序曲」
ビゼー/歌劇『カルメン』より 
 山本みよ子 「ハバネラ」 
 石川保 「闘牛士の歌」
スッペ/喜歌劇『ボッカチョ』より
 森本ふみ子・石川保・鈴木俊也 「ベアトリ姉ちゃん」
 渕本晴都子 「恋はやさし」
 渕本晴都子・鈴木俊也 「トスカーナの二重唱」
プランケット/喜歌劇『コルネビーユの鐘』より 
 貞平純子「波をけり」 
 森本ふみ子・合唱「りんごの唄」
 夏目久子「わたしゃ公爵の」
アイヒベルク/喜歌劇『アルカンタラの医者』より
 貞平純子「恋のために」
 藤田桂子 「み寺の壁には」
オドラン/喜歌劇『マスコット』より
 藤田桂子・加藤智「グルグルベー」
オベール/喜歌劇『フラ ディアボロ』より
 加藤智「岩にもたれた」
オッフェンバック/喜歌劇『ブン大将』より
 水谷和樹・男声合唱「ブンブン」 山本みよ子・鈴木俊也・合唱「連隊の歌」
益田太郎冠者『カフェーの夜』より
 夏目久子・水谷和樹・合唱「コロッケのうた」
ヴェルディ/歌劇『リゴレット』より 鈴木俊也「女心のうた」

セントラル愛知交響楽団のHPからコピペ。
プログラムもらったんだけど、眠いので打つ気力がないよ・・・。
歌った順番は違うかも。
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 いやはや、これらをナマで聴ける日が来るとは・・・。
 ナマで聴いて目から鱗なのは、コミックソングたちですよ。ベアトリ姉ちゃんって、あんなオモシロイ歌だったのか!!

 「笑い」って難しいよねえ。
 オペラだから劇中歌なわけで、ストーリーがあってこその笑いってこともあるし・・・。

 キングアーカイブシリーズ「懐かしの浅草オペラ」

 ↑このCDで、有名曲はひととおり聴いてったわけですが、コミックソングはねえ、当時を知らんヒトが聴いても、いまいち笑いドコロがわかんないんですよね。

「♪ベアトリ姉ちゃん まだねんねかい
  鼻からチョーチンを 出して
  ねぼすけ姉ちゃん 何をいってるんだい
  ムニャムニャ 寝言なんかいって
  歌はトチチリチン トチチリチンツン
  歌はトチチリチン トチチリチンツン
  歌はペロペロペン 歌はペロペロペン
  さあ はやく起きろよ♪」

って歌われても、なんかよくわかんないじゃないですか!
この曲に関しては、歌詞と曲だけではコミックソングなのかどうかもわからん。

しかしですねえ、今日、舞台で衣装つけて振付つけて歌ってるのを見たら、もーどっからどう見てもコミックソング!で、しかも笑える!!

 丸めがねつけて、アタマ・・・はチョンマゲ(?)、顔にはチョビヒゲ。衣装も変なら、姿勢も変で、すんごい珍妙な格好で3人が歌うんです。なんというか、ドリフみたいだったよ。

 喜歌劇ボッカチョって、どういう話なのかなあ。こんどちょっと調べてみようと思いました。いままでわたしにとっての浅草オペラって、あくまでも「レビュー史のついで」に興味を向ける程度だから、代表作の内容とか気にしたことなかったんだけど、けっこう面白そうだなあと今日はじめて思ったよ。

 今日の企画公演はよくできていて、ちゃんと劇団からやってきた演出の方がキチッと演出してくれてですね、さらに司会者(俳優さん)付き。曲の合間に、寸劇やトークで、浅草オペラについて説明してくれてます。劇場の性質もあると思うけど、あまり堅苦しくなくって、イベントっぽい雰囲気で楽しかったですよ。

 浅草6区興行街のことを説明するとき、レビューのレの字も出てこなかったのがレビュヲタ的には寂しかったですが・・・。(剣劇、マジック、寄席、見せ物・・・とかが例にあがってた)

 細切れに歌だけ聴いた限りで、「ブン大将」っていう演目はなかなか面白そうだと思いました。これ、宮沢賢治が故郷にかえって劇かなんかやったときに、参考というか影響を受けまくったものらしい。そう。宮沢賢治はペラゴロ(浅草オペラの熱狂的ファン)だったらしいよ。

 休憩時間には、出演者さんが駄菓子を席に配りにきてくれました。配ってくれた男性たちが、ドラゴンズタオルを首にかけ、ドラゴンズ帽子かぶってたのが、ほのぼのと可笑しかった(笑)
 舞台では「浅草にお連れしましょうー」とか言ってるのに、休憩時間にドラゴンズグッズをまとって現れては・・・ねえ(笑) 圧倒的に明らかに名古屋じゃんー!っていう(笑)

 最後の最後が「コロッケの唄」でした。やっぱこの曲はトリなんだねえ。

 ・・・もうだめだ。眠くてもたん。
 公演データを書き取っておこうと思ってたのに、眠くてムリ。今日はもう寝ます。おやすみなさいー!!

追記:公演データ

2010.5.15~16(計3公演)

セントラル愛知交響楽団(14名)
名古屋二期会(加藤智・山本みよ子・渕本晴都子・森本ふみ子・鳴海卓・石川保・貞平純子・藤田桂子・鈴木俊也・夏目久子)

司会:桑原博之(総合劇集団俳優館所属)
演出:右来左往
衣装:中矢恵子
照明:古川博
編曲:山本雅士


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賢治と古賀政男の歌 (せせらぎの里)
2017-10-14 23:43:48
宮澤賢治と浅草オペラは興味深いですね。賢治はエノケンを見たことがあるのでしょうか。その関係はどうだったのでしょうか。また、賢治といえば、菊池清麿「宮澤賢治、『雨ニモマケズ』の頃の流行歌―《酒は涙か溜息か》」(『駿河台文芸』第33号)を読み、古賀政男の曲のヒットと賢治の『雨ニモマケズ』が同時代という意外な事実を知りました。
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ほほう・・・ (etceterako)
2012-02-01 19:11:39
面白そうな本ですね。さっそく取り寄せします。
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Unknown (浅草キッド)
2012-01-13 20:21:09
二村定一は、宮沢賢治の「函館港春夜光景」の出てくる高田正夫(実際は雅夫)の弟子です。
賢治がジャズと出会った頃、ジャズを歌い人気を博し、昭和初期一世を風靡しました。その評伝が出版されました。紹介します。『私の青空 二村定一 ジャズ・ソングと軽喜劇黄金時代』(菊池清麿・著/論創社)です。
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